基本情報
意味
はな、花の形、美しいさま
読み方
音読み
訓読み
書き方
画数ごとの書き順
意味
1
草木の花。植物が咲かせる美しい部分を指す。
2
花のような形をしたもの。また、花のように美しいさまを表す。
3
美しいものや華やかなもののたとえ。
4
祝儀。特に祝い事や芸事に際して用いられる金品を指すこともある。
熟語
生花は、草木の枝や葉、花などを切り取り、花器に挿して形を整える日本古来の芸術を指す。華道とも呼ばれ、自然の美しさを引き立てる構成と精神性を重んじる。表記としては「活花」と書くこともあり、「せいか」と読む場合もある。
花穂とは、穂状に多数の花が集まって咲く状態、またはその部分を指す。イネ科の植物やカンナなどに見られるように、小さな花が軸に沿って密に並び、ひとまとまりの穂のような外観を形成するものをいう。
花道とは、植物を素材として用い、器に挿し飾ることで自然の美しさや生命の尊さを表現する日本の伝統芸術を指す。華道と表記されることもある。なお、「はなみち」と読む場合は、全く異なる意味となるので注意を要する。
花粉とは、種子植物の雄しべの葯で作られる微細な粒子であり、雌しべの柱頭に付着することで受精を可能にする生殖細胞である。風や昆虫などによって媒介され、植物の繁殖に重要な役割を果たす。
花梨はバラ科の落葉小高木で、中国を原産とする。春に淡紅色の花を咲かせ、楕円形で黄色い果実を結ぶ。この果実は砂糖漬けや果実酒に加工されるほか、咳止めなどの薬用にも利用される。別名をキボケともいう。
花道とは、劇場において舞台から客席へと延びる細長い通路を指し、役者の出入りや演出に用いられる。また、相撲では力士が土俵へ入退場するための通路を意味する。転じて、人々に惜しまれながら引退する際の晴れやかな場面を表し、「花道を飾る」などの表現で用いられる。読みが「カドウ」の場合は別義となる。
キク科の二年草で、エジプトが原産とされる。夏にアザミに似た頭状花を咲かせ、その色は咲き始めは黄色で、やがて鮮やかな赤色へと変化する。花は紅色の染料の原料となり、種子からは油を採取する。別名にクレノアイ、スエツムハナがあり、漢名の「紅藍花」に由来する。
綿花とは、ワタの種子を包む白色または淡褐色の繊維を指し、綿糸や織物の原料として用いられる。植物としてのワタから採取されるこの繊維は、古くから「棉花」の書きかえ字としても用いられてきた。
花弁とは、花冠を構成する個々の部分を指す。萼の内側に位置し、通常は目立つ色や形をしており、雌しべや雄しべを保護する役割を果たすとともに、受粉を助ける昆虫などを引き寄せる働きもある。
花卉とは、花を咲かせる草の総称を指し、特に観賞用に栽培される植物を意味する。漢字の「卉」は草全般を表すことから、園芸分野では花卉園芸のように用いられ、花を主体とする植物の栽培や鑑賞に関連して使われる語である。
花魁とは、江戸時代の遊郭において最高位に位置する遊女を指す言葉である。太夫とも呼ばれ、容姿や教養、芸事に優れ、客への応対にも格別の格式を備えていた。転じて、遊女一般を指すこともある。
花筏は、水面に散り浮かぶ花びらが連なって流れる様子を、筏に見立てた表現である。また、花の枝をあしらった筏の模様を指すこともある。さらに、ミズキ科の落葉低木の名称でもあり、山地に自生し、初夏に淡緑色の花を咲かせ、後に黒い球形の果実を結ぶ。
花鑢はハナヤスリ科に属するシダ植物で、原野に自生する。葉は卵状の長楕円形をしており、胞子穂の形状がやすりに似ていることからこの名が付けられた。別表記として「瓶爾小草」とも書く。
蜆花はバラ科の落葉低木で、中国を原産とする観賞用の植物である。春に白い八重の小花を枝いっぱいに咲かせる。その花の形が蜆の内臓に似ていることからこの名がついたとされ、「笑靨花」と表記することもある。
キク科の多年草で、山野に自生する。秋になると淡紅色または白色の小さな花を密に咲かせる。ヒヨドリの鳴き声が聞かれる時期に開花することからこの名がついた。別表記として「山蘭」とも書く。
オミナエシ科の多年草で、山野に自生する。初秋に黄色い小花を傘状に多数咲かせ、秋の七草の一つとして知られる。名の由来は「女(おみな)圧し」で、その美しさが美女を圧倒するほどであることにちなむ。別名をオミナメシともいう。
ツバキ科の常緑小高木で、暖地の山地に自生する。晩秋から冬にかけて白や紅色の花を咲かせ、花びらは一枚ずつ散るのが特徴である。種子からは油を採取できる。漢名に由来する「山茶花」の表記のほか、「茶梅」とも書く。
ミズキ科の落葉高木で、山地に自生する。初夏に四枚の花弁状の白い苞をつけ、その中心に小花が集まった花穂を出す。秋には赤く熟した果実がなり、食用とされる。漢名に由来する「四照花」のほか、「山法師」とも表記する。別名をヤマグワともいう。
玉鈴花はエゴノキ科の落葉高木で、山地に自生する。初夏に白色の小さな花を総状花序に多数つけ、その花房が垂れ下がる様子が美しい。漢名に由来する名称であり、「白雲木」とも表記される。
オシロイバナ科の多年草で、日本では一年草として扱われる。ペルー原産であり、夏から秋にかけて夕方に赤・白・黄色などのラッパ状の花を開き、翌朝にはしぼむ。観賞用に栽培され、種子の胚乳が白粉に似ていることからこの名がある。別名をユウゲショウといい、「紫茉莉」と表記することもある。
フウチョウソウ科の一年草で、西インド諸島が原産地である。夏に、雄しべが長く発達した白色の花を総状花序につける。漢名に由来する「白花菜」の表記のほか、「風蝶草」とも書かれる。
合弁花とは、花弁が互いに合着して一つの構造を形成している花を指す。アサガオやキクなどがその例であり、花びらが基部で融合しているため、花冠が筒状や漏斗状を呈する。これに対し、花弁が独立しているものは離弁花と呼ばれる。
虫媒花とは、昆虫を媒介として受粉を行う花の総称である。一般に、鮮やかな色彩や芳香を放ち、蜜を分泌するなどの特徴を持ち、昆虫を誘引する。例えば、サクラやリンゴ、アブラナなどがこれに当たる。
オミナエシ科の多年草で、山野に自生する。オミナエシに似るが、全体に毛が多く、葉も大きめである。初秋に白色の小さな花を多数咲かせる。別名をオトコメシといい、「敗醬」と表記することもある。
ミズアオイ科の一年草で、沼地などに自生する。葉は心臓形をしており、夏から秋にかけて花茎を伸ばし、紫色の六弁花を咲かせる。「雨久花」という表記は漢名に由来するが、誤用とされることもある。別表記として「水葵」や「浮薔」とも書く。
枯尾花とは、枯れたススキの穂を指す語である。ススキは「尾花」とも呼ばれるが、これはその花穂が動物の尾に似ていることに由来する。したがって、枯尾花は秋から冬にかけて見られる、枯れて色あせたススキの穂の様子を表す。
梅花皮(かいらぎ)は、梅の花に似た粒状の突起が表面に現れた魚の皮を指し、刀剣の柄や鞘の装飾に用いられる。また、同様の凹凸のある質感を持つ陶磁器の表面を形容する場合にも用いられ、漢字では「鰄」と書くこともある。
旋覆花はキク科の多年草で、湿地に自生する。夏から秋にかけて、キクに似た黄色い頭状花を咲かせる。別名をノグルマともいい、漢名に由来する名称である。また、「小車」や「金沸草」と表記されることもある。
ユリ科の多年草で、杜鵑草(ほととぎす)とも呼ばれる。夏から秋にかけて、橙色の斑点のある赤紫色の花を咲かせる。花の模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ていることからこの名がついた。
雪花菜(きらず)は、豆腐を製造する際に大豆を絞った後に残る搾りかすを指す。その名称は、包丁で切らずにそのまま調理できることに由来する。また「切らず」と表記されることもあり、「おから」とも呼ばれる。
クワ科の落葉小高木で、西アジア原産である。葉は大きく掌状をなす。初夏、壺状の花托の内側に多数の花を咲かせるが、外観からは確認しがたい。この花の見えない特性に因み、「無花果」の漢字が当てられる。果実は食用とされ、また「映日果」とも表記する。
アヤメ科の多年草で、南ヨーロッパ原産である。秋に線形の葉を伸ばし、淡紫色の六弁花を咲かせる。その花から採取される赤い柱頭を乾燥させたものは、薬用や香辛料、また黄色の染料として用いられる。「番紅花」の名は漢名に由来する。
マメ科の一年生植物で、南アメリカが原産地とされる。夏に黄色い花を咲かせ、受粉後に子房柄が伸びて地中に潜り、土中でさやを形成する特徴を持つ。そのさやの中にできる種子は食用とされ、煎ったり搾油したりするほか、菓子材料としても広く用いられる。別名としてナンキンマメやピーナッツとも呼ばれる。
スイカズラ科の落葉低木で、主に海岸近くに自生する。葉は広い楕円形をしており、初夏にラッパ形の花を咲かせる。花の色は初め白く、次第に紅色へと変化するのが特徴である。「錦帯花」の名は漢名に由来し、「箱根空木」とも表記される。
ケシ科の二年草で、春から初夏にかけて赤や白、ピンクなどの鮮やかな花を咲かせる。漢名「麗春花」に由来し、「雛罌粟」とも表記する。繊細な花弁が特徴で、観賞用として親しまれている。
アオイ科の常緑低木で、中国を原産地とする。夏から秋にかけて、赤・白・黄色などの鮮やかな色彩の、ラッパ状の大きな五弁花を咲かせる。ハイビスカスの一種であり、主に観賞用として栽培される。「扶桑花」と表記されることもある。
ハクチョウゲはアカネ科の常緑小低木で、中国を原産とする。枝分かれがよく茂る性質から生け垣などに利用され、初夏には白色や淡紫色の、先端が五つに裂けたラッパ形の小花を咲かせる。別名として「満天星」や「六月雪」とも表記される。
ジンチョウゲ科の常緑低木で、中国が原産地とされる。早春に紅紫色または白色の小さな花を球状に集めて咲かせ、強い芳香を放つ。その香りは、香木の沈香と、香料として用いられる丁字のそれに似ていることからこの名がある。「瑞香」とも表記され、「チンチョウゲ」と読まれることもある。
花蘇芳はマメ科の落葉低木で、中国を原産とする。庭園などで観賞用に植えられ、春には葉に先立って紅紫色の蝶形の小花を枝に密生させる。葉はハート形をしている。別表記に「紫荊」がある。
キク科の二年草で、南ヨーロッパ原産である。春に黄金色やオレンジ色の花を咲かせ、その花姿が菊に似ており、盞(さかずき)のような形をしていることからこの名が付けられた。主に観賞用として栽培される。
トベラ科の常緑低木で、暖かい地域の海岸に自生する。葉は厚くて光沢があり、初夏には白い花を咲かせる。独特の強い臭気を持つことから、節分にはその枝を戸口に挿して魔除けとする習俗があり、これが「とべら」の名の由来とされる。「海桐花」の表記は漢名の誤用に基づく。
ノウゼンカズラ科のつる性落葉木で、中国を原産とする。夏の間に数メートルも伸びる勢いのよいつるを持ち、天を凌ぐように生長することからこの名がある。羽状複葉の葉をつけ、夏には枝先に黄赤色のラッパ形の花を多数咲かせる。観賞用として栽培される。
ヒルガオ科のつる性一年草で、朝に開花する特徴を持つ。漢名「牽牛花」の由来は、古代中国で貴重な牛を引き連れて薬草の朝顔と交換した故事による。日本では「朝顔」の名で親しまれ、夏の風物詩として広く栽培されている。
ツリフネソウ科の一年草で、東南アジアが原産地とされる。夏に紅色や桃色、白色などの花を咲かせ、その実は熟すと弾けて種子を飛ばす性質を持つ。別名をツマベニやツマグレともいい、「染指草」と表記することもある。
噴雪花(ゆきやなぎ)は、バラ科の落葉小低木で、中国原産である。時に暖地の川辺で野生化している。葉はヤナギに似て小形で短く、春には白い小花を雪が積もったように無数に咲かせる。観賞用として親しまれ、コゴメバナとも呼ばれる。漢名に由来し、珍珠花や雪柳と表記されることもある。
寒花晩節とは、冬に咲く花が寒さの中でも香りを保つように、人が年老いても節操や志を失わずに貫き通すことをたとえた四字熟語である。『宋名臣言行録』に典拠を持ち、高潔な人格の持続を賞賛する表現として用いられる。
花燭洞房とは、婚礼の夜の新婦の部屋を指す。花模様の装飾が施された燭台が灯る中、新婚夫婦が初夜を過ごす部屋の情景を表し、結婚式の華やかさとめでたさを象徴する表現である。
火樹銀花とは、灯火や花火が煌めく美しい夜景を表す四字熟語で、特に祭りや祝賀の場の華やかな様子を指します。中国唐代の詩人・蘇味道の詩「正月十五夜」に由来し、樹々に灯された明かりが銀色の花のように輝く情景を詠んだものです。転じて、夜の街がネオンや照明で彩られる賑やかで美しい光景を形容する際にも用いられます。
花紅柳緑は、紅色の花と鮮やかな緑の柳が織りなす春の美しい景色を表す四字熟語である。自然のままの鮮やかな色彩と華やかさを形容し、人手の加わらない自然美のたとえとして用いられる。また、色とりどりの華やかな装いを指すこともある。語順を逆にした「柳緑花紅」も同義である。