天牛はカミキリムシ科に属する甲虫の総称である。体形は細長く、特に長い触角が特徴で、強靭な大顎をもち、樹木の枝などをかみ切る習性がある。夏に多く見られ、「天牛」の表記は漢名に由来し、「髪切虫」とも書く。また、「テンギュウ」と読む場合もある。
イギリス南東部、テムズ川上流域に位置する学術都市で、オックスフォード大学を中心に発展した。古くから学問の中心地として知られる。
牛後とは、牛の尻の部分を指す。そこから転じて、強大な勢力や組織の後ろに付き従い、その支配下にある状態を意味する。『史記』に見える「鶏口となるも牛後となるなかれ」の句は、小さくとも自らを主宰する立場を選び、大きくとも他に従属する立場を避けるべきであるという教訓を示す。
牛刀とは、牛を解体するために用いる大型の刃物を指す。転じて、小さな事柄に対して不釣り合いな大げさな手段を用いる愚かさを戒める「鶏を割くに牛刀を用いる」という故事成語の一部としても知られる。
牛乳から分離した脂肪分を攪拌・凝固させて作られる乳製品。バターに同じ。
特牛とは、体が大きくたくましい雄牛を指し、重い荷物を運ぶ力に優れている。頑丈で力強い性質を持つ牛のことをいう。
飴色がかった毛色を持つ牛を指し、古くは特に優れた牛として珍重された。
雄牛は、ウシのうち成体の雄を指す語である。雌牛と対をなす概念で、一般に角が太くまっすぐに発達し、体躯も雌に比べて大きく力強い。去勢されていない雄牛は特に闘牛や種牛として用いられる。
闘牛とは、牛同士を角で戦わせる競技を指し、牛合わせとも呼ばれる。また、闘牛士が猛牛と対峙して行う見世物としての闘技のことも意味する。
ゴボウはキク科の二年草で、ヨーロッパからシベリアにかけての地域が原産とされる。大きなハート形の葉をつけ、食用とする根は地中に長く垂直に伸びる。漢名の「牛蒡」は、その根の形状が牛の尾に似ていることに由来する。
牛に引かせて人を乗せる車のことで、主に平安時代の貴族が用いた乗り物である。
牛黄とは、牛の胆嚢や胆管などに生じる結石を指し、漢方では解熱や鎮静などの薬効があるとされ、特に高品質のものは貴重な生薬として扱われる。
ゴシツとは、イノコズチの別称であり、ヒユ科の多年草を指す。その茎の節が牛の膝のように膨らんでいることに由来する名称で、主に薬用として利用される植物である。
牛縻は、牛の鼻に通して繋ぎ留めるための環を指す語で、鼻綱とも呼ばれる。表記としては「鼻縻」と書くこともある。
牡牛とは雄の牛を指す語で、特に去勢されていない成体の雄牛を意味する。十二星座の一つである牡牛座の名称にも用いられる。対義語は牝牛(めうし)であり、「雄牛」と表記されることもある。
旄牛はヤクの別称であり、ウシ科に属する哺乳動物である。主にヒマラヤ山脈などの高原地帯に生息し、長く厚い毛と頑健な体躯が特徴とされる。
犂牛とは、黄と黒の毛色が混ざり合ったまだら模様の牛を指す。
「蝸牛」は「かたつむり」と同じく、陸生の巻貝の一種を指す語である。殻を持ち、触角を出して這うその姿から、漢字では「牛」の字を当てて「蝸牛」と表記する。
腹足類に属する陸生の巻貝の総称。湿潤な環境を好み、草木の葉を食す。頭部には二対の触角があり、長い方の先端に目が位置する。殻は渦巻き状で、触角が牛の角を連想させることからこの漢字が当てられる。別名で「でんでんむし」とも呼ばれる。
イネ科の一年草で、漢名「牛筋草」に由来する。別名を雄日芝(おひしば)ともいう。
牛尾魚はコチ科の海魚で、暖かい海の砂底に生息する。体は上下に平たく、頭部と口が大きく、尾は細いのが特徴である。食用として利用され、漢名に由来する「牛尾魚」の表記のほか、「鯒」や「鮲」とも書かれる。
牛尾菜はユリ科のつる性多年草で、山野に自生する。夏に黄緑色の小花を球状につけ、その若芽は形も味もアスパラガスに似ており、「山菜の女王」と称されるほど美味である。漢名の由来は、若芽の形状が牛の尾に似ていることによる。
牛皮凍はアカネ科に属するつる性の多年草で、漢名に由来する名称である。別名を屁糞葛(へくそかずら)とも呼ばれる。
風馬牛とは、互いに遠く離れていることのたとえであり、転じて、まったく無関係であることや関心が及ばないさまを指す。この語は、発情期に相手を求めて奔走する馬や牛でさえも行き来できないほど隔たっているという、『春秋左氏伝』の故事に由来する。
小牛尉は、能面の一種で、品があり小柄な老人を表す面である。別称を小尉ともいう。その名称は、最初にこの面を作った面打ちの名である小牛(こうじ)に由来する。能において「尉」は老翁を意味する語である。
牽牛星はわし座のアルタイルの中国名で、七夕伝説において天の川を隔てて織女星と相対する男星を指す。秋の季語としても用いられ、別名を彦星という。
蝸牛管は内耳に位置する聴覚の主要器官であり、その形状がカタツムリの殻に似た螺旋状の構造をしていることからこの名が付けられた。内部はリンパ液で満たされ、音波の振動を神経信号へと変換する役割を担っている。
まいまいかぶりはオサムシ科の甲虫で、日本特産である。体は黒色を呈し、頭部と胸部は細長く、腹部は長楕円形をしている。その名は、カタツムリ(蝸牛)の殻に頭を突っ込んで中身を捕食する習性に由来する。表記としては「舞舞被」と書くこともある。
牛首馬肉とは、表向きは立派に見えるが、実質はそれに伴わないことを喩える四字熟語である。『晏子春秋』に由来し、店先には牛の頭を掲げておきながら、実際に売っているのは馬の肉であるという故事から、見かけと中身が一致しないこと、あるいは宣伝と実態が食い違う状況を指して用いられる。
牛溲馬勃は、牛の小便と馬の糞を指す四字熟語であり、一見すると取るに足らない無用なものの喩えとして用いられる。一方で、これらはそれぞれ薬草のオオバコや茸の一種であるホコリダケを指すとも解され、些細なものでも役立つ場合があるという含意も持つ。
九牛一毛とは、多くの牛の毛の中の一本という原義から転じて、全体から見てごくわずかな部分を指す。数量や程度が取るに足りないほど些細であることのたとえとして用いられる。
牛飲馬食とは、牛が大量の水を飲み、馬が餌を貪る様子に喩えて、度を超えて大いに飲み食いすることを指す四字熟語である。
汗牛充棟は、蔵書が非常に多い様子を表す四字熟語である。牛車に積んで運べば牛が汗をかくほど重く、家に収めれば棟木に届くほど高く積み上がるという意から、書物の膨大な量を誇張を交えて描写した表現である。唐代の文人・柳宗元の「陸文通先生墓表」に典拠を持つ。
割鶏牛刀とは、鶏を割くのに牛刀を用いる意から、小さな事柄を処理するのに大げさな手段や大人物の力を借りる必要はないというたとえである。『論語』陽貨篇に由来する四字熟語で、物事の規模にふさわしい適切な方法を選ぶべきだという教訓を示している。
古代中国の戦術の一つで、牛の角に刃物を結びつけ、尾に火のついた葦束をくくりつけて敵陣に突入させ、混乱に乗じて攻撃する方法を指す。『史記』田単伝に由来する故事成語である。