亡国とは、国家が滅びることを指す。また、既に滅亡した国や、滅亡の危機に瀕している国を意味することもある。
公国とは、君主の称号が「公」である国家を指す。特にヨーロッパにおいて、大公や公爵などが統治する小規模な主権国家を意味し、モナコ公国やリヒテンシュタイン公国などがその例として知られている。
立国とは、新たに国家を建設することを指す。また、特定の産業や方針を基盤として国家を運営し、繁栄を図る政策や理念を意味する場合もある。
国益とは、国家の繁栄や安全、国民の福祉など、国全体にとって有益な事柄を指す。特に外交や国際関係において、自国の立場や権益を守り、発展させるための利益を意味する。
国士とは、その国において傑出した才能や徳を備え、国家の安寧と発展を深く思い、一身を捧げて尽くす人物を指す。国士無双という成句に代表されるように、並外れた人物として称えられる。
律令制において、中央朝廷から諸国に派遣され、行政・司法・軍事などを統括した地方長官およびその役所を指す。
国璽とは、国家の権威を象徴する印章であり、国書や外交文書などに押捺して国家の意思を公に示すために用いられる。
国手とは、国中で第一級のすぐれた技量を持つ人を指す。特に、医術に優れた者に対する敬称として名医の意味で用いられ、また囲碁の世界では名人を称する語としても使われる。
国宝とは、国家にとってかけがえのない文化財のうち、特に優れた価値を有するものとして文部科学大臣が指定した建造物、美術工芸品、歴史資料などを指す。これらは文化財保護法に基づき、通常の重要文化財よりも厳格な保護と管理がなされる。
国政とは、国家の統治や運営に関する事柄を指し、立法や行政など国の政治全般を意味する。
国論とは、国家のあり方や政策などについての国民全体の意見や議論を指し、世論や公論とほぼ同義である。特定の重大な問題をめぐって国民の意見が真っ二つに分かれるような場合に、「国論を二分する」などの形で用いられる。
国花とは、その国の象徴として広く国民に愛され、国を代表する花と認められたものを指す。例えば日本では桜がこれに当たる。
国葬とは、国家の儀式として国費をもって執り行われる葬儀を指す。通常は国家に功績のあった人物に対して行われ、外国の要人などが参列する場合もある。
国会とは、国の立法権を担う最高機関であり、国民の代表である議員によって構成される。日本においては、衆議院と参議院の二院から成り立っている。
国難とは、国家の存亡に関わる重大な危機や災難を指す。戦争や大規模な自然災害など、国全体が深刻な脅威に直面する状況を表す語である。
国患とは、国家が直面する災難や心配事を指す語であり、国難や国憂と同様に、国の安寧を脅かす重大な危機や苦境を意味する。
国賓とは、国家が公式の賓客として招く外国人のことで、特に元首や首相、王族などの要人がこれに当たる。国家間の儀礼に基づく最高の待遇をもって迎えられ、外交上の敬意を表すものである。
国権とは、国家が有する統治権や支配権のことを指し、国家としての意思決定や法の執行など、国家運営に必要な権力を総称する概念である。
皇帝が統治する国家を指す。また、特に第二次世界大戦前の日本を指して「大日本帝国」の略称として用いられることがあり、その関連組織や制度を表す際にも使われる。
故国とは、自分が生まれ育った国を指し、祖国や母国と同義である。また、転じて生まれ故郷や故郷の土地を意味することもある。
祖国とは、祖先代々が暮らし、あるいは自らが生まれ育った国を指す。また、移住した民族がかつて居住していた本国を意味することもある。
殉国とは、国家の危機に際して自らの命を捧げて忠誠を尽くすことを指す。特に戦時において、祖国のために戦って死ぬ行為を意味する。
国家を治め、その運営や発展に携わることを指す。特に、政治や行政を通じて国を整え、民の生活を安定させる営みを意味し、「経国済民」のような成句で用いられる。
国に対して忠誠を尽くし、その恩に報いるために力を尽くすことを指す。国家への貢献や奉公の精神を表す語であり、特に忠義と結びつけて用いられることが多い。
開国とは、新たに国家を建設することを指す。また、従来の鎖国政策を改め、外国との通商や外交関係を開始することを意味する。特に日本の歴史においては、幕末に諸外国との交流を開始した出来事を指して用いられる。
その美貌によって君主を惑わし、国を傾けるほどの絶世の美人を指す。中国の史書『漢書』に由来し、傾城や傾城傾国とも言い換えられる。
領国とは、ある君主や領主が支配権を及ぼす領域として所有し、統治している土地や国家を指す。特に封建時代において、領主がその支配下に置く所領としての国の意味で用いられる。
国の将来や現状を案じ、その行く末を深く思い悩む心情を指す。特に、社会の動向や政治のあり方に対して強い関心と懸念を抱き、国家の安泰を願う切実な思いを表す語である。
外国との通商や交流を制限・禁止する政策を指す。特に江戸時代、幕府がオランダ・中国・朝鮮を除く諸国との貿易を制限し、日本人の海外渡航を禁じた対外政策をいう。
国家を守り、その繁栄と安寧を維持することを指す。特に戦争や危機において国のために尽くす行為や精神を表し、護国神社のように国家の守護を祈念する施設の名称にも用いられる。
国風とは、各地域に固有の風俗や習慣、気風を指すとともに、その土地で伝承されてきた民謡や俗謡のことも意味する。
律令制において国司が政務を執り行った役所を指す。また、転じて国司が支配する所領、すなわち国衙領を略して呼ぶ場合もある。
国帑とは、国家が所有する金銭や財貨を指す語である。「帑」は元来、金銭を収蔵する倉庫を意味し、転じて国庫の財産そのものを表す。
古代において日本を指した呼称であり、倭(やまと)の国とも称される。また、かつて中国や朝鮮において用いられた日本の古称でもある。
国を初めて創建すること、または新たに国家を興すことを意味する。
国全体を指す表現で、国の隅々までを含む広がりを意味する。
三国一とは、かつて世界を構成すると考えられた唐(中国)・天竺(インド)・本朝(日本)の三国の中で最も優れていることを指す。転じて、広く世界の中で第一であること、この上なくすぐれていることを意味する。
奈良時代に聖武天皇が発した詔により、国家の安泰と五穀豊穣を祈願して、全国の諸国に建立された官寺を指す。
宗主国とは、従属国に対して支配権や統制権を有する国家を指す。従属国の外交や内政に影響力を及ぼし、しばしば保護や支配の関係において上位に位置する国を意味する。
当事国以外の国を指し、特に国際紛争や外交交渉において直接の利害関係を持たない国をいう。当事国間の調停や仲介役を担う場合などに用いられる。
瑞穂国は、瑞々しい稲穂が豊かに実る国という意味から、日本の美称として用いられる古い呼び名である。
一死報国とは、自らの命を顧みずに国家に尽くすことを意味する四字熟語である。「一死」は一命を捨てることを、「報国」は国恩に報いるために尽力することを表し、身命を賭して国のために働く覚悟や行動を指す。
一つの国に三人の君主がいるように、権力や指針を出す者が複数いて方針が統一されず、物事がまとまらない状態を指す。『春秋左氏伝』に由来する故事成語である。
一国一城とは、一つの国を治め、一つの城を所有することを指す。そこから転じて、他からの干渉や援助を受けずに独立して自らの領域を保つ状態を意味する。特に「一国一城の主」という表現で、そのような立場にある者の尊厳や自立性を強調する際に用いられる。
異国情調とは、自国とは異なる外国の風物や文化に感じられる独特の趣や雰囲気を指す。遠い国々への憧れや未知なるものへの興味をかき立てる、エキゾチックな味わいを表現する語である。
異国情緒とは、外国特有の雰囲気や風情が醸し出す、はるか遠い地への憧れや物珍しさを感じさせる情緒を指す。異国らしい風景、習慣、文化などに触れたときに抱く、エキゾチックで独特な趣や気分を表す語である。
民衆の支持を得ることができれば、国を治めることができるという意味で、人心を掌握することこそが国家統治の根本であることを示す。
「天府之国」は、中国の四川省を指す美称である。肥沃な土地と豊かな産物に恵まれ、天然の要害に守られたその地は、天の倉庫のごとく豊かであるとされ、古くから理想郷として称えられてきた。この表現は『史記』「留侯世家」に由来し、地勢の険しさと物産の豊かさを併せ持つ地域を賞賛する際にも用いられる。