山菜とは、山野に自生しており、食用とされる植物の総称である。ワラビやゼンマイ、タラの芽などが代表例として挙げられ、春を中心に採取され、独特の風味と食感が賞される。
杉菜はトクサ科のシダ植物で、原野に自生する。葉は退化しており、節ごとに細い枝が輪生する特徴を持つ。早春に胞子茎を伸ばし、これは「つくし」と呼ばれて食用とされる。春の季語としても知られ、「接続草」「筆頭菜」「問荊」などの表記もある。
アブラナ科の二年草で、中国から古くに渡来した栽培植物である。春に鮮やかな黄色の花を咲かせ、その花は「菜の花」として親しまれる。種子からは菜種油が採れ、若い葉は食用とされる。
キク科の二年草で、道端などに自生する。葉や茎を切ると白い乳液が出る特徴があり、春から夏にかけて黄色い頭状花を咥かせる。漢名「苦菜」に由来し、「野芥子」や「野罌粟」とも表記される。別名をケシアザミという。
キク科の多年草で、山野に自生する。夏に黄色い頭状花を多数つけ、茎や葉を切ると苦味のある乳液が出る特徴を持つ。「黄瓜菜」とも表記される。
青菜とは、緑色をした葉菜類の総称で、ほうれんそうや小松菜などがこれに当たる。青々とした葉が特徴であり、日常の食卓でよく用いられる野菜である。また、「青菜に塩」という慣用句は、元気を失ってしおれる様子を表す。
菜豆はマメ科に属するつる性の一年草で、隠元豆とも呼ばれる。
菜食とは、肉や魚などの動物性食品を避け、野菜や穀物、豆類などの植物性食品を主として摂る食生活を指す。
菜箸とは、調理の際に食材を扱ったり、副食物を取り分けたりするために用いられる、通常の食事用よりも長い箸のことを指します。
紫菜は紅藻類ウシケノリ科に属する海藻の総称で、漢名に由来する語である。一般に甘海苔とも呼ばれる。
嫁菜はキク科の多年草で、山野や道端に自生しています。初秋に薄紫色の頭状花を咲かせ、若葉は食用とされます。春の表記では「鶏児腸」とも書きます。
搾菜は中国発祥の漬物で、カラシナの変種である茎の肥大した部分を塩と各種香辛料で漬け込んで作られる。ザーサイという読みは中国語に由来する。
睡菜はリンドウ科の多年草で、漢名に由来する名称である。別名として三柏(みつがしわ)とも呼ばれる。
髪菜は紅藻類イギス科に属する海藻の一種で、海髪とも呼ばれる。主に沿岸の岩礁に生育し、細く糸状の形態を特徴とする。
甜菜はサトウダイコンの別称で、アカザ科の二年草に分類される植物である。根から採れる汁液を原料として砂糖を製造するために栽培される。
スミレ科の多年草で、壺菫(つぼすみれ)とも呼ばれる。花の形が壺に似ていることに由来する名称である。
漬物に用いる瓜の総称で、主に白瓜や胡瓜などを指す。また、既に漬けられた瓜そのものを指す場合もある。「漬瓜」と表記することもある。
菜葱はミズアオイの別称であり、夏に青紫色の花を咲かせる水辺の植物を指す。
キク科に属する多年草で、蕗(ふき)の別称として用いられる。
惣菜とは、日常の食事において主食に添えて食べるおかずの総称を指す。特に、家庭で調理される副食や、店頭で販売される調理済みの食品を広く含む概念である。
葷菜とは、ネギやニンニク、ラッキョウなど、特有の強いにおいを持つ野菜の総称を指す。仏教における精進料理や一部の食習慣では、これらの食材を避けることがある。
スイレン科の多年生水草で、池や沼に自生する。水面に浮かぶほぼ円形の葉と、ぬるぬるとした粘り気のある茎や葉が特徴である。夏には紫紅色の花を咲かせ、若い葉や芽は食用とされる。別名をヌナワという。
蔓菜はツルナ科の多年草で、海岸の砂地に自生する。茎や葉は多肉質であり、春から秋にかけて黄色の小さな花を咲かせる。新芽や葉は食用とされ、栽培されることもある。ハマヂシャやハマナとも呼ばれる。
甕菜はヒルガオ科のつる性多年草で、熱帯アジアが原産地である。秋には白や紅色の花を咲かせ、その茎と葉は食用とされ、特に中国料理において食材として用いられる。
千屈菜はミソハギ科の多年草で、禊萩(みそはぎ)とも呼ばれる。漢名「千屈菜」に由来する名を持つ。
山小菜はキキョウ科の多年草で、蛍袋(ほたるぶくろ)とも呼ばれる。その名は漢名に由来し、山野に自生する様子や花の形状にちなんでいるとされる。
ユリ科のつる性多年草で、山野に自生する。夏に黄緑色の小花を球状につける。若芽は形状も風味もアスパラガスに似ており、「山菜の女王」と称されるほど美味である。漢名「牛尾菜」は、その若芽の形が牛の尾に似ていることに由来する。
玉環菜はシソ科の多年草で、その根茎が食用とされる。漢名に由来する名称であり、一般には草石蚕(ちょろぎ)として知られている。
白屈菜はケシ科の二年草で、道端などに自生する。初夏に黄色い四弁の花を咲かせ、茎や葉から出る汁には毒がある。漢名に由来する名称であり、「草の王」あるいは「草の黄」とも表記される。
フウチョウソウ科の一年草で、西インド諸島が原産地である。夏に、雄しべの長い白色の花を総状花序につける。漢名に由来する「白花菜」の表記のほか、「風蝶草」とも書く。
東風菜はキク科の多年草で、山地に自生する。茎や葉には短い毛が生えており、夏から秋にかけて白色で中心が黄色い頭状花を咲かせる。漢名に由来する名称であり、「白山菊」とも表記される。
果菜類とは、植物の果実の部分を食用とする野菜の総称であり、ナスやトマト、カボチャなどがこれに当たる。葉菜類や根菜類と並ぶ野菜の分類の一つである。
アカバナ科の多年草で、山野の湿地に自生する。葉は長楕円形をしており、夏には淡い紅紫色の小さな四弁花を咲かせる。種子には長い白毛があり、風に乗って飛散する性質を持つ。「柳葉菜」の表記は漢名の誤用に由来し、「赤花」と書かれることもある。
根菜類とは、主に土中に生育する根や地下茎の部分を食用とする野菜の総称であり、ダイコンやゴボウ、サトイモ、ニンジンなどがこれに含まれる。葉を主に利用する葉菜類や果実を食用とする果菜類と対比される分類である。
ヒルムシロ科の多年草で、池や沼などに生える水草である。漢名の「眼子菜」に由来する名称であり、別名として蛭蓆とも呼ばれる。
菜殻火とは、アブラナの収穫後に残る茎や殻を集めて焚く火のことである。特に筑紫平野で行われるものが知られており、夏の風物詩として親しまれている。
雪花菜(きらず)は、豆腐を製造する際に生じる大豆の搾りかすを指す。その名称は、包丁で切らずにそのまま調理に用いられることに由来する。また、「おから」とも呼ばれ、同義語として「うのはな」の表現も用いられる。表記としては「切らず」と書かれることもある。
鹿尾菜は褐藻類ホンダワラ科の海藻で、各地の沿岸の岩上に生育する。茎状部は円柱形で羽状に枝分かれしており、乾燥させて食用とする。漢名に由来する表記で、「羊栖菜」とも書く。
アブラナ科の一年草で、カブの一品種である。古くから京都で栽培され、葉と茎、根を漬物として食用にする。すぐき漬けの材料として知られる。
アブラナ科の二年草で、カラシナの一品種である。主に暖地で栽培され、楕円形で大きな葉を持つ。辛味があり、主に漬物として利用される。「高菜」と表記されることもある。
マツムシソウ科の二年草で、山地に自生する。茎や葉にはとげ状の毛が生えており、夏から秋にかけて紅紫色の球形の頭花を咲かせる。別表記として「続断」とも書く。
壬生菜はアブラナ科の二年草で、葉はへら形をしており、独特の香気と辛味を持つ。主に漬物として利用され、その栽培の歴史は古く、京都の壬生地域に由来する。
羊栖菜は、褐藻類ホンダワラ科に属する食用海藻の一種で、漢字では「鹿尾菜」とも表記される。主に岩礁地帯の潮間帯に生育し、乾燥させて保存食として広く利用されている。
タイサイの別称で、アブラナ科の二年草である。葉が杓子のような形をしていることからこの名があり、主に漬物などに用いられる。
花椰菜はカリフラワーの別称であり、白く球状に密集したつぼみを食用とする野菜である。主に冬期に収穫される。
アブラナ科の二年草で、春に小さな黄色い花を咲かせる。葉には辛味があり、主に漬物として利用される。また、種子は辛子の原料となる。
モウセンゴケ科に属する多年草で、粘液を分泌する腺毛を持つ食虫植物である。湿地や貧栄養の土地に生育し、小さな虫を捕らえて養分とする。別名を石持草(いしもちそう)ともいう。
えぞすみれは、エイザンスミレの別称として知られるスミレ科の多年草である。特徴として、葉が細かく深く切れ込んでいることが挙げられる。蝦夷菫とも表記する。
菜椿象はカメムシ科に属する昆虫で、本州以南に分布する。体色は黒地に紅色のすじが入り、アブラナやダイコンなどのアブラナ科植物を食害する農業害虫として知られる。
黄瓜菜はキク科の多年草を指す語で、漢名に由来する。一般に苦菜(にがな)とも呼ばれる。
褐藻類コンブ科に属する食用海藻で、日本沿岸に広く分布する。若布とも表記され、春先に採取される若い葉体を指すことが多い。酢の物や味噌汁の具として用いられ、乾燥または塩蔵して流通する。
鶏冠菜は紅藻類ミリン科に属する海藻で、太平洋沿岸の岩場に生育する。鮮やかな紅色をしており、柔らかい質感が特徴で食用とされる。その名は漢名に由来し、色と形状がニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることから付けられた。
「米穀菜蔬」は、穀物と野菜を総称する四字熟語である。米や麦などの穀類と、食用となる野菜類を合わせて指し、広く農作物全般を意味する。ここでの「菜蔬」は野菜を表し、「蔬」は食用となる植物の総称として用いられる。
七種菜羹とは、七種類の野菜を用いて作る羹(あつもの)のことで、中国の古書『遵生八牋』に記される行事食である。これは古来、人日の節句(旧暦正月七日)に食べられ、無病息災を願う風習に由来する。
三汁七菜とは、本膳料理における正式な膳立ての菜数を指す四字熟語で、汁物三品とおかず七品からなる豪華な食事を表す。本膳・二の膳・三の膳に加え、焼き物膳や台引き物が付される格式高い構成であり、贅沢な饗宴の典型とされる。
菜圃麦隴とは、野菜畑と麦畑が隣り合って広がる田園の風景を表す四字熟語です。菜圃は野菜を栽培する畑を指し、麦隴は麦が植えられた畝が続く様子を意味します。これらが並んでいる光景から、のどかで豊かな農村の様子を連想させる言葉となっています。