扶桑は、古代中国において日本を指した呼称である。その由来は、中国の伝説に登場する東海の彼方、太陽が昇るとされる神木「扶桑」の地にちなみ、そこから転じて日本の異称として用いられるようになった。
桑原とは、桑の木が植えられている土地を指す語である。また、落雷や災いを避けるために唱える呪文としても用いられ、通常は「くわばら、くわばら」と繰り返して唱える。
桑港は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に位置する主要な港湾都市の名称であり、サンフランシスコの漢字表記として用いられる。
桑果とは、一本の花軸に多数の花が密集して咲き、それらが結実した後に互いに融合し、多肉質で多汁の集合果を形成したものを指す。クワの実やパイナップルなどがその例として挙げられる。
桑年とは四十八歳の異称である。その由来は「桑」の異体字「桒」を分解すると、十が四つと八になることから、この年齢を表すようになった。
桑蚕はカイコガ科の昆虫で、家蚕の原種と考えられている。成虫は暗褐色をしており、幼虫は黄褐色でクワの葉を食害する。家蚕に似るが、野生の状態で生育することから「野蚕」とも表記される。
桑梓とは、父母を敬い慕う気持ちを表すとともに、郷里や故郷を指す言葉である。古代中国において、桑と梓の木は家の周りに植えられ、子孫の生活の糧となったことに由来し、『詩経』にもその故事が見られる。そこから転じて、父母の居所、ひいては生まれ育った土地そのものを意味するようになった。
仏桑花はアオイ科の常緑低木で、中国を原産とする。夏から秋にかけて、赤や白、黄色などの鮮やかな色彩の、ラッパ状の大きな五弁花を咲かせる。ハイビスカスの一種として知られ、主に観賞用に栽培される。別表記として「扶桑花」とも書く。
真桑瓜はウリ科の一年草で、インドを原産とする。夏に黄色い花を咲かせ、俵形の果実を実らせる食用の瓜である。名称はかつて岐阜県本巣市の真桑村で特産として知られたことに由来する。別表記として「甜瓜」とも書く。
「桑土綢繆」は、災いが訪れる前に、あらかじめ準備を整えて防ぐことを意味する四字熟語である。その由来は『詩経』にあり、鳥が風雨の来る前に桑の根を取って巣の穴を固く繕う様子に喩えられている。「桑土」は桑の根を指し、「綢繆」は物をしっかりと結び固めることを表す。転じて、物事に対して事前に手を打ち、万全の備えをしておくたとえとして用いられる。
桑田碧海とは、世の中の移り変わりが非常に激しいことのたとえである。もとは仙人の麻姑が、長い生涯の間に東海が三度も桑畑に変わったと語ったという『神仙伝』の故事に由来し、桑畑が青い海へと変わるほどの大きな変化を意味する。「桑田碧海の変」などの形でも用いられる。
桑田滄海とは、長い年月の間に世の中の様子が大きく変わることを表す四字熟語である。桑畑が海に変わり、海が桑畑に変わるという意味から、時間の経過とともに事物が一変する様を喩えたもので、『神仙伝』に由来する。
桑弧蓬矢とは、古代中国において男子の誕生を祝い、桑の木で作った弓と蓬の茎で作った矢を用いて天地四方に向けて射る儀式に由来する。この故事から転じて、男子が遠大な志を抱き、広く世に雄飛することを願う喩えとして用いられる。
桑海之変は、かつて桑畑であった陸地が青々とした海へと変わる様子を表す四字熟語で、世の中の移り変わりが非常に激しいことの喩えとして用いられる。この語は『神仙伝』に由来する。