前胡はセリ科の多年草で、土当帰の別名として知られる。漢名「前胡」からの誤用に由来する名称である。
ウリ科のつる性一年草で、インドを原産とする。初夏に黄色い花を咲かせ、細長い果実を実らせる。主に食用とされ、漢名に由来する「胡瓜」の表記のほか、「黄瓜」や「木瓜」とも書かれる。
胡桃はクルミ科に属する落葉高木の総称で、主に山地に自生する。果実は球形を呈し、その内部にある核は非常に堅い。種子は食用や薬用に利用され、秋の季語としても用いられる。また、「山胡桃」や「呉桃」とも表記される。
胡笳とは、古代中国北方の遊牧民族が用いたアシの葉で作られた笛のことで、あしぶえとも呼ばれる。また、雅楽で用いられる篳篥の別称としても知られている。
胡弓は、三味線に似た構造を持つ弦楽器で、馬の尾毛を張った弓で弦を擦って演奏する。表記は「鼓弓」とも書かれる。
胡座は「あぐら」と同じく、両膝を左右に開いて床に座る姿勢を指す。特に、正座や立て膝といった格式ばった座り方に対して、くつろいだり気軽に座る場合に用いられる表現である。
胡狄とは、中国において辺境に居住する異民族を指す語である。「胡」は北方や西方の異民族を、「狄」は北方の異民族をそれぞれ意味し、これらを合わせて広く辺境の異民族を総称する。
胡粉は貝殻を焼成して得られる白色の粉末で、日本画における重要な顔料、あるいは工芸品などの塗料として用いられる。
ゴマ科の一年草で、エジプト原産とされる。夏に白色の花を咲かせ、秋には多数の種子を含む果実を実らせる。その種子は品種により白色、黒色、淡い茶色などがあり、食用として広く用いられ、また香油の原料ともなる。
スズメバチ科に属する大型のハチで、体色は黒く腹部に黄色の縞模様が見られる。土中や樹木の空洞に大規模な巣を形成し、強力な毒針を持つため、時に人や家畜を襲うことがある。別名をクマンバチともいう。「胡蜂」の表記は漢名に由来し、「雀蜂」と書くこともある。
クスノキ科の落葉低木で、山地に自生する。春に黄緑色の小花を密生させ、後に球形で黒色の果実を結ぶ。枝や葉を折ると特有の芳香を放つ。名称は漢名「山胡椒」の誤用に由来する。
ケシ科に属する多年草の総称で、山野に自生する。地下に塊茎を持ち、春には紅紫色の横向きの花を咲かせる。塊茎は漢方において鎮痛剤として用いられ、ヤブエンゴサクやジロボウエンゴサクなどの種類がある。
沢胡桃はクルミ科の落葉高木で、山地の谷間などに自生します。羽状複葉の葉を持ち、春には淡黄緑色の花穂を垂らし、翼のある果実を結びます。材は光沢があり、家具などに用いられます。秋表記では「寿光木」とも書きます。
胡孫眼はサルノコシカケ科のキノコの総称で、木の幹に水平に寄生する。半円形の形状をしており、乾燥すると非常に堅くなる特性を持つ。細工物の材料や薬用として利用され、その名称は漢名に由来し、「猿の腰掛」とも表記される。
胡蝶花はアヤメ科の多年草で、漢名に由来する。別名を射干(シャガ)ともいう。
胡蘿蔔はセリ科の二年草を指す語で、その根は食用とされる。漢名に由来し、日本語では一般に「人参(にんじん)」と呼ばれる。
胡枝子はマメ科に属する落葉低木の総称であり、漢名の「胡枝子」または「胡枝花」に由来する。一般に「萩(はぎ)」として知られる植物を指す。
胡菫菜はエイザンスミレの別称であり、スミレ科に属する多年草である。特徴として、葉が細かく深く切れ込んでいることが挙げられる。蝦夷菫とも表記する。
胡蝶樹はスイカズラ科に属する落葉低木で、藪手毬(やぶでまり)とも呼ばれる。初夏に白い小花を多数咲かせ、その姿が蝶が群れ飛ぶように見えることからこの名がついた。
胡頽子はグミ科に属する植物の総称であり、茱萸とも呼ばれる。主に落葉低木または高木で、春に香りのある花を咲かせ、夏から秋にかけて赤い実をつける。この実は食用や薬用にされることがある。
胡鬼板とは、羽子板の別称である。新年の遊びである羽根突きに用いる羽根を「胡鬼の子」とも呼ぶことに由来する名称で、主に正月の縁起物として用いられる。
胡蝶蘭はラン科の多年草で、台湾やフィリピンが原産地とされる。観賞用として広く栽培されており、長楕円形で革質の葉を持つ。夏に咲く白や淡紅色の花は、その形が蝶に似ていることからこの名が付けられた。
胡盧鯛はイサキ科に属する海水魚で、日本南部の沿岸に生息する。体色は青みがかった地に黄褐色の斑点が散らばり、食用としても用いられる。
胡銅器(さはり)は、銅に錫や鉛を加えた合金であり、叩くと澄んだ良い音を発する性質を持つ。この材質は主に仏具や各種の容器の製作に用いられ、「響銅」や「砂張」とも表記される。
シソ科の一年草で、東南アジアが原産地とされる。草姿はシソに類似しており、種子からは油を採取するほか、ゴマの代用品としても利用される。
鈴柴胡はガガイモ科の多年草で、草原に自生する。葉は細長くササの葉形をしており、夏には茎の上部に淡黄緑色の小花をつける。その名は、つぼみが鈴に似ており、全体の姿がセリ科のミシマサイコに似ていることに由来する。
「肝胆胡越」とは、肝臓と胆嚢のように本来密接な関係にあるものも、胡と越のように遠く隔たったものとして見えることがあり、逆に遠く離れたものも近しいものとして見えることがあるという意味で、物事の関係性が視点や状況によって大きく異なって捉えられることを表す四字熟語です。
胡馬北風とは、故郷を離れた者が望郷の念に駆られる様子を表す四字熟語である。中国北方の胡の地で育った馬が、北風の音を聞いて故郷を思い出し嘶くという故事に由来し、『文選』の「古詩十九首」に典拠を持つ。
胡孫入袋とは、猿が袋の中に入れられる様子から、自由を失って身動きが取れなくなることのたとえである。また、思うように振る舞えず窮屈な思いをすることや、束縛されて自由を奪われる状況を指す。
「胡説乱道」とは、筋道の通らないでたらめなことを言ったり、道理に合わないことを述べ立てたりする様子を表す四字熟語です。