白銀とは、銀の別称として用いられる語であり、しろがねとも呼ばれる。また、降り積もった雪が一面に広がる光景を、銀のように輝く美しさに喩えて表現する際にも使われる。さらに、江戸時代には贈答用として流通した、銀を楕円形に成型した貨幣を指すこともある。
労銀とは、労働の対価として支払われる金銭を指し、労働者がその労力や時間を提供することによって得る報酬を意味する。
洋銀とは、銅やニッケル、亜鉛などを主成分とする銀白色の合金であり、その美しい光沢と耐食性から、食器や装飾品、医療器具などに広く用いられてきた。また、幕末から明治初期にかけて日本に流入した西洋製の銀貨を指すこともある。
借銀とは、銀子すなわち金銭を借り受ける行為を指し、また、そのようにして借り入れた金銭そのものをも意味する古い語である。
路銀とは、主に古い時代の表現で、旅をする際に必要な費用を指す言葉である。旅費や路用と同義であり、例えば「路銀が尽きる」のように用いられる。
夜空に無数の星が集まって、川のように帯状に輝いて見える天体の集団。天の川とも呼ばれる。
銀漢とは、夜空に帯状に広がる無数の星の集まりを指し、天の川や銀河とも呼ばれる。特に秋の夜空に明瞭に見られる情景を連想させる言葉である。
銀鉱とは、銀を含む鉱石、あるいは銀を採掘する鉱山を指す。銀を産出する鉱脈や鉱床そのものを意味することもある。
銀幕とは、映写機で映像を映し出すための白い幕を指し、スクリーンとも呼ばれる。転じて、映画そのものや映画界を意味し、例えば「銀幕の女王」のように用いられる。
銀魚はシラウオ科に属する海魚の一種で、漢名に由来する名称である。体が小さく透明感があり、銀色に光る様子からこの名が付けられた。別名として鱠残魚とも呼ばれる。
銀子とは、中国から渡来した金銀を指す語であり、転じて金銭一般を意味する。表記は「員子」と書かれることもある。また、「ギンス」と読む場合は、銀貨の意となる。
銀宝はニシキギンポ科に属する海魚で、沿岸部に生息する。体形は細長く側扁し、淡い褐色の地肌に斑紋が散らばる。背びれは頭部から尾びれの付け根まで連続して伸びるのが特徴である。天ぷらとして食されることが多く、ウミドジョウとも呼ばれる。春の季語としても用いられる。
イチョウ科の落葉高木で、中国を原産とする。街路樹として広く植栽され、扇形の葉が秋に鮮やかに黄葉するのが特徴である。果実は「ぎんなん」と呼ばれ、食用とされる。漢名の「銀杏」は、その実がアンズ(杏)に似ていることに由来する。別名として「鴨脚樹」や「公孫樹」とも表記される。
銀兎は月の異称で、中国の伝説に基づき月に棲むとされる兎に由来する。銀色に輝く月面を連想させる表現である。
銀杏はイチョウの別称であり、またその実を指す。秋に熟す実は悪臭のある外皮に包まれ、これを取り除いた種子を食用とする。
銀を叩き延ばして紙のように薄くしたもので、工芸品や装飾に用いられる。
雪を頂いた山の峰が、銀色に輝いて見える様子を指す語。
銀婚式とは、結婚生活を二十五年間続けたことを記念して行われる祝賀の儀式を指す。この節目を迎えた夫婦は、長年にわたる絆の強さと持続性を象徴する銀のように輝く関係を祝う。
一面に降り積もった雪に覆われ、あたり一面が銀色に輝く光景を指す。特に冬の景色を形容する表現として用いられ、雪化粧した静寂な世界の美しさを表す。
火樹銀花とは、灯火や花火が輝き乱れる華やかな夜景を表す四字熟語で、特に祭りや祝賀の場の美しい光景を指す。中国唐代の詩人・蘇味道の詩「正月十五夜」に由来し、樹々に灯された明かりが銀の花のように咲き乱れる様子を詠んだ表現である。
「素波銀濤」は、白く輝く波を表す四字熟語である。文字通り「素波」も「銀濤」も白波の意であり、連ねることでその様子を一層鮮明に描く。転じて、空に漂う雲や霞が、さながら白波がうねるように流れ動くさまの形容にも用いられる。
月を指す四字熟語。中国の伝説では月に兎と蝦蟇が棲むとされ、これに基づく。「玉兎」は月に住むと伝えられる兎、「銀蟾」は同じく月にいるとされる蝦蟇を指し、いずれも月の異称として用いられる。白居易の詩「中秋月」にも詠まれた雅語である。
月光や夕日に照らされて金色や銀色に輝く波を指す四字熟語で、美しくきらめく海や湖面の情景を表現する際に用いられる。語順を逆にした「銀波金波」ともいう。
銀盃羽化とは、『新唐書』柳公権伝に見える故事に基づく四字熟語で、銀製の杯が羽化して飛び去るという奇瑞を指す。転じて、貴重な器物が忽然と消え失せることや、思いがけず良いものが手に入らなくなることを喩える表現として用いられる。