花粉とは、種子植物の雄しべの葯で作られる微細な粒子であり、雌しべの柱頭に付着して受精を可能にする生殖細胞である。風や昆虫などによって媒介され、植物の繁殖に重要な役割を果たす。
粉米(こごめ)とは、精白の過程で砕けてしまった米粒のことを指し、砕米とも呼ばれる。表記としては「小米」と書くこともある。
粉灰(こっぱい)は、物が非常に細かく砕け散る様子を表す語で、「微塵粉灰」などの成句で用いられる。文字通り粉々に砕けて灰のようになることを指し、表記としては「骨灰」と書くこともある。
粉飾とは、実際よりも良く見せるために表面を取り繕い飾ることを指す。特に、真実を隠して虚偽の報告を行う場合や、会計上の不正によって財政状態を実際より良く見せかける決算を意味する。後者の用法では「粉飾決算」の略語として用いられることもある。なお、「扮飾」と表記した場合は身なりを飾る意となる。
牛乳を濃縮して乾燥させ、粉末状に加工した食品。保存性に優れ、水や湯に溶かして飲用するほか、料理や製菓の材料としても用いられる。脱脂乳を原料とした脱脂粉乳などがある。
固体を細かく砕いたものや、初めから微細な粒状をなすものを指す。粉状の物質全般を表し、食品や化学調味料、工業原料など幅広い分野で用いられる。
脂粉とは、紅と白粉を指す化粧品の総称であり、転じて女性の化粧そのものや、華やかな美しさを象徴する表現として用いられる。
貝殻を焼成して得られる白色の粉末で、日本画における顔料や工芸品の塗料として用いられる。
粉塵とは、粉のように細かく舞い上がる塵のことであり、特に石や石炭などが砕けて生じた微粒子が空気中に浮遊している状態を指す。この浮遊粉塵は大気汚染の原因となり、健康や環境に影響を及ぼすことがある。
粉黛とは、白粉と眉墨という化粧道具を指し、転じて女性の化粧そのものや、美しく装った女性を意味する。
植物の種子や根茎などに蓄えられる炭水化物の一種で、無味無臭の白色粉末である。光合成によって生成され、米や麦、芋類などに多く含まれ、人間や動物の重要なエネルギー源となる。
物が極めて細かい粉末になることを指す。転じて、骨身を惜しまずに全力で働く様子を表す。
鱗粉とは、蝶や蛾などの昆虫の翅を覆う微細な鱗状の構造を指す。これらの粉は翅に密に並び、色彩や模様を形成するとともに、飛翔時の空気抵抗を軽減する役割も果たしている。
オシロイバナ科の多年草で、日本では一年草として扱われる。ペルー原産であり、夏から秋にかけて夕方に赤・白・黄色などのラッパ状の花を咲かせ、翌朝にはしぼむ。観賞用に栽培され、種子の胚乳が白粉に似ていることからこの名がついた。別名をユウゲショウといい、「紫茉莉」と表記することもある。
紅白粉とは、紅と白粉を指し、これらを用いて顔や体を化粧する行為をも意味する。
薄力粉は、たんぱく質の含有量が低く、粘り気の少ない小麦粉である。主にケーキやクッキーなどの焼き菓子、天ぷらの衣など、サクッとした軽い食感が求められる料理に適している。強力粉に比べてグルテンの形成が少ないのが特徴である。
天花粉はキカラスウリの根から採取したでんぷんを精製して得られる白色の粉末であり、主に汗疹や皮膚のただれなどの外用薬として、特に夏季に用いられる。
粉飾決算とは、企業が財務諸表を実際よりも良好に見せかけるために、資産や収益を過大に計上したり、負債や費用を過少に計上したりする不正な会計処理を指す。
「粉粧玉琢」は、女性の容貌が美しく整っている様子を形容する四字熟語である。「粉粧」は化粧を施すことを指し、「玉琢」は玉を磨き上げることを意味する。これらを合わせて、女性が丁寧に化粧をし、玉のように磨き上げられたような美しさを表す。中国の小説『紅楼夢』にも用例が見られる。
粉愁香怨とは、女性の深い悲しみや恨みを表す四字熟語である。特に、宮廷に仕える女性たちの、華やかな装いの裏に隠された孤独や失意、あるいは儚い恋心に起因する憂いや怨みの情を、繊細かつ艶やかに詠み込んだ表現として用いられる。
粉骨砕身とは、骨を粉にし身を砕くほどに、力を尽くして努力することを意味する四字熟語である。あらゆる労苦をいとわず、全身全霊を傾けて事に当たる様子を表し、唐代の小説『霍小玉伝』に由来する。
砕身粉骨とは、身を砕き骨を粉にしても惜しまないほど、全力を尽くして物事に取り組むことを意味する。非常に困難な事柄に対して、自らの全てを捧げて努力する様子を表す四字熟語である。
紅粉青蛾は、紅(べに)と白粉(おしろい)を施し、青く描いた繊細な眉を指す四字熟語である。ここで「蛾」は、蛾の触角のように美しい曲線を描く眉「蛾眉」を意味し、美人の見事な化粧、あるいはそのように装った美しい女性そのものを表す。唐代の詩人、杜審言の詩にも詠まれた表現である。