一丁は、豆腐や料理、また刃物・ろうそく・駕籠など細長い形状のものを数える際に用いる助数詞である。元来「一挺」と表記されるものを書き換えた字であり、主に一個、一本などの単位として機能する。
丁場とは、宿駅間の距離を指すほか、運送や道路工事などの作業において割り当てられた担当区域を意味する。後者の意味では「町場」と表記されることもある。
丁半とは、さいころの偶数を「丁」、奇数を「半」と呼ぶことに由来する。二つのさいころを振り、その出目の合計が偶数か奇数かを予想して勝負を決める博戯を指す。転じて、物事の成否や運不運を占うような、偶然性に左右される勝負事の喩えとしても用いられる。
丁翁はアケビ科のつる性落葉低木を指す語で、その漢名に由来する。木通(あけび)の別称として用いられる。
丁重とは、態度や扱いが礼儀正しく、心を込めて入念に行われる様子を指す。人をもてなす際の手厚さや、物事を扱う際の慎重で丁寧な姿勢を表し、特に「鄭重」の書き換え字としても用いられる。
丁合とは、製本工程において、印刷済みの紙をページ順に整理し、一冊の本として綴じる前の状態に整える作業を指します。
丁寧とは、礼儀をわきまえて相手を敬う態度や振る舞いを表し、また、細部まで注意を払い、手抜かりのない様子を指す。例えば、人に対して礼儀正しく接する場合や、物事を入念に行う場合に用いられる。「叮嚀」の書き換え字としても用いられる。
フトモモ科の常緑高木で、モルッカ諸島を原産とする。熱帯地域で栽培され、淡緑色から淡紅色の花をつけ、芳香を放つ。その花のつぼみを乾燥させたものはクローブと呼ばれ、香料や薬用として広く用いられる。
丁年とは、一人前の社会の構成員として認められるに至った年齢を指し、現代の日本においては満二十歳以上を意味する。成年と同義である。
丁稚とは、かつて商家や職人の家に住み込みで奉公し、雑用や下働きを担った少年を指す。小僧とも呼ばれ、丁稚帽子(鳥打帽子)はその身なりを特徴づけるものであった。
「丁丁」は、物を連続して強く打ち叩く音を表す擬音語である。特に硬い物同士が激しくぶつかり合う様子や、打撃を繰り返す響きを描写する際に用いられる。表記としては「打打」と書くこともある。
デンマーク王国を指す漢字表記。北ヨーロッパに位置し、ユトランド半島と多数の島々からなる立憲君主国である。首都はコペンハーゲンに置かれ、福祉国家として知られる。
包丁とは、主に食材を切るために用いる調理用の刃物を指す。また、転じて料理そのものや料理人を意味することもあり、「包丁さばき」などの表現で用いられる。この語は「庖丁」の書き換え字としても知られている。
成年に達した働き盛りの男性を指す。特に、かつての徴兵制度において軍役に就く資格のある適齢男子を意味した。
乱丁とは、書籍や冊子において、ページの順序が正しく綴じられておらず、前後が入れ違っている状態を指す。また、そのような誤りがあるページそのものも意味する。落丁と同義である。
ラテンとは、古代ローマで用いられた言語であるラテン語を指す。また、その言語を起源とするフランス語やイタリア語、スペイン語などを含むラテン系の言語や、それらの言語を話す民族、すなわちフランス・イタリア・スペイン・ポルトガルなどの人々を総称する場合にも用いられる。表記としては「羅甸」と書くこともある。
落丁とは、書籍や雑誌などの製本において、一部のページが抜け落ちていたり、順序が乱れている状態を指す。また、そのような欠陥のある本そのものを意味する。
装丁とは、書物を製本し表紙を施して一冊の本として仕上げる作業、あるいはその仕上がり自体を指す。特に表紙やカバー、扉などのデザインや体裁を意味することが多く、「装釘」や「装幀」の書き換え字としても用いられる。
丁髷とは、江戸時代に成年男性が結った髪型の一つである。前頭部を剃り上げ、後頭部の髪を束ねて頭頂で折り返し、髻を形成した。その形状が踊り字の「ゝ」に似ていることからこの名がついた。時代劇などで「丁髷物」と称される作品の由来ともなっている。
輿丁とは、輿を担ぐことを役目とする者のことである。かごかきとも呼ばれる。「丁」は、下働きの男を意味する。なお、「ヨテイ」と読む場合もある。
「钁丁(くわよぼろ)」は、古代において朝廷が所有する田畑の耕作に従事するために徴集された成年男子を指す語である。表記としては「鍬丁」とも書かれ、読み方として「くわよほろ」ともされる。
口八丁とは、弁舌が巧みで、物事を巧みに話し進める能力に長けている様を指す。口先だけで相手を説得したり、状況を有利に運んだりする才覚を意味し、時に「手八丁」と併せて用いられる。
吉丁虫はタマムシ科に属する甲虫で、本州以南に分布しています。体は長楕円形をしており、緑色の地色に紅紫色の縦縞が入っています。金属光沢を帯びた美しい外観から、古くは装飾にも用いられました。夏の季語として「玉虫」と表記されることもあります。
成丁者とは、一人前の大人として認められる年齢に達した者のことを指す。主に明治期に用いられた表現で、現代でいう成人に相当する。
長丁場とは、宿場町の間の距離が長いことを指すが、転じて長く続く厳しい仕事や困難な局面を意味する。また歌舞伎においては、進行に時間を要する場面を表す用語としても用いられる。
ハクチョウゲはアカネ科の常緑小低木で、中国を原産とする。枝分かれが密な性質から生け垣などに植栽され、初夏には白色や淡紫色の小さな花を咲かせる。花は先端が五つに裂けたラッパ形をしており、「満天星」や「六月雪」とも表記される。
ジンチョウゲ科の常緑低木で、中国が原産地とされる。早春に紅紫色または白色の小さな花を球状に集めて咲かせ、強い芳香を放つ。その香りは香木の沈香と、香料として用いられる丁字のそれに似ていることからこの名がついた。別表記として「瑞香」があり、「チンチョウゲ」とも読まれる。
零丁孤苦とは、身寄りがなく孤独で、頼るべき人もいないために苦しみ悩む様子を表す四字熟語である。特に、世の中に孤立し、助けや支えを得られずに困窮している状態を指す。出典は『文選』所収の李密「陳情表」にあり、そこでは自らの孤児としての境遇を述べる文脈で用いられている。
丁々発止は、刀や剣などが激しく打ち合う音を表す四字熟語である。転じて、互いに譲らず激しく議論を戦わせる様子の喩えとしても用いられる。「丁々」は物を連続して打ち合わせる音を、「発止」は堅い物同士が衝突する音をそれぞれ形容する語に由来する。
親切で細やかな心遣いが行き届き、礼儀正しく丁寧な様子を表す。相手に対する深い配慮と敬意が感じられる態度や対応を指す。
孤苦零丁とは、身寄りがなく孤独で、困窮した苦しい境遇にあるさまを表す四字熟語である。「孤苦」は孤独で貧しく苦しむことを指し、「零丁」は頼るべきものもなく一人ぼっちでいる様子を意味する。白居易の「祭弟文」にも見られる表現で、時に「零丁孤苦」とも言い換えられる。