紅蓮は真紅に咲く蓮の花を指し、その鮮やかな赤色から転じて、燃え盛る炎の様子を形容する際にも用いられる。
モクレン科の落葉低木で、中国を原産とする。早春、葉が展開する前に枝先に暗紫色の六弁花を上向きに咲かせる。別名にモクラン、シモクレン、モクレンゲなどがある。
白蓮は白い蓮の花を指し、夏に咲く。また、清らかで汚れのない心の喩えとしても用いられる。
スイレン科の一年草で、暖地の池沼に自生する。葉は円形で直径が二メートル以上にもなり、全体に鋭いとげが密生している。夏には水面に紫色の花を咲かせ、その種子は食用とされる。巨大な葉と鋭いとげの様子を鬼にたとえてこの名がある。
黄蓮はキンポウゲ科に属する多年草で、山地の木陰などに自生する。早春の頃に小さな白い花を咲かせ、その根茎は漢方薬として用いられるほか、染料としても利用される。
スイレン科の多年草の総称で、特にヒツジグサを指すこともある。葉や花の形がハスに似ており、夜になると花を閉じる習性からこの名がついた。
蓮荷はハスの別称であり、蓮と荷の二字はいずれもハスを指す。
蓮華とは、ハスの花を指す語で、夏に咲く美しい花として知られる。また、蓮華草の略称としても用いられ、マメ科の植物を指す場合がある。さらに、中国料理などで汁物をすくう際に使われる、ハスの花びらをかたどった形状のさじを「散り蓮華」と呼び、その略称としても使われる。
蓮根はハスの地下茎を指し、食用として用いられる。漢字では「蓮」の字を含み、「はすね」とも読まれる。
蓮台とは、蓮の花をかたどった台座のことで、仏像を安置する際に用いられる。また、かつては川を渡る客を乗せて担いだ乗り物を指すこともあり、この場合は「輦台」と表記することもある。
蓮府とは、大臣の邸宅を指す語であり、転じて大臣そのものを表すこともある。その由来は、中国晋の時代の大臣・王倹が邸宅の池に蓮を植えて愛でたという故事に基づく。この故事は『南史』に記されている。
「蓮歩」は「金蓮歩」の略であり、美女の優美でしなやかな歩き方を指す。この語は、中国の南斉の東昏侯が寵姫の潘妃のために金で蓮の花を作らせ、その上を歩かせたという故事(『南史』による)に由来する。
鎌倉時代に日蓮によって開かれた仏教宗派で、法華経を根本経典とすることから法華宗とも称される。
木蓮子はイヌビワの別称で、クワ科に属する落葉低木を指す。その果実は食用とされる。
つめれんげはベンケイソウ科の多年草で、関東以西の山地の岩場に着生する。多肉質の葉は先端が鋭く尖り、動物の爪のような形状を呈する。秋には白色の小さな花を密集して咲かせる。
金蓮花はノウゼンハレンの別称であり、夏に咲く花である。漢名に由来し、黄金色の花とハス(蓮)に似た葉を持つことからこの名が付けられた。
蓮華草はマメ科の二年草で、中国を原産とする。春に輪状に咲く紅紫色の花をハスの花に見立ててこの名がある。茎は地面を這うように広がり、肥料や牧草として栽培される。別名レンゲ、ゲンゲ、また「紫雲英」とも書く。
キンポウゲ科のつる性落葉植物で、中国原産である。その名は、鉄線のように暗褐色で堅い茎と、ハス(蓮)に似た花の姿に由来する。初夏に、白色または淡紫色の花弁状のがくを六枚つけて咲く。
一蓮托生は、仏教に由来する四字熟語で、死後に極楽浄土において同じ蓮華の上に生まれ変わることを意味します。転じて、物事の善悪や結果の如何にかかわらず、行動や運命を共にすることを表し、特に悪い結末が予想される状況で用いられます。「一蓮託生」とも表記します。
蓮華往生とは、仏教において死後に極楽浄土へ往き、清浄な蓮華の台座に生まれ変わることを指す語で、すなわち極楽往生を遂げることを意味する。
泥中の蓮は、泥水の中から生えながらも清らかな花を咲かせる蓮の姿に喩えて、俗世の穢れや悪しき環境に染まることなく、清く正しい生き方を貫くことを意味する四字熟語である。仏教経典『維摩経』に由来し、高潔な精神の象徴として用いられる。
九品蓮台は、仏教の浄土教において極楽浄土に往生した者が座るとされる蓮華の台座を指す。阿弥陀仏の救いによって往生する者の功徳や資質に応じて、上品上生から下品下生までの九段階に分かれるとされ、それぞれに相応する蓮台があると説かれる。