雌花とは、雄蕊(おしべ)を持たず、雌蕊(めしべ)のみを有する花を指す。マツやクリなど、雌雄異花の植物に見られる。対義語は雄花(おばな)であり、「シカ」と読む場合もある。
雌黄は、砒素の硫化鉱物である石黄の古名であり、黄色を帯びて樹脂のような光沢を持つが、有毒である。また、かつて中国で文章の誤りをこの鉱物で塗り消して修正した故事に由来し、詩文を添削したり書き改めたりすることをも意味する。
雌伏とは、将来の活躍の機会を待ちながら、目立たずにじっとしていることを指す。雌鳥が雄鳥に従う様子に由来し、長い期間を耐え忍び、時が来るのを待つ姿勢を表す。
雌雄とは、生物の性別における雌と雄を指す。また、転じて優劣や勝敗を意味し、二者の優劣を決めることや勝負の結果を表す際にも用いられる。
雌鳥とは、一般に雌の鳥を指す語である。特にニワトリの雌を指して用いられることが多く、この場合は「雌鶏」と書くこともある。対義語は「雄鳥(おんどり)」である。
雌蕊は被子植物の花を構成する器官の一つで、雌性生殖器官を指す。通常は柱頭、花柱、子房からなり、受粉後に種子を形成する。雄蕊とともに花の生殖機能を担い、めしべとも呼ばれる。
雌鯒はコチ科の海魚で、本州中部以南の沿岸の砂泥底に生息する。頭部に隆起やこぶを持つ特徴があり、練り製品の原料として利用される。また、この名はネズミゴチ、すなわちネズッポ科の海魚の別称としても用いられ、てんぷらなどに調理される。
草雌黄は、東南アジアに自生するオトギリソウ科の植物から採取される黄色の樹脂を指し、主に絵画の顔料として用いられる。藤黄(トウオウ)やガンボージとも呼ばれる。
雌日芝はイネ科の一年草で、道端などに自生する。夏から秋にかけて、細長い緑紫色の花穂を五本から十本ほど放射状につける。同属の雄日芝に似ているが、全体により細くて柔らかい性質を持つ。別名をジシバリともいう。
烏の雌雄は外見から区別しがたいことから転じて、物事の善悪や真偽の判断が困難であることの喩え。『詩経』「小雅・正月」に由来する四字熟語。
雄蝶雌蝶とは、雄の蝶と雌の蝶を並べて指す四字熟語であり、一般に蝶の雌雄両方を総称する表現として用いられる。
雌伏雄飛とは、将来の活躍に備えて目立たぬ立場で耐え忍び、時機が熟したら思い切って世に出て大いに活躍することを意味する四字熟語である。雌鳥が雄鳥に従う様子を表す「雌伏」は、人に従い低い地位に甘んじることを指し、雄鳥が高く飛び立つ様子を表す「雄飛」は、盛んに活躍することを指す。『後漢書』の故事に由来する。
口中雌黄とは、一度口にした言葉をすぐに改めることを指す。自分の意見や言論に誤りや不適切な点がある場合、速やかに訂正する姿勢を表し、そこから文章や詩歌を添削する意味も派生した。『晋書』王衍伝に由来する四字熟語である。