芳情とは、相手の好意や厚意を敬っていう語で、特に目上の人や他人からの親切な心遣いに対して用いられる。
芳意とは、相手の心遣いや好意を敬って言う語で、特に目上の人や他人の厚意に対して用いられる。芳しい心という意味合いを含み、その気高いお心やお志を称える表現である。
芳信とは、手紙を丁寧に表現した語で、特に相手からの書簡を敬って言う場合に用いられる。また、花の咲く知らせ、つまり花の便りを意味する場合もある。
芳恩とは、相手から受けた恩恵や情けを敬って言い表す語で、特に目上の人や他人からの好意や援助に対して感謝の念を込めて用いられる。
芳気とは、花や香料などから漂う快い香りのことを指す。特に、かぐわしく清々しい香りを形容する表現として用いられ、周囲を包み込むような香りの広がりを暗示することが多い。
芳墨とは、香り高い墨のことを指す。また、転じて他人の手紙や筆跡を敬って言う語として用いられる。
芳紀とは、女性の美しさが際立ってくる年頃を指す語である。「紀」は年を意味し、若々しい盛りを帯びた時期を表す。
芳名とは、芳しい評判や名声を指すとともに、他人の名前を敬っていう語でもある。例えば芳名帳や芳名録といった形で、署名を求める際などに用いられる。
芳烈とは、香りが強く立ち上る様子を指す。また、正義を貫く心が極めて強く、潔く激しいさまを表す際にも用いられる。
よいかおり。特に花や香料などから漂う、快く心地よいかおりを指す。
芳志とは、相手の心遣いや贈り物に対して敬意を込めて言う語で、特に目上の人からの好意や贈り物を丁寧に表現する際に用いられる。
芳書とは、相手からの手紙を敬って言う表現である。芳信とも言い、芳墨や芳翰と同様に、相手の手紙そのものや筆跡を丁寧に指す語として用いられる。
遺芳とは、後世にまで残る芳香を指す。転じて、故人の死後にまで伝えられる優れた名声や業績、特にすぐれた詩文や書画の作品を意味する。また、故人が書き残した書画そのものを指す場合もある。
芳菲とは、草花の咲き薫る様を表し、花々が放つ清らかな香りや、その香りをたたえる草花そのものを指す。春の訪れとともに漂う花の香気や、咲き乱れる花々の美しさを連想させる雅な表現である。
芳芬とは、花の香りがかぐわしく漂う様を指す。また、その清らかで美しい香りが転じて、人や物事の名声が高く、広く知れ渡っている状態を表すこともある。
蘇芳はマメ科の落葉小高木で、インドやマレーシアを原産とする。春に黄色い花を咲かせ、後に赤いさやをつける。その心材やさやを煎じた汁は黒みを帯びた赤色の染料となり、その色調そのものを指す染色名としても用いられる。
花蘇芳はマメ科の落葉低木で、中国を原産とする。観賞用として庭園に植栽され、ハート形の葉を持つ。春には葉に先立って、紅紫色の蝶形の小花が枝に密生して咲く。別表記に「紫荊」がある。
一言芳恩とは、主君や目上の人からほんの一言の言葉をかけてもらっただけで、その恩義を深く感じて生涯にわたって仕えることを意味する。
蘭桂騰芳とは、蘭と桂の花が咲き薫るように、子孫が栄え立身出世することを称えるたとえである。特に家系の繁栄や子弟の大成を祝賀する文脈で用いられる。