ガムシ科に属する甲虫の一種で、池や沼などの水域に生息する。体長は約三センチメートルで、舟形をした黒色の体を持つ。
昆虫が卵から孵化した後、蛹となる前の段階を指す。成虫とは形態や生態が異なり、成長過程における未成熟な状態を表す。
回虫はカイチュウ科に属する線形動物の寄生虫である。その卵は生野菜などを介して人や家畜の体内に侵入し、主に小腸に寄生してひも状の成虫となる。漢字表記としては「蛔虫」の書き換え字として用いられる。
芋虫とは、鱗翅目のチョウやガの幼虫のうち、体表に毛のないものを総称する語である。特に農業分野では、サツマイモやサトイモの葉を食害するスズメガ科の幼虫を指すことが多い。また、張り子で芋虫の形を作り、内部に重りを入れた玩具を指すこともあり、これを割り竹の上で転がして遊ぶものは「たわらがえり」とも呼ばれる。
条虫(さなだむし)は、絛虫(じょうちゅう)の別称である。主に脊椎動物の消化管に寄生する扁形動物の一種で、体が細長く帯状をなすことからこの名がある。真田虫とも表記される。
イラガの幼虫を指す語で、秋に発生する。体に毒針を持ち、触れると激しい痛みを引き起こすことからこの名がある。
昆虫とは、節足動物の一群で、体が頭部・胸部・腹部の三部分に分かれ、頭部には一対の触角と複眼、胸部には三対の脚と通常二対の翅を持つ生物の総称である。蝶や蜻蛉、蟻などがこれに含まれる。
苦虫とは、噛めば苦いだろうと想像される虫のことで、主に「苦虫を噛み潰したような顔」という慣用句で用いられる。この表現は、不愉快な出来事や嫌な気持ちによって、顔が渋くゆがみ、苦々しい表情をしている様子を表す。
弱虫とは、気力に欠け、困難に直面した際にすぐに挫けたり逃げ出したりするような、意志の弱い人を蔑んで言う語である。
人間の生活に有益な働きをする昆虫の総称で、農作物の受粉を媒介したり、害虫を捕食したりするものを指す。
臆虫はワラジムシの別称であり、ワラジムシ科に属する甲殻類の一種です。落ち葉やごみの下など湿った場所に生息し、体は扁平で楕円形をしています。
甲虫は、コガネムシ科に属する昆虫である。体は黒褐色で光沢があり、雄は頭部に角を持つ。夜行性で、クヌギなどの樹液を吸う。その角の形状が兜の鍬形に似ていることからこの名があり、「兜虫」とも表記する。
虫酸とは、胸焼けなどによって胃から口へと逆流してくる酸味のある胃液のことを指す。また、「虫酸が走る」という慣用表現で、強い嫌悪感や不快感を覚える様子を表す際にも用いられる。
虫螻は、虫を卑しんで言う語である。転じて、取るに足らない者や価値の低い者を蔑む際にも用いられ、人を虫けらのように扱うという表現で、極めて軽んじる様子を示す。
芥虫はゴミムシ科に属する甲虫の総称で、塵芥虫とも呼ばれる。一般に腐植質や有機物の多い環境に生息し、その名の通りごみや朽ちた植物の周辺で見られることが多い。
扁虫とは、その名の通り体が平たい形状をした虫の総称であり、条虫などがこれに含まれる。表記としては「平虫」と書くこともある。
ツツガムシ科に属するダニの総称で、幼虫は主に野ネズミに寄生するが、時に人間にも寄生し、ツツガムシ病を媒介する。
兜虫はコガネムシ科に属する甲虫の一種で、特に雄の頭部に発達する角状の突起が兜のように見えることに由来する名称である。体は頑丈で光沢があり、主に夏期に活動する。
蛆虫とは、蝿の幼虫を指す語である。また、転じて、取るに足らない人間や、憎むべき者を罵る際にも用いられる表現である。
回虫は、主にヒトの小腸に寄生する線虫の一種で、消化管寄生虫として知られる。成虫は長さ15~35センチメートルに達し、感染経路は汚染された食物や水を介する。多数寄生すると腹痛や栄養障害を引き起こすことがある。
絛虫は扁形動物に属する寄生虫で、脊椎動物の腸内に寄生する。体は平たく細長く、多くの節が連なっており、その形状が真田紐に似ていることからこの名がある。表記としては「条虫」とも書かれ、読み方としては「さなだむし」とも呼ばれる。
ミノガ科のガの幼虫を指す。口から吐く糸で小枝や枯れ葉をつづり合わせ、袋状の巣を作ってその中に生息する。雌は成虫になっても翅が発達せず、幼虫と同様に巣の中で生活する習性を持つ。秋の季語としても用いられる。
蝗虫はイナゴの別称であり、バッタ科に属する昆虫を指す。特に稲作に被害をもたらす害虫として知られ、大発生すると深刻な農業被害を引き起こすことがある。
ハサミムシ科に属する昆虫の総称。体色は褐色や黒褐色を呈するものが多く、尾端が鋏状に発達しているのが特徴である。地中や石の下などに生息し、夏季によく観察される。
螟虫(ずいむし)は、主にイネや草木の茎や枝の髄(中心部)を食い荒らす害虫となる昆虫の幼虫を指す総称である。特にメイガ科の蛾の幼虫を指すことが多く、漢字では「髄虫」とも表記する。
テントウムシ科に属する甲虫の総称で、体長は約七ミリメートルほど。半球形の体形をしており、多くは黄色や赤色の地色に黒い斑点が散らばっている。夏に多く見られ、「天道虫」や「紅娘」とも表記される。
地中や土中に潜り、冬の寒い時期を休眠状態で過ごす昆虫の総称を指す。
ギョウチュウ科に属する線虫の一種。体は白色で細長く、先端が尖った形状をしており、体長は約一センチメートル程度である。主に人の小腸や盲腸に寄生し、肛門周辺に産卵する習性を持つ。読みは「ジョウチュウ」とも。
轡虫はキリギリス科の昆虫で、日本に固有の種である。関東以南の地域の草むらに生息し、長い触角を持つ特徴がある。雄は「ガチャガチャ」という騒がしい鳴き声を発することから、この俗称でも呼ばれる。秋の季語として用いられ、「聒聒児」と表記されることもある。
天道虫は、テントウムシ科に属する甲虫の総称で、丸みを帯びた体と鮮やかな色彩の翅が特徴である。多くの種が農作物の害虫となるアブラムシを捕食することから、益虫として知られている。
吉丁虫(たまむし)は、タマムシ科に属する甲虫で、本州以南に分布する。体は長楕円形をしており、緑色の地に紅紫色の縦縞が入る。金属光沢を帯びた美しい外観から、古くは装飾に用いられ、夏の季語としても知られる。表記は「玉虫」とも書く。
ナナフシ科の昆虫を指し、関東以南の地域に生息する。体は褐色または緑色で細長く、腹部に七つの節があることが名称の由来となっている。小枝に擬態する習性を持ち、漢名の「竹節虫」に由来する表記のほか、「七節」と書くこともある。
ハネカクシ科に属する昆虫の総称で、体長は5ミリメートルから25ミリメートル程度である。静止時には短い前翅の下に後翅を折り畳んで隠す習性があり、これが名称の由来となっている。「隠翅虫」とも表記する。
虫媒花とは、昆虫が花粉を媒介することで受粉が行われる花を指す。一般に鮮やかな色彩や芳香を放ち、蜜を分泌するなど、昆虫を誘引する特徴を持つ。桜やリンゴ、菜の花などがその例である。
オサムシ科に属する甲虫の総称で、漢名「歩行虫」に由来する。後翅が退化して飛ぶことができない代わりに、地上を敏速に歩行することからこの名がついた。別名として「筬虫」とも表記される。
歩行虫とはゴミムシ科に属する甲虫の総称で、塵芥虫とも呼ばれる。主に落ち葉や腐植土などの湿った環境に生息し、有機物を分解する役割を担っている。体は黒色や暗褐色を呈し、やや扁平な形状が特徴である。
貝殻虫はカイガラムシ科に属する昆虫で、雌は体から分泌する物質で貝殻状の保護殻を形成する。主にリンゴやナシ、カキなどの果樹に寄生し、樹液を吸って生育を阻害する農業害虫として知られる。一方で、一部の種からはロウなどの有用な物質が得られる。
マツモムシ科に属する水生昆虫で、池や沼に生息する。体長は約13ミリメートル、黄褐色の体に黒い斑点があり、背面を下に向けて泳ぐ習性がある。人を刺すと痛みを伴う。
アワフキムシ科に属する昆虫の総称で、成虫の体長は五から十五ミリメートル程度であり、その形状はセミに似ている。幼虫は草木の葉や枝に白い泡状の分泌物を作り、その中に身を潜めて植物の汁液を吸収しながら成長する。
シデムシ科に属する甲虫の総称で、世界中に広く分布している。体形は平たく長い楕円形のものが多く見られる。動物の死骸に集まりこれを摂食する習性があり、その死骸を土中に埋める行動から「埋葬虫」の名が付けられた。
シリアゲムシ科に属する昆虫の総称で、山林に生息する。細長い翅に美しい斑紋を持つ種類が多く、雄は尾端に鋏状の突起があり、これをサソリのように上方へ反り上げる姿勢が特徴である。漢名に由来する「挙尾虫」の名はこの形態に基づく。
真田虫とは、絛虫(じょうちゅう)の別称である。その名の由来は、体が平たく細長いひも状をしており、その形状が真田紐に似ていることによる。漢字では「条虫」とも表記される。
寄居虫は、ヤドカリ科やホンヤドカリ科、オカヤドカリ科などに分類される甲殻類の総称である。主に浅い海に生息し、成長に合わせて巻貝の殻を住処として利用し、体が大きくなるとより適した殻に取り替える習性を持つ。「宿借り」とも表記される。
ミズスマシ科に属する甲虫で、川や沼などの水面に生息する。体は楕円形で黒色の光沢があり、水面を素早く旋回しながら泳ぐ習性を持つ。漢名「鼓虫」に由来し、「水澄」と表記されることもある。
穀象虫はオサゾウムシ科の甲虫で、体長約三ミリメートルの黒色または褐色をしている。穀物を食害する害虫として世界各地に分布し、その名は頭部の先端が長く伸びてゾウの鼻に似ていることに由来する。
駆虫剤とは、害虫を駆除する薬剤を指す。農作物や衛生環境を害する昆虫などに対して用いる殺虫剤としての用途と、人体の腸内に寄生する虫を駆除する内服薬としての用途がある。
チャタテムシ科に属する昆虫の総称で、体長は数ミリメートルと小さく、体は軟弱である。アズキアライとも呼ばれる。秋になると障子などに止まり、「サッサッサ」という茶を立てるような微かな音を立てることからこの名がついた。
木蠹虫は、キクイムシ科に属する甲虫の総称で、樹木に穿孔して生息する林業害虫を指す。また、同科の甲殻類を指すこともあり、こちらは海中に棲み、杭や木造船の船底を食い荒らす。体は円筒形で黄白色を呈する。「木蠹」は漢名に由来し、「蠹」と単独で表記されることもある。
タガメ科に属する水生昆虫で、水田や池沼に生息する。体は長卵形で扁平、淡褐色を呈する。強大な前脚を用いてイモリや魚、昆虫などを捕らえ、その体液を吸う。夏に活動が活発になる。「田鼈」とも表記する。
叩頭虫はコメツキムシの別称で、コメツキムシ科に属する甲虫である。体は細長く黒褐色をしており、夏に多く見られる。仰向けにすると、頭部を地面に打ち付けて跳ね返る習性があり、その様子が額で地面を突くように見えることからこの名がついた。「額突虫」とも表記する。
屁放虫は、ミイデラゴミムシやカメムシなど、外部から刺激を受けると悪臭を放つ習性を持つ昆虫の総称を指す。ヘッピリムシやヘコキムシとも呼ばれ、特に秋の季語としても用いられる。
ヘヒリムシとは、ミイデラゴミムシやオサムシ、カメムシなど、外部から刺激を受けると悪臭を放つ防御行動を示す昆虫の俗称である。ヘコキムシとも呼ばれ、特に秋の季語としても用いられる。
阿菊虫はアゲハチョウ類のさなぎの俗称である。尾部で木の枝に固定され、胸部は枝にかけた一本の糸で吊り下げられた姿が、怪談「播州皿屋敷」で後ろ手に縛られたお菊の姿に似ていることからこの名が付いた。
ツツガムシの幼虫に刺されることで感染する急性熱性疾患で、高熱とともに刺し口に潰瘍を生じる。
偽瓢虫はテントウムシダマシ科に属する昆虫の総称で、その外観はテントウムシに類似している。体は半球形を呈し、赤黄色の地色に黒い斑点が散らばる。夏季に見られ、特にニジュウヤホシテントウの別称としても用いられ、ナスやジャガイモ、トマトなどの作物を食害する害虫として知られる。
塵芥虫はゴミムシ科に属する甲虫の総称である。体形は長楕円形を呈し、多くは光沢のある黒色をしている。その名は、腐植土やごみの下などに生息する習性に由来する。表記としては「歩行虫」や「芥虫」と書くこともある。
稲舂虫はショウリョウバッタの別称であり、バッタ科に属する昆虫を指す。その名は、稲を搗くような動作に似た独特の振る舞いに由来するとされる。
エンマムシ科に属する甲虫の総称で、動物の死骸や糞などに集まる習性を持つ。体は黒色で丸みを帯び、触角の先端がひしゃく状に広がっているのが特徴である。ハエの幼虫などを捕食する。
蓼虫忘辛とは、蓼の葉を食べる虫がその辛さを苦痛と感じず、むしろ慣れ親しんでしまう様子から、人は苦しい境遇に長くいると、その苦しさを感じなくなるというたとえです。苦難に耐え、それに順応してしまう人間の性質を表す四字熟語で、王粲の「七哀詩」に由来します。
彫虫篆刻は、虫の形を彫刻したり篆書を刻んだりする細工のように、文章において字句の技巧や装飾にばかり気を取られ、内容の充実を欠くことを意味する。『揚子法言』に由来し、小細工に過ぎない表現を批判する際に用いられる。