五節は古代の宮廷行事の一つで、少女たちによる舞が披露された。この名称は、その由来となった楽曲が「遅・速・本・末・中」という五つの節から構成されていたことに因む。後に「五節の舞姫」などの表現で、この行事に関わる舞姫を指す語としても用いられる。
末節とは、物事の本質から外れた些末な部分や、取るに足らない細かな事柄を指す。
生節とは、蒸した鰹の身を生干しにした加工食品を指す。夏季に製造されることが多く、「なまぶし」とも読まれる。
礼節とは、社会において円滑な人間関係を築き維持するために求められる、礼儀正しさと節度ある態度や振る舞いを指す。それは単なる形式ではなく、他者への敬意と自らの慎みを表すものであり、社会生活の秩序を保つ基盤となる。
めでたい日や祝日を指し、特に喜ばしい気分に満ちた特別な日を意味する。
国家の代表として外国や地方に派遣される者。古く中国で使者が身分証明として持参した符節に由来する語で、親善や外交交渉などの任務を帯びる。
一年を気候の特徴に応じて区分した期間を指す。主に春・夏・秋・冬の四季を基本とし、地域によっては雨季や乾季などの区分も含まれる。また、特定の自然現象や行事が行われる時期を「シーズン」として捉える場合にも用いられ、時候や時節といった意味合いも持つ。
君主や国家に対して誠実に仕え、その義務を果たそうとする心構えや行為を指す。特に主従関係において、臣下が主君に尽くす揺るぎない忠義と、節操を貫く態度を表す。
苦しみや困難に耐えながらも、自らの信念や志を貫き通すこと。また、そのような長い年月にわたる辛抱強い努力や精神を指す。
それまで固く守ってきた主義や主張を翻し、異なる立場に転じること。特に、信念や節操を曲げて自らの立場を変えることを指し、往々にして非難の含意を伴う。
貞節とは、特に女性が夫や婚約者に対して誠実に、その愛情や信頼を裏切ることなく、自らの操を守り通すことを指す。
音節とは、語を構成する音の最小単位であり、発話において一つのまとまりとして認識される音の区切りを指します。日本語においては、通常、仮名一字が一音節に対応します。
時節とは、季節や時候を指す言葉であり、新緑の頃のような特定の時期を表す。また、物事を行うのに適した機会や時機という意味も持ち、到来を待つべき好機を指す場合もある。さらに、時世や世の中の情勢を意味し、その時々の社会の状況や風潮を理解することを含意する。
常節はミミガイ科に属する巻貝で、アワビに似た形態を持つが小型であり、殻の表面は緑褐色を呈する。日本全国に分布し、食用とされる。別称として小鮑とも呼ばれる。
符節とは、木や竹などの札に文字を書き、印を押して二つに割ったもので、後日その割り口を合わせることで真偽を証明する道具を指す。転じて、二つの物事がぴったりと一致する様子を「符節を合わせたよう」と表現する。符契ともいう。
結節とは、物が結ばれて節となること、あるいはその結び目を指す。また、皮膚や体内に生じる硬い腫れ物やしこりを意味する。
欲望や享楽を慎み、適度に抑えることを指す。特に飲食や酒など、度を過ぎがちな行為について用いられる。
節煙とは、喫煙者がタバコの摂取量を徐々に減らしていく行為を指す。これは完全な禁煙に至る前段階として行われることが多く、健康への悪影響を軽減するための取り組みである。
節気とは、太陽の黄道上の運行に基づいて一年を二十四等分し、季節の推移を表す区分である。中国で考案され日本に伝わり、立春や春分、夏至、秋分、冬至など、気候の変化や農事の目安として用いられる。
節季とは、主に年末を指す語であり、歳末の意で用いられる。また、商業上の用語として、盆と暮れの商店の決算期を特に指し、この時期に行われる清算や仕舞いを「節季仕舞い」などと表現する。
節義とは、節操と道義を重んじ、人として守るべき正しい道を貫き通すことを指す。特に困難や誘惑に直面しても自らの信念や倫理観を曲げず、高い志を堅持する態度を表す。
費用や時間、労力などを無駄にせず、必要な範囲内で切り詰めて用いること。倹約と同義で、経費の節約や時間の節約などのように用いられる。
節倹とは、無駄を省き質素に暮らすことを指す。特に金銭や物資を大切にし、贅沢を排した生活態度やその実践を意味する。
節減とは、使用量や支出を切り詰めて減らすことを指す。特に経費や資源などにおいて、無駄を省き、必要最小限に抑える努力を表す。
「節目」は、木材などに見られる節の部分を指す。また、物事の区切りや転換点を表し、人生や学業などの過程において重要な契機となる場面を意味する。
関節とは、骨と骨とが連結する部分で、曲げ伸ばしなどの運動を可能にする構造を指す。人体においては膝や肘など、体の動きを司る重要な部位である。
物事の状態や関係を整え、適切なバランスを保つようにすること。特に、機械や環境などの条件を最適な状態に整えることを指す。
嘉節とは、めでたい日や祝祭日を指す言葉である。特に「天長の嘉節」のように、天長節(天皇誕生日)などの慶ばしい佳日を表す際に用いられる。同義の語として「嘉日」「賀節」があり、「佳節」と書かれることもある。
鮪節は、マグロの身を煮て乾燥させ、かつお節と同様の製法で加工した保存食品を指す。
鰹節は、カツオの身を煮てから燻製と乾燥を繰り返し、さらにカビ付けと天日干しを経て仕上げられる保存食品である。硬く仕上がったものを薄く削ってそのまま食べるほか、旨味の強い出汁を取るために広く用いられる。
万愚節は四月一日に限り、人を欺くような嘘をついても咎められないとする風習を指す。欧米を起源とし、日本にも伝わった春の行事で、エイプリルフールと同義である。
ナナフシ科の昆虫を指す。関東以南に分布し、褐色または緑色の細長い体を持ち、腹部に七つの節が見られる。小枝に擬態する習性があり、「竹節虫」の表記は漢名に由来する。また「七節」と書くこともある。
股関節は、大腿骨の上端と骨盤の寛骨臼とが接合する部位を指し、下肢の運動において重要な役割を果たす関節である。
節季候(せきぞろ)とは、近世の日本において、歳末から新年にかけて行われた門付芸の一種である。赤い布で頭を覆った者が家々を訪れ、「せきぞろござれや」とはやし立てながら、米や金銭などの施しを請い歩いた。その名称は「節季(歳末の勘定の時期)に候(そうろう)」という言葉に由来するとされる。
旌節花はキブシ科の落葉小高木を指す。その名は漢名からの誤用とされ、別名として木五倍子(きぶし)とも呼ばれる。
寒花晩節は、冬に咲く花が寒さの中でも香りを保ち続ける様子から、人が年老いても節操や志を失わずに貫き通すことをたとえた四字熟語である。『宋名臣言行録』に典拠を持ち、高潔な人格の持続を賞賛する表現として用いられる。
開源節流とは、財源を開拓して収入を増やすと同時に、支出を抑えて流出を節約することを意味する。健全な財政運営の基本方針を表す四字熟語であり、『荀子』「富国篇」に由来する。
夷険一節とは、人生の平穏な時も険しい時も、節操を貫き通して職責を全うすることを意味する。土地の平坦な部分と険しい部分を表す「夷険」と、節操を意味する「節」から成り、いかなる境遇にあっても信念を変えずに務めを果たす姿勢を指す。
不断節季とは、日々を決算期のように心がけて地道に商売や生活を営めば、将来に困ることがないという教えを表す四字熟語である。ここで「不断」は平生・日常を、「節季」はかつて借金の精算などが行われた盆と暮れの決算期を指し、常に収支を意識して堅実に過ごすことの重要性を説いている。
卑躬屈節とは、腰を低くかがめてへりくだり、節を屈するように相手に過度にへつらい従う態度を指す。権力者や目上の人に対して卑屈に振る舞い、自己の尊厳を捨ててまで追従する様を表す四字熟語である。
匪躬之節とは、自らの身の利害を顧みず、君主や公務に対して忠誠を尽くす節操を指す。唐代の韓愈が「争臣論」で用いた表現に由来し、私心を捨てて職務に専念する高い倫理観を表す四字熟語である。