基本情報
意味
き、たちき、材木、五行の一つ、木曜
読み方
音読み
訓読み
書き方
画数ごとの書き順
意味
1
き。植物の一種で、幹と枝葉を持つ樹木。
2
たちき。建築や家具などの材料として用いられる木材。
3
五行の一つ。古代中国哲学における五要素の一つで、成長や発展を象徴し、方位では東、季節では春を表す。
4
七曜の一つ。木曜日。
5
かざりけがない。質朴で素直な様子。
熟語
女木とは、雌雄異株の植物において雌花のみをつける個体、すなわち雌株を指す。また、木材の接合において、凹状のくぼみを持つ部材、あるいは上下に重ねた際の下側の材を意味する。対となる概念は男木であり、「雌木」と表記されることもある。
木耳(きくらげ)は、キクラゲ科に属するキノコの一種で、クワやブナなどの枯れ木に群生する。形状が人の耳に似ており、暗褐色をしている。乾燥させたものを水で戻して食用とし、特に中国料理で広く用いられる。漢名に由来する名称である。
木彫とは、木材を素材として彫刻を施し、造形物を作る技法、またはそのようにして制作された作品そのものを指す。木の材質を活かした素朴な味わいや温もりが特徴であり、工芸品や美術作品として広く親しまれている。
木目とは、木材の表面に現れる年輪や繊維の模様を指す。また、皮膚や物の表面の細かな状態や手触りを表し、転じて心遣いや配慮の細やかさを意味することもある。表記としては「肌理」と書く場合もある。
木地とは、木材そのものの質や木目のことを指す。また、塗装を施していない木材の素地を意味し、木彫などの工芸において荒削りされた材料の状態も表す。さらに、漆を薄く塗って木目を生かした「木地塗り」の技法、あるいはそのように仕上げられた器物を略して呼ぶ場合もある。
木通はアケビ科の蔓性落葉低木で、山地に自生する。春に薄紫色の小花を咲かせ、秋には楕円形の果実が熟して縦に裂け、甘い果肉を食用とする。蔓は細工物に用いられる。漢名に由来する「木通」のほか、「通草」や「丁翁」「山女」などの表記もある。
木霊とは、古くから樹木に宿ると信じられてきた精霊を指す。また、山や谷間で声や音が反響して返ってくる現象を意味し、これはかつて木の精の仕業と考えられたことに由来する。同義語に「やまびこ」があり、「木魂」とも表記される。
木口とは、木材の横断面すなわち年輪が現れる切り口を指す。また、木材としての材質や品質を表す意味でも用いられ、建築などにおける適性や等級を示すことがある。手提げ袋などの口に取り付ける木製の取っ手を指す場合もあり、この場合は「こぐち」と読まれることもある。
木賊はトクサ科の多年草で、山中の湿地に自生する。茎は円柱形で直立し、縦に多数の溝があり、ざらついた質感を持つ。夏にはツクシに似た胞子穂をつけ、その茎は物を磨くのに用いられる。漢名に由来する名称であり、「砥草」と表記することもある。
木綿(ゆう)とは、コウゾの樹皮から取り出した繊維を蒸し、水に浸して細く裂き、糸状にしたものを指す。古くは神事において、榊の枝に付ける幣(ぬさ)として用いられた。なお、「もめん」と読む場合は、植物の綿を原料とする布を意味し、別の語となる。
木目とは、木材の切り口に現れる年輪や繊維の配列によって生じる模様のことを指す。柾目と板目に大別され、木理や肌理とも呼ばれる。木材の種類や切断方向によって独特の模様が現れ、材木の美観や材質を特徴づける要素となる。
木綿は、ワタの種子に付着する白色で柔軟な繊維を指し、弾力性や吸湿性、保温性に優れているため、衣類や寝具の材料として広く用いられる。また、転じて木綿糸や木綿織物を略して呼ぶ場合もある。例えば「木綿の作務衣」のように用いられる。なお、「ゆう」と読む場合は異なる意味を持つので注意を要する。
ミズキ科の落葉高木で、山野に自生する。枝は横に広く広がる特徴があり、初夏には白い小花が多数集まって咲く。春に地中から多量の水を吸い上げる性質があり、枝を折ると樹液が滴ることからこの名がついた。「灯台木」とも表記される。
白木とは、塗装を施さず木地のままの木材を指し、例えば白木のタンスのように用いられる。また、トウダイグサ科の落葉小高木の名称でもあり、初夏に黄色い花を穂状に咲かせる。その材は白く細工物に適し、種子から採れる油は塗料や髪油として利用される。
立木とは、ある土地に生育する樹木の集団のうち、所有者が立木法に基づき所有権保存の登記をしたものを指す。これにより土地とは切り離された独立の不動産として扱われる。読みが「たちき」の場合は、単に地面に生えている木を意味する。
板木とは、印刷のために文字や絵画、図形などを彫刻した木版のことを指します。表記としては「版木」とも書かれ、主に木版印刷に用いられます。一方、「バンぎ」と読む場合は、寺院などで集会の合図や警報として打ち鳴らす板のことを意味します。
真木とは、マキ科の常緑高木であるイヌマキやコウヤマキの別称として用いられる語である。また、広く良質な木材を指す意味から、スギやヒノキなどの有用な樹木を指して呼ぶ場合もある。表記としては「槙」の字を当てることもある。
貫木とは、閉めた門や戸が開かないように固定するための横木を指す。また相撲の技の一つとして、もろ差しになった相手の両腕を抱え込んで締める場合にも用いられる。表記としては「閂」と書くこともある。
編木(びんざさら)は、数十枚の細長い板片を紐で綴じ合わせた打楽器である。両端の取手を揺り動かすことで板片同士が打ち合い、カラカラという音を発する。主に田楽などの伝統芸能で用いられ、ささらやささらぎとも呼ばれる。表記としては「拍板」と書くこともある。
木皮とは、樹木の外側を覆う表皮を指す。また、屋根材として木皮を用いた「木皮葺き」の略称としても用いられ、そのような工法や仕上げられた屋根自体を指す場合もある。表記としては「樸」の字を当てることもある。
木履(ポックリ)は、女児用の下駄の一種である。厚い木製の台の底部をくりぬき、後部を丸く仕上げ、前部を前傾させた独特の形状が特徴で、歩行時に「ポックリ」という音を立てることからその名が生じたとされる。
「片木」は、ヒノキやスギなどの木材を薄くはいだ板を指し、特に「片木板」の略称として用いられる。この薄板は、食物を包むための材料としても利用される。また、その板を折り曲げて作られた、供物を載せる角形の盆(折敷)や折り箱のことも指し、この場合には「折ぎ」と表記されることもある。
ユキノシタ科の落葉低木で、山野に自生する。初夏に鐘形の白い五弁花を多数咲かせる。幹の中心部が空洞であることが名称の由来であり、材質は堅く、木釘や楊枝の材料として用いられる。別名をウノハナやカキミグサともいい、「卯木」や「楊櫨木」と表記することもある。
シナノキ科に属する落葉高木で、日本固有の樹木である。山地に自生し、初夏には黄白色の小さな花を咲かせる。花や果実は薬用とされ、木材は器具の材料に用いられる。樹皮は布や縄、紙などの原料となる。
賢木はツバキ科の常緑小高木で、関東以西の山林に自生する。葉は長い楕円形で厚く、光沢があるのが特徴である。神事に用いられることから、神社に植えられることが多く、「榊」や「楊桐」とも表記される。
木叩はキツツキの別称であり、特にキツツキ科の鳥を指す。東南アジアや朝鮮半島に分布し、日本では対馬に生息していたが絶滅した。カラスほどの大きさで、体色は黒く、胸や腹、翼の一部に白い部分が見られる。雄は頭頂と頬が赤い特徴を持つ。かつては天然記念物に指定されていた。
木屑(こけら)とは、木材を加工する際に削り取られた細かな木片のことを指す。特に材木を削ったり刻んだりする過程で生じる小さな木のくずを意味し、「柿」の字を用いて表記されることもある。
木苺はバラ科に属する落葉性の小低木の総称で、山野に自生します。茎や葉には鋭いとげがあり、春には白色の五弁花を咲かせます。夏から秋にかけては黄色や赤色の小さな果実が熟し、食用となります。漢字では「懸鉤子」と書くこともあります。
バラ科の落葉低木で、中国を原産とする。枝にはとげがあり、春に紅色や白色などの五弁花を咲かせ、球形の果実をつける。果実は黄色く熟すと芳香を放ち、主に観賞用として栽培される。「鉄脚梨」と表記することもある。読みが「きゅうり」や「マルメロ」の場合は別種の植物を指す。
木瓜(マルメロ)はバラ科の落葉高木で、西アジアが原産地である。春には白色または淡紅色の五弁花を咲かせ、秋にはヨウナシ形の香り高い果実を実らせる。この果実は砂糖漬けや缶詰に加工されることが多く、セイヨウカリンとも呼ばれる。読みが「きゅうり・ぼけ」の場合は別種の植物を指す。
モクセイ科の常緑小高木の総称で、中国を原産とする。秋になると、芳香を放つ白色や黄色の小さな花が集まって咲く。キンモクセイやギンモクセイなどの種類があり、主に観賞用として栽培される。漢名に由来する語である。
木蘭は、まず木蓮(モクレン)と同義で用いられる。また、染色の名称である木蘭色の略称として、黄・紅・赤を混ぜた色調を指す。さらに、装束の地質の名である木蘭地の略称でもあり、縦糸に黒、横糸に黄を用いた織色で、狩衣や直垂などの地に用いられた。
ツバキ科の常緑高木で、暖地に自生する。葉は厚く光沢があり、夏に白色の五弁花を下向きに咲かせ、球形の果実をつける。果実は熟すと裂け、中から赤い種子が現れる。木材は細工物に、樹皮は染料として用いられる。「厚皮香」とも表記する。
臭木はクマツヅラ科の落葉小高木で、山野に自生する。葉はキリに似ているが、特有の悪臭を放つ。初秋には、赤いがくに白色の小花を多数つけ、後に青色の実を結ぶ。漢名の「臭牡丹樹」に由来し、「海州常山」とも表記される。
雁木とは、桟橋や土手などに設けられた階段状の構造物を指す。また、積雪地帯において、民家の軒先から張り出したひさしの下を通路とした構造も意味し、その連なる様子が雁の列のように見えることに由来する。
箒木はアカザ科の一年草で、中国が原産地とされる。茎はよく枝分かれし、先端に小さな葉を多数つけるため、全体としてほぼ球形の独特な樹形を呈する。夏には淡緑色の小花を咲かせ、後に「とんぶり」と呼ばれる食用となる実を結ぶ。また、その茎を乾燥させて草箒(くさぼうき)の材料とすることからこの名がある。別名をホウキグサといい、「帚木」の表記や「ははきぎ」という読み方も用いられる。
頸木とは、牛や馬に車を引かせる際に、その首に当てて轅の先端に取り付ける横木のことを指します。また、思考や行動の自由を制限する束縛のたとえとしても用いられ、表記には「軛」や「衡」の字を当てることもあります。
つちあけびはラン科の多年草で、山地の木陰に自生する腐生植物である。全体が黄褐色を呈し、葉を欠く。初夏に淡黄色の花を総状花序につけ、後にアケビの果実に似た赤い液果を結ぶ。別表記として「山珊瑚」がある。
木賃宿とは、かつて宿泊客が自ら調理を行う際の燃料としての薪代、すなわち「木賃」のみを支払って利用した簡素な宿泊施設を指す。転じて、設備が粗末で宿泊料金の低廉な宿を広く意味するようになった。
ユズリハ科の常緑高木で、暖地に自生する。葉は大きく細長い楕円形をしており、新芽が伸びてから古い葉が落ちる習性からこの名がついた。正月の飾りとして用いられることがある。漢名の「交譲木」は誤用に由来する表記で、「譲葉」と書くこともある。
敵の侵入を防ぐために、とがった枝や幹を地面に突き刺し、あるいは組み合わせて垣根のように並べた障害物を指す。逆虎落(さかもがり)とも呼ばれ、現代では鹿砦(ろくさい)に相当する。
唐木香はキク科の多年草で、インド北部を原産地とする。暗紫色のアザミに似た花を咲かせ、その根は独特の芳香と苦味を有している。漢方においては健胃薬として用いられ、「木香」と表記されることもある。
ヒガンバナ科に属する多年草で、海岸の砂地に自生する。葉はオモトに似て大きく厚みがある。夏に咲く花は白色の六弁花で、細長い花弁が反り返り、芳香を放つ。花序は傘状につく。別名ハマオモトとも呼ばれる。
泰山木はモクレン科の常緑高木で、北アメリカが原産地である。庭園樹として植栽され、大きな楕円形の葉をつける。初夏には芳香を放つ純白の大輪の花を咲かせる。「大山木」や「洋玉蘭」とも表記する。
ツツジ科の常緑低木で、山地に自生する。早春に壺形の白い小花を総状花序につける。葉や枝には有毒成分を含み、殺虫剤として用いられることもある。名称の由来は、馬がこの葉を食べると酔ったように動けなくなるという伝承による。別名として「あしび」とも呼ばれる。
ヤドリギ科の常緑小低木で、サクラやエノキなどの落葉広葉樹の枝に寄生して生育する。早春には黄色の小花を咲かせ、後に赤色または淡黄色の実をつける。広義には、他の樹木に寄生して栄養を摂取しながら成長する植物全般を指し、「宿木」とも表記される。
スイカズラ科の落葉低木で、山野に自生する。春に淡黄色の小花を多数つけ、後に球形の赤い実を結ぶ。漢名「接骨木」の由来は、葉や枝を打撲や骨折の薬用としたことによる。別表記として「庭常」とも書く。
堅魚木は、神社や宮殿などの建築物において、棟木の上に直角に並べて設置される装飾用の木材を指す。その形状が円柱形で、食品の鰹節に似ていることからこの名が付けられた。表記としては「鰹木」と書くこともある。
マメ科の常緑高木で、インドから東南アジアにかけて自生する。鮮やかな黄色で芳香のある花を咲かせ、花後には大きなさやを実らせる。材質は非常に堅く、黒色を帯びて美しい木目を持つため、家具や楽器の用材として珍重される。
入木道とは書道の別称であり、筆跡が木の中に深く刻まれるほど力強いことを意味する。この語は「入木三分」という故事に由来し、優れた書の筆勢が木材に深く食い込む様子を表している。通常「ジュボクドウ」と読まれるが、「ニュウボクドウ」と読む場合もある。
木蠹虫は、キクイムシ科に属する甲虫の総称で、樹木に穿孔して生息する林業害虫を指す。また、同科の甲殻類で、海中の杭や木造船の船底を食害する円筒形の黄白色の生物をも意味する。「木蠹」は漢名に由来し、「蠹」と単独で表記されることもある。
ウルシ科の落葉小高木で、山野に自生する。葉はウルシに似ており、夏に黄白色の小花を円錐花序につける。秋の紅葉が美しく、樹皮から採れる白い膠状の液は塗料に用いられる。別名をフシノキともいう。
モクセイ科に属する半落葉性の低木で、水辺など湿潤な場所に生育する。樹皮や材質に特徴があり、かつてはその名の通り、いぼ(疣)を取るとされる民間療法にも用いられた。別名を水樹(いぼたのき)ともいう。
草木瓜はバラ科の落葉低木で、山野に自生する。枝には鋭いとげがあり、春には葉に先立って朱紅色の五弁花を咲かせる。秋には球形の果実が黄色く熟すが、強い酸味を持つ。別名をシドミともいう。
啄木鳥(きつつき)は、キツツキ科に属する鳥類の総称である。前後に二本ずつ鋭い爪を持つ指で木の幹に垂直に止まり、堅いくちばしで樹皮に穴を穿ち、長い舌を用いて中に潜む虫を捕食する習性を持つ。漢名に由来する「啄木鳥」の字は、木を啄む鳥という意味を表す。別称としてタクボクとも呼ばれ、まれに「けら」や「けらつつき」と読まれることもある。
ヒルギ科の常緑高木で、沖縄以南の海岸の泥地に群生し、メヒルギなどとともにマングローブ(紅樹林)を形成します。幹の下部から気根を伸ばし、夏には黄白色の花を下向きにつけ、その紅色のがくが目立ちます。種子は樹上で発芽する特徴を持ち、ベニガクヒルギとも呼ばれ、「紅樹」と表記されることもあります。
シュモクザメ科に属する海魚の総称で、太平洋や大西洋の温帯海域に分布し、日本近海にも生息する。頭部が左右に大きく張り出してT字形をなし、その両端に目が位置するのが特徴である。この特異な頭部の形状が仏具の撞木に似ていることから名付けられた。性質は獰猛である。
円木警枕とは、学問に専心して励むことを意味する四字熟語である。その由来は、中国の史書『資治通鑑』に記された故事による。円い丸太を枕として用い、眠りが深くなって転がり落ちることで目を覚まし、読書や学問に時間を惜しんで打ち込む様子を表している。転じて、苦労を厭わずに一心に勉学に勤しむことを指す。
一本の草や一本の木という意味から転じて、ごくわずかなものや、細部に至るまで全ての物事を指す。自然の風景や身の回りの事物を、大切に慈しむような心情を込めて表現する際にも用いられる。
「一木難支」とは、ひとたび傾き始めた大きな物事を、一人の力だけで支えるのは困難であるという意味の四字熟語である。『文中子』事君篇に由来し、「一本の木では支えがたい」という原義から、大局が崩れかけた状況下での個人の無力さを表す。