大寒は二十四節気の一つで、太陽暦では一月二十日頃に当たる。一年で最も寒さの厳しい時期とされ、小寒の後に位置し、立春の前の節気である。
寒さが増す季節に向かうことを指し、次第に寒くなる様を表す。特に手紙文において、時候の挨拶として用いられる表現である。
立春を過ぎてもなお続く、冬の名残の寒さを指す。暦の上では春を迎えたものの、実際には寒さが緩まず、厳しい冷え込みが持続する状態を表す。
寒さを防ぐことを意味する。特に冬の厳しい気候に対処するための対策や、それに用いる用具を指して用いられる。
夜の冷え込みを指し、特に秋の深まりとともに感じられる肌寒さをいう。時候の挨拶などで用いられ、季節の移ろいを伝える表現としても定着している。
発熱時に感じる、体の内部から震えるような寒さのこと。風邪などの病気の初期症状として現れることが多い。
貧寒とは、財産や物資が乏しく、生活が苦しい様子を指す。特に衣食住に事欠き、みすぼらしい暮らしをしている状態を表す。
寒々とした情景に立ち込める煙やもやを指し、冬の冷たい空気の中に漂うもの寂しい雰囲気を表す語。
寒気とは、気温が低く感じられる状態や、そのような冷たい空気そのものを指す。冬の厳しい冷たさや、室内に侵入する冷風など、身体に寒さを覚えさせる気候や空気の性質を表す語である。
寒菊は、菊の一種で、寒さに強く冬に咲く特徴を持つ。小ぶりで黄色い花を咲かせ、霜の降りる季節にも耐えて観賞用として親しまれている。
寒寒とは、寒々とした様子を表す語である。冬の空のように、身に染みるような冷たさや、物寂しさを感じさせる情景を指す。また、物が何もなく殺風景で、温かみや活気に欠ける状態を形容する際にも用いられる。
寒月とは、冬の夜空に冴え冴えと輝く月を指す。冷気を含んだ清冽な光を放ち、厳しい寒さを感じさせる情景を伴うことが多い。
寒空とは、冬の冷たく厳しい気候を感じさせる空模様を指す。特に、寒さが際立つ冬の空を表現する言葉であり、時に雪や冷たい風を伴う情景を連想させる。
寒波とは、冬期に寒冷な気団が移動することによって、広い範囲で気温が急激に低下する現象を指す。
寒梅とは、厳寒の時期に咲く梅のことで、早咲きの品種を指す。冬の寒さの中でも花を開く様から、その名が付けられた。
寒山とは、冬枯れの寂しい山の様子を指す語である。また、中国唐代の隠者であり、後に高僧として知られる詩僧の名としても用いられる。
寒さや恐怖によって身震いが起こる様子を指す。特に、強い恐怖や不安を感じた時に自然と体が震える状態を表し、また、極度の寒さによって鳥肌が立つような感覚をも意味する。
恐ろしさや心配のあまり、身震いするほど心が冷え込むこと。
気温が低く、冷たい状態を指す。また、そのような状態を形容する際にも用いられる。
寒村とは、人里離れた山間部や辺鄙な地にあり、家々がまばらで活気に乏しく、貧しさと寂寥感が漂う集落を指す。
二十四節気の一つで、秋分の後にあたり、新暦では十月八日頃に当たる。この時期は冷たい露が降り始める晩秋の候を指し、また、そのころに生じる冷たく冴えた露そのものをも意味する。
寒帯とは、地球の気候帯の一つで、極地を中心とした最も寒冷な地域を指す。北半球では北緯約66度33分以北、南半球では南緯約66度33分以南に位置し、年間を通じて気温が低く、冬季には極夜が見られる。熱帯や温帯と対比される気候区分である。
酷寒とは、厳しく激しい寒さを指す語である。極度に気温が低く、身を切るような冷たさを感じさせる状態を表し、酷暑と対をなす表現として用いられる。
厳寒とは、冬の最も厳しい時期に訪れる、極めて厳しい寒さの状態を指す。気温が著しく低下し、身に染みるような冷たさが持続する気候を表し、酷寒や極寒と同様に、寒さの程度が甚だしいことを示す語である。
冱寒とは、氷が張りつめるような厳しい寒さを指し、特に極寒の状態を表す。深山幽谷など、厳しい自然環境において感じられる凍てつくような寒さをいう。
身を切るような厳しい寒さを指し、特に早春や晩秋の際立って冷え込む気候を形容する。冬の厳寒に比べて、季節の変わり目に感じる鋭く突き刺すような寒さのニュアンスを含む。
冬の夜に打ち鳴らす拍子木、またその音を指す。寒さの厳しい季節の夜更けに響く、もの寂しい響きを伴う。
梅雨の時期に、本来の季節感から外れて肌寒さを感じる気候を指す。夏の訪れを前にした六月頃に訪れる、長雨に伴う冷え込みを表現する語である。
非常に貧しい状態、あるいはそのような境遇にある人を指す。金銭や財産がほとんどなく、身ぐるみをはがれたようなみじめな貧しさを表す。当て字として用いられる表現である。
寒復習とは、寒中の早朝などに芸事の練習や復習を行うことを指す。寒げいことも同義である。
寒忌竹はタデ科の多年草で、南太平洋のソロモン諸島を原産とする。茎は平たく帯状に伸び、その形状はサボテンに似ている。夏になると、節々に緑白色の花を咲かせ、観賞用として栽培される。
寒冷紗とは、目の粗く極めて薄手に織られた綿布や麻布のことで、蚊帳や造花、カーテン、裏地などに用いられる。
寒江独釣とは、雪の降り積もる冬の川でただ一人釣りをする情景、あるいはその人物の姿を指す四字熟語である。唐代の詩人柳宗元の漢詩「江雪」に詠まれた趣向に由来し、後に多くの絵画の画題としても愛されてきた。
寒巌枯木とは、冬の厳しい寒さにさらされた岩と枯れ木の様子を表す四字熟語で、禅の境地においては一切の煩悩や執着を離れた枯淡で厳しい心境、あるいはそのような境地に至った人物を喩える表現として用いられます。
寒花晩節は、冬に咲く花が寒さの中でも香り高く咲き続ける様子から、人が年老いてもなお志操を堅く守り、節義を全うすることをたとえた四字熟語である。『宋名臣言行録』に典拠を持つ。
凱風寒泉は、親子の情愛が深いことを表す四字熟語で、特に母子の関係に用いられることが多い。『詩経』の「凱風」に由来し、「凱風」は慈愛に満ちた母の情を優しい南風にたとえ、「寒泉」は冷たい泉の水が旅人を潤すように、子が母を労わり慕うべきであるという教えを込めている。転じて、親孝行な子が母を深く思う心情の喩えともされる。
「一暴十寒」とは、わずかな努力の後に長い怠惰を続けることを意味する四字熟語である。わずかに努力しても怠る期間の方が長ければ、その努力は無駄になってしまうというたとえで、『孟子』に由来する。一日暖めても十日冷やせば、暖めた効果が失われるように、物事は継続してこそ意味を持つという教訓を示している。
「亡脣寒歯」は、唇が失われれば歯が寒さにさらされるという意味から、互いに密接な関係にあるものが一方を失えば他方も危険に陥ることを喩えた故事成語である。『春秋左氏伝』に由来し、利害を共にする者同士が助け合うべきことを説く。