酷薄とは、人情に欠け思いやりのない様子を指す。人に対して冷淡で情け容赦なく、心が冷たいことを表す。また、表記としては「刻薄」と書くこともある。
薄茶とは、抹茶を少量用いて薄く点てた茶のことで、濃茶に対して用いられる呼称である。また、薄い茶色を指す色名としても用いられる。
薄刃とは、刃の厚みが薄い刃物を指す。特に調理用の包丁において、野菜や魚などを薄く切るために刃先を薄く仕上げたものをいう。
薄端とは、口が大きく開いた金属製の花器を指す。また、転じて、杯など口が広く底の浅い器の形状を表す語としても用いられる。
薄紙とは、厚みの少ない紙を指す。厚紙に対する語であり、薄くて軽い紙全般を表す。また、「薄紙を剝ぐ」という慣用表現では、病気などが少しずつ回復していく様子の比喩として用いられる。
薄様とは、薄く漉いた鳥の子紙を指す。また、染め物の技法の一つとして、上端を濃く染め、下方に向かって次第に色を薄くしていく様式をいう。
薄口とは、醤油など調味料の色や味が淡く仕上げられていることを指す。また、陶磁器においては、器の厚みが薄く作られたものを意味し、薄手の茶碗などに用いられる表現である。
冷淡な扱いや粗末な待遇を指し、相手を軽んじるような接し方を意味する。厚遇の対義語として用いられる。
薄紅は、紅が薄く淡い色合いを指し、淡紅色とも呼ばれる。また、「うすべに」と読む場合には、唇や頬に軽く施した紅のことも意味する。
薄志とは、意志が弱く決断力に欠けることを指す。また、謝礼や心付けを謙遜して表現する際にも用いられ、わずかな気持ちとして金品を包む場合などに使われる。
薄謝とは、わずかな謝礼を謙遜して表現する語で、主に金品を贈る際にその程度の軽さをへりくだって示す際に用いられる。
薄幸とは、人生において幸福に恵まれず、運命に翻弄される様を指す。特に、恋愛や生活面での不遇な境遇を暗示し、儚さや哀愁を帯びた表現として用いられる。
薄弱とは、精神力や体力などが十分でなく弱々しい様子を指し、意志が弱い場合などに用いられる。また、物事の根拠や基盤が十分でなく、頼りない、確かでない状態を表す際にも使われる。
薄情とは、人に対する思いやりや情けの心が乏しく、冷淡な態度や振る舞いを示す様子を指す。
薄く張った氷を指し、特に冬の明け方などに水面や地面に形成される薄い氷の層を表す。その脆さから転じて、危うい状態の比喩としても用いられる。
薄命とは、寿命が短く早世することを指す。また、転じて運命に恵まれず、不運な境遇にあることを意味する。
薄明とは、夜明け前や日没後に空がわずかに明るくなる状態を指し、太陽が地平線の下にあってもその光が大気中で散乱して生じる微かな光をいう。
薄荷はシソ科の多年草で、湿地に自生する。全体に清涼感のある芳香があり、夏から秋にかけて淡い紅紫色の唇形の小花を咲かせる。葉にはメントールが含まれ、そこから抽出される薄荷油は香料や薬用に広く用いられる。名称は漢名に由来する。
花薄は、穂を出したススキを指し、秋の風物として知られる尾花の別称である。また、襲の色目の名称としても用いられ、表側は白、裏側は淡い縹色を配した配色をいう。
枯薄とは、冬の時期に枯れた状態の薄(すすき)を指す語である。冬枯れの野原に立つ、茶色く乾いた薄の穂が風に揺れる様子を連想させる。
薄鈍とは、薄く淡い鼠色を指す。この色合いは喪服や僧衣などに用いられ、転じてそのような色をした衣服そのものを表すこともある。
薄鈍とは、動作や反応が鈍く、機敏さに欠ける様子を指す。また、そのような性質を持つ人を嘲る意味でも用いられる。
薄縁とは、畳表の周囲に布の縁取りを施した敷物のことで、板の間などの上に直接敷いて使用する。
偸薄とは、言動に思慮が足りず軽々しく、誠実さに欠ける様を指す。また、人としての情愛が薄く、他者への思いやりに乏しい性質を表す。
「菲薄」とは、才能や徳行が乏しく劣っていることを指す。また、衣服や食物などが粗末で質素な様子、あるいはそのような生活を送ることを意味する。
希薄と同じく、気体や液体などの密度が低い状態を指す。また、物事の程度や内容が乏しく、十分でない様子を表す際にも用いられる。
人情が薄く、思いやりのないさまを指す。人に対する情けや誠実さに欠け、冷淡な態度や振る舞いを表す。
薄倖とは、運命に恵まれず、特に男女関係において幸せなめぐり合わせに恵まれないことを指す。人生の機縁が浅く、不運な境遇にあるさまをいう。
薄力粉とは、小麦粉の一種で、たんぱく質含有量が低く、粘り気の少ない性質を持つ。主にケーキやクッキーなどの洋菓子、天ぷらの衣など、軽くさっくりとした食感が求められる料理に適している。強力粉と比較すると、グルテンの形成が少ない点が特徴である。
薄伽梵は、梵語の「バガヴァーン」に由来する仏教用語で、如来の尊称を指す。特に釈迦牟尼仏を敬って用いられることが多く、世尊とも訳される。表記としては「婆伽梵」と書く場合もあり、「バカボン」と読まれることもある。
佳人薄命とは、美しい女性はとかく運命に恵まれず、不幸な境遇に陥りがちであることを表す四字熟語である。また、美人はしばしば短命であるという意味も含む。「佳人」は優れた人物を指す場合もあるが、ここでは主に容姿端麗な女性を意味する。この言葉は、蘇軾の詩「薄命佳人」にも見られるように、古来より美貌と不運の結びつきを詠んできた。
墨子薄葬は、古代中国の思想家である墨子が提唱した葬儀の簡素化を指す四字熟語である。『孟子』「滕文公・上」に引用されており、儒教の厚葬の風習に対し、無駄を排し社会全体の利益を重んじる墨子の思想に基づいて、葬送儀礼を質素に行うべきだとする主張を表している。
物事の表面だけを見て深く理解せず、知識や考えが浅はかで深みのない様子を指す。学問や思慮などにおいて、本質を捉えずに浅薄な理解に留まることを意味する。
美人薄命とは、容姿に恵まれた人は、その美貌ゆえに人生において苦難が多く、また寿命も短い傾向にあるということを表す四字熟語である。
薄物細故とは、取るに足りない些細な物事や、価値のないつまらない事柄を指す四字熟語である。「薄物」も「細故」もともに些末な事柄を意味し、特に「故」は事柄を表す。この語は『史記』匈奴伝に由来し、重要でない瑣末な事象を表現する際に用いられる。
薄唇軽言とは、口元が薄く軽々しく言葉を発する様を指し、思慮が浅く軽率な言動を表す。『黄帝内経』では、このような言動をする者は気が少なく、内臓が虚弱であると説いている。
薄志弱行とは、意志が薄弱で決断力に乏しく、物事を断固として実行に移す力が欠けている様を表す四字熟語である。心の持ちようが弱く、行動を起こす気力や持続性が不足している状態を指す。