甘皮とは、木や果実などの内部にある薄い皮を指し、甘肌とも呼ばれる。また、爪の根元部分に付着する柔らかく薄い皮膚のことも意味する。
動物の体表を覆い、外界との境界を形成する組織。表皮・真皮・皮下組織からなり、感覚や体温調節、保護などの機能を担う。
皮下とは、皮膚の下層、すなわち皮膚の内側の領域を指す語である。例えば、薬剤を皮膚の下に注入する「皮下注射」や、皮膚の下に蓄積した脂肪を指す「皮下脂肪」などの表現で用いられる。
皮革とは、動物の皮を加工して作られた素材の総称であり、毛皮と鞣し皮の両方を含みます。主に衣服や装飾品、その他様々な製品の材料として用いられます。
皮質とは、副腎や腎臓など外層と内層に分かれた構造を持つ器官において、外側を構成する組織を指す。大脳皮質のように、脳の表層部分を指して用いられることもある。
物事の表面だけを見て、深い本質にまで及ばない様子を指す。また、そのような浅薄な見方や考え方そのものを意味することもある。
表皮とは、動植物の体の最も外側を覆う細胞層のことを指し、内部組織を外部環境から保護する役割を担っています。
面皮とは、顔の皮膚を指す語であり、転じて厚かましい様子を表す「鉄面皮」のような表現にも用いられる。また、世間に対する体裁や名誉、いわゆる体面という意味も持ち、それを損なうことを「面皮を失う」などと表現する。
粗皮とは、樹木や果実などの表面にある固い外皮を指す。また、獣皮のまだなめしていない状態の皮を意味することもある。表記としては「荒皮」と書く場合もある。
ミカンの果皮を乾燥させたもので、漢方では気の巡りを改善し痰や咳を鎮める薬効があるとされる。また、料理においては香辛料や薬味として用いられ、独特の芳香とほのかな苦味を添える。
植皮とは、火傷や外傷などによって損傷した皮膚組織を修復するため、患者自身の他の部位から採取した皮膚片を移植する医療処置を指す。
木の皮を指す語であり、特に屋根を木皮で葺くことや、そのようにして作られた屋根を「木皮葺き」と称するが、これを略した言い方としても用いられる。表記には「樸」の字を当てることもある。
アヒルの卵を殻ごと、木炭や塩、泥などを混ぜたもので包み、一定期間発酵させて作る中国伝統の加工食品。黒く半透明のゼリー状の白身と、濃厚な風味の黄身が特徴で、中華料理の食材として用いられる。
皮茸はイボタケ科に属するキノコの一種で、革茸とも呼ばれる。子実体は皮質の感触を持ち、その名の通り革のような質感が特徴である。
ヒゼンとは、疥癬虫(ヒゼンダニ)の寄生によって生じる感染性の皮膚疾患を指す。激しい痒みを伴い、特に夜間に症状が増悪する傾向がある。
傷口が治癒する過程で、滲出した血液やリンパ液が乾燥して形成される硬い皮膜を指す。一般に「かさぶた」と呼ばれるもので、皮膚の再生を保護する役割を果たす。
モクセイ科の落葉高木で、山地に自生する。春に淡緑色の小花を咲かせ、翼のある実をつける。材質は弾力性に富み、家具や野球のバットなどの材料として用いられる。漢名「秦皮」からの誤用としてこの名で呼ばれる。
槙皮とは、マキの木の内皮を剥ぎ取り、砕いて柔らかい繊維状に加工したものを指す。主に舟や桶などの木製容器の継ぎ目に詰め込み、水漏れを防ぐための詰め物として用いられる。
檜皮とは、ヒノキの樹皮を指す。また、この樹皮を用いた屋根葺きの技法である檜皮葺きを略して呼ぶ場合もある。さらに、平安時代の装束における襲の色目の一つとして用いられ、表側は黒みを帯びた紅色、裏側は淡い藍色を組み合わせた配色を指す。
アカネ科のつる性多年草で、漢名の「牛皮凍」に由来する。別名を屁糞葛(へくそかずら)ともいう。
羊の皮を加工して作られた書写材料で、古代から中世にかけてヨーロッパを中心に文書や写本の作成に広く用いられた。紙に似た質感と耐久性を持ち、重要な記録を保存するために使用された。
豆腐皮(ゆば)は、豆乳を加熱した際に表面に形成される薄膜をすくい取って作られる食品である。湯葉・湯波・油皮などの表記も用いられる。
厚皮香はツバキ科に属する常緑高木で、漢名に由来する名称である。別名として木斛(モッコク)とも呼ばれる。
梅花皮(かいらぎ)は、梅の花に似た粒状の突起をもつ魚の皮を指し、刀剣の柄や鞘の装飾に用いられる。また、同様の凹凸のある表面を持つ陶磁器の表現にも転じ、漢字では「鰄」と書くこともある。
蛇皮線は沖縄や奄美地方で用いられる三線の俗称である。その名称は、共鳴胴に蛇の皮を張ってあることに由来する。この楽器は、16世紀に中国の三弦が琉球を経由して伝来したもので、日本の三味線の原型となったとされる。
鉄面皮とは、恥知らずで厚かましいさま、あるいはそのような人物を指す。鉄のように硬い顔の皮に喩え、羞恥心に乏しく図々しい性質を表す。
繭から生糸を取る際に発生する屑糸やくずなどを集め、乾燥させたものを指す。絹糸紡績の原料として用いられる。
檜皮色は、檜の樹皮のような黒みを帯びた赤紫色を指す染色の色名である。また、織物においては経糸に浅葱色、緯糸に赤色を用いて表現される色合いも示す。
羊質虎皮とは、羊が虎の皮をかぶっている様子から、外見は立派で威厳があるように見えるものの、内実はそれに伴わず、見かけ倒しであることを喩えた四字熟語である。『楊子法言』に由来し、訓読では「羊質にして虎皮す」と読む。
面張牛皮は、牛の皮を張ったように厚顔で図々しい性格を表す四字熟語である。主に尊大で恥知らずな態度を指し、『源平盛衰記』に用例が見られる。
豹死留皮とは、豹は死んでも美しい毛皮を残すことから、人は死後に名声や功績を後世に残すべきであるという教えを表す四字熟語です。『新五代史』王彦章伝に由来し、立派な人物はその生涯を通じて後世に語り継がれるような業績を残すものだという意味を込めています。
皮膚之見とは、物事の表面だけを見て本質を捉えられない浅はかな見解を指す四字熟語である。中国の古典『文中子序』に由来し、皮膚のように薄く浅い認識に留まることを喩えている。
物事の表面だけを見て深く理解せず、知識や考えが浅はかで深みのない様子を指す。学問や思慮などにおいて、本質を捉えずに上辺だけに留まる態度や状態をいう。
食肉寝皮とは、敵に対する激しい憎しみや復讐心を表す四字熟語である。相手の肉を食らい、その皮に寝るという極端な比喩を通じて、恨みを晴らすまで決して諦めない強い決意を示す。故事は『春秋左氏伝』襄公二十一年に由来する。
虎皮羊質とは、外見は虎の皮をかぶっているが、実体は羊のように弱くて中身の伴わない者を喩えた表現である。見かけ倒しで、内実がそれに相応しくないことのたとえとして用いられる。