物体の内部に生じた空間や、中身が失われて空になった部分を指す。また医学分野では、組織の壊死によって生体内部に形成される欠損部分を意味する。
山や崖などに自然にできた、中が空洞になった場所を指す。特に、岩や土の中に口が開き、奥行きのある空間をいう。「洞(ほら)」と同じ意味で、「ほらあな」とも読む。
洞察とは、物事の表面に現れた現象を超えて、その本質や奥底にある真実を見極めることを指す。優れた判断力と深い理解に基づき、隠れた真相や核心を鋭く見抜く能力を意味する。
洞房とは、奥深くにある部屋を指し、特に寝室や夫婦の私室を意味する。また、遊女が客を迎えるための部屋を指す場合もある。
洞門とは、山腹や崖などに自然に形成された洞穴の出入り口を指す。また、山を貫通して両側に開口部を持つトンネル状の洞穴をも意味する。
「ぼんぼり」と読む場合、絹や紙で覆いを施した手燭、あるいは小型の行灯を指す。主に室内の照明として用いられ、柔らかな光を放つ器具である。なお、「せつどう」と読む場合は、雪中に掘った穴や雪洞を意味する別語となる。
雪洞(せつどう)とは、登山時に露営や緊急避難のため、雪を掘って作った横穴や縦穴のことを指す。なお、「せっとう」と読む場合は茶室の風炉覆いを、「ぼんぼり」と読む場合は別の意味となる。
洞簫は中国の竹製管楽器で、縦笛の一種である。長さは約六〇センチメートルあり、前面に五つ、背面に一つの指孔を持つ。その形状や奏法は日本の尺八に類似している。
曹洞宗は、鎌倉時代に道元が中国の宋から日本へ伝えた禅宗の一派である。坐禅を中心とする修行体系を重んじ、ひたすら座る「只管打坐」を根本としている。
石灰岩が雨水や地下水によって溶解・侵食されて形成される洞穴。内部には、天井から滴り落ちる石灰分が沈殿してできる鍾乳石や、床面に成長する石筍などが発達することが多い。
花燭洞房とは、婚礼の夜に新夫婦が過ごす寝室を指す。花模様の装飾が施された燭台が灯る部屋という原義から転じて、結婚式そのものや新婚の慶びを表す雅やかな表現として用いられる。
洞房花燭は、新婚の夜に新婦の部屋を照らす灯明の美しい輝きを表す四字熟語であり、転じて結婚そのものや婚礼の祝いの情景を指す。
洞庭春色は、中国の洞庭湖の春の景色を詠んだ四字熟語で、春の訪れとともに広がる湖面の美しい光景を表す。転じて、春の穏やかで豊かな自然の情趣を象徴する表現として用いられる。