ヤマモモ科に属する常緑の高木で、果実は球形で赤く熟し食用となる。別名を楊梅(やまもも)ともいう。
光桃はモモの一品種であり、椿桃とも呼ばれる。果皮が滑らかで毛がなく、光沢があることが名称の由来とされる。
「呉桃」はクルミ科の落葉高木を指す語であり、一般に胡桃(くるみ)と呼ばれる樹木の総称として用いられる。
油桃はモモの一品種であり、果皮に産毛がなく滑らかな光沢を持つ特徴がある。漢名「油桃」に由来し、椿桃とも表記される。
桜桃はセイヨウミザクラの別称であり、その果実を指す。一般にさくらんぼうと呼ばれる夏の果物である。また、ユスラウメの別称としても用いられ、この場合は山桜桃とも表記される。
桜桃はサクラの果実全般を指す語であるが、特に食用として栽培されるセイヨウミザクラの果実を指すことが多い。一般に「さくらんぼ」とも呼ばれ、初夏の味覚として親しまれている。漢字表記では「桜桃」のほか、「オウトウ」と読む場合もある。
桃の木に咲く花を指す。春の訪れを告げる花として知られ、特に旧暦三月三日の桃の節句(雛祭り)との結びつきが深い。淡い紅色の花弁が特徴で、春の風物詩として親しまれている。
梅桃はバラ科の落葉低木で、山桜桃とも呼ばれる。春に淡紅色の五弁花を咲かせ、夏には赤く熟す小さな果実を結ぶ。果実は酸味が強く、生食のほかジャムや果実酒などに加工される。
早桃はスモモの一品種で、果実が五月頃と早い時期に熟すが、小さいのが特徴である。また、スイミツトウの早生種を指すこともあり、こちらは六月下旬頃に市場に出回る夏の果物として知られる。
夭桃とは、春に咲く若々しく美しい桃の花を指し、その瑞々しい姿から若く美しい女性の容姿に喩えられることもある。
苔桃はツツジ科の常緑小低木で、高山地帯に自生する。初夏に紅色を帯びた白色の釣鐘形の花を咲かせ、後に赤く球形の実を結ぶ。その実は食用とされ、また果実酒の原料ともなる。「越橘」と表記することもある。
扁桃はバラ科の落葉高木で、中央アジアが原産地である。外観はモモの木に似ており、果実は成熟すると裂開する。その核は平たい形状をしており、食用や薬用に広く用いられる。別名をハタンキョウともいう。この名称は漢名に由来している。
胡桃はクルミ科に属する落葉高木の総称で、主に山地に自生する。果実は球形で、非常に硬い核の中に食用や薬用にされる種子を含む。秋の季語としても用いられ、「山胡桃」や「呉桃」とも表記される。
桃と李(すもも)の木、あるいはそれらの花を指す。また、優れた人材や教え子を喩える表現としても用いられる。
椿桃はモモの一品種で、中国西域が原産地とされる。果実は通常のモモよりやや小さく、表面に毛がなく滑らかで、黄赤色の光沢を持つ。その外観がツバキの実に似ていることから「つばきもも」と呼ばれ、これが転じて「つばいもも」となった。別名としてネクタリン、あるいは表記で「油桃」や「光桃」とも書かれる。
バラ科の落葉低木で、中国を原産とする。春には梅に似た白色や淡紅色の花を咲かせ、丸く赤い実を結ぶ。この実は食用とされる。梅桃や英桃とも表記する。
水蜜桃はバラ科の落葉小高木で、モモの一種である。中国原産で、果実は特に甘味が強く多汁なのが特徴であり、スイミツとも呼ばれる。秋に収穫期を迎える。
桃金嬢はフトモモ科の常緑小低木で、沖縄などの温暖な地域に自生する。夏に紅紫色の五弁花を咲かせ、楕円形の果実は暗紫色に熟し、ジャムなどに加工される。漢名に由来する名称であり、「天人花」と表記することもある。
桃花鳥とはトキ科に属する鳥のことで、鴇(とき)とも呼ばれる。体は主に淡い桃色がかった白色の羽毛で覆われ、くちばしは長く黒く、顔には皮膚が露出した部分があるのが特徴である。水辺の環境に生息し、長いくちばしで水中の小動物を捕食する。
キョウチクトウ科の常緑低木で、インドを原産とする。細長く先の尖った葉をつけ、夏には紅色や白色の美しい花を咲かせる。観賞用として庭園などに植えられることが多い。漢名に由来する名称である。
沢胡桃はクルミ科の落葉高木で、山地の谷間などに自生する。葉は羽状複葉であり、春には淡黄緑色の花穂を垂らし、翼をもつ果実をつける。材質は光沢があり、家具などの用材に利用される。秋の表記として「寿光木」と書くこともある。
桃李満門とは、優れた人材を多く育てた教育者や師匠を称える四字熟語である。桃や李の木に実が豊かに実るように、多くのすぐれた弟子や門下生が世に輩出されている様子をたとえた表現で、教育の成果が顕著であることを意味する。
桃李成蹊とは、優れた人物は自ら声高に主張しなくとも、その徳を慕って自然と人々が集まり、道ができるという喩えである。桃や李(すもも)の木が、花や実の魅力によって人を引き寄せ、知らぬ間に木の下に小道ができる故事に由来し、『史記』李将軍伝の賛に見える。
『詩経』「大雅・抑」に由来する四字熟語で、桃を贈られたら李(すもも)で返礼するという意味から、他人から受けた好意や贈り物に対して、それに相応しいお返しをすること、すなわち礼儀に則った相互の親愛や恩義のやり取りを表します。
「桃花癸水」とは、女性の月経を婉曲に表現した四字熟語である。桃の花が咲く春の頃に訪れることから、このように呼ばれる。主に古典文学や雅な文脈で用いられ、『粧楼記』にもその使用例が見られる。
桃傷李仆は、桃が傷つき李が倒れるという意味で、兄弟や親しい者が互いに傷つけ合うことを喩えた四字熟語である。
桃三李四とは、桃の木が実を結ぶまで三年かかるのに対し、李の木は四年かかるという故事に由来し、物事が成就するには相応の年月が必要であることを喩えた四字熟語である。
桃弧棘矢とは、桃の木で作った弓と棘の木で作った矢を指す。古代中国において、これらは邪気を祓い災いを除く呪具として用いられ、特に不祥の事態を未然に防ぐための儀礼に使われた。『春秋左氏伝』昭公四年の記述に由来する四字熟語である。
桃の花の紅と柳の葉の緑を対比させた四字熟語で、色彩豊かで美しい春の景色を表す。語順を逆にした「柳緑桃紅」も同義である。中国唐代の詩人・王維の詩にも見られる表現で、春の爛漫たる風物を鮮やかに描写する際に用いられる。