物の表面を覆い包むこと、あるいはそのためのものを指す。電線を絶縁体で保護する場合や、表面を塗料で覆う場合などに用いられる表現である。
傾覆とは、物が傾いて倒れることを指すが、特に国家や家が倒壊するような重大な事態に用いられる表現である。
顔を布などで覆って隠すことを指し、強盗などが身元を隠す際の行為やその道具を表す。また、転じて正体や身元を明かさずに活動することを意味し、警察の覆面パトカーや匿名で作品を発表する覆面作家などの表現に用いられる。
覆輪とは、刀の鞘や鞍などの縁を金銀で装飾したものを指す。また、衣服の袖口や裾を別の布で細く縁取ったものにも用いられ、その場合「伏輪」と表記することもある。
覆刻とは、写本や木版本、初版本などの貴重な書物を、原本の体裁や内容を忠実に再現して新たに版を作り、出版することを指す。表記としては「復刻」と書かれることもある。
覆水とは、一度こぼれた水が元の容器に戻らないことから、一度起きた事態や失ったものが二度と元に戻らないことを表す。特に、夫婦の縁が切れた後には復縁が難しいという意味で用いられる。
覆土とは、種子を播いた後や植物の根元に土をかぶせて覆うことを指し、またそのために用いる土そのものも意味する。
船などが転覆して沈むことを指す。また、戦いにおいて敗北し、壊滅することをも意味する。
組織や勢力などが完全に崩壊し、滅びることを指す。また、そのような状態に追い込むことをも意味する。
覆育とは、天地が万物を包み込み、守り育てることを指す。自然の広大な恵みと保護によって、あらゆるものが育まれていく様を表す語である。
万物を覆う天と万物を載せる地を指し、またそのように天地が万物を包み支える働きをも意味する。転じて天地そのものや宇宙全体を表す語として用いられる。
覆轍とは、過去に失敗した前例のことを指し、それが後に続く者にとっての教訓となることを意味する。この語は、ひっくり返った前の車のわだちに由来し、同じ過ちを繰り返さないように戒める比喩として用いられる。
旋覆花はキク科の多年草で、湿地に自生する。夏から秋にかけて、キクに似た黄色い頭状花を咲かせる。別名をノグルマともいい、漢名に由来する名称である。また、「小車」や「金沸草」と書くこともある。
覆盆子はバラ科の落葉小低木または多年草の総称であり、一般に「いちご」と呼ばれる果実を指す。この語は漢名に由来し、日本語では「苺」と表記されることもある。
雲翻雨覆とは、人の心や態度が雲や雨のようにめまぐるしく変わり、誠実さに欠け、移ろいやすい様子を表す四字熟語である。杜甫の詩「貧交行」に由来し、翻雲覆雨ともいう。
翼覆嫗煦とは、鳥がひなを翼で覆い、母鳥がひなを温めるように、目下の者を慈しみ育てることを意味する。転じて、君主や為政者が民を慈愛をもって養い導くことを表す四字熟語である。
翻天覆地とは、天地がひっくり返るほどの激しい変化や大混乱を意味する四字熟語である。もとは唐代の詩人劉商の「胡笳十八拍」に由来し、世の中が大きく覆り、物事が根本から変わる様を表す。
翻雲覆雨とは、手のひらを返すように人情や態度が容易に変わる様を表す四字熟語である。手のひらを仰向ければ雲が湧き、伏せれば雨が降るという喩えから、特に交友関係や男女の情愛において、些細なことで心変わりする軽薄な付き合いや、世の人情の移ろいやすさを意味する。杜甫の詩「貧交行」に由来する表現である。
覆車之戒とは、先人の失敗を自らの戒めとすることである。かつて車が転覆した事実を教訓として、同じ過ちを繰り返さぬよう心がけるという意味で、『漢書』賈誼伝に由来する故事成語である。
一度こぼした水は元の器に戻らないように、一度してしまったことは取り返しがつかないことのたとえ。特に離婚した夫婦が元の関係に戻れないことを指して用いられる。故事に基づく表現である。
「覆雨翻雲」は、杜甫の詩「貧交行」に由来する四字熟語で、人の心や態度が急変する様子を表します。雨が降り、雲が翻るように、人の情けや交わりが突然に変わりやすいことを喩えており、世の中の無常さや人間関係の移ろいやすさを詠んだ表現です。
天が覆い地が載せるという意から、天地万物を包容する広大な世界を指す。また、そのような一切を包容する広大無辺な仁徳の喩えとしても用いられる。『中庸』に由来する表現である。
前車覆轍は、前方を行く車が転覆したわだちを意味し、先人の失敗をそのまま繰り返す愚かさを戒める故事成語である。『漢書』賈誼伝に由来し、過去の過ちから学ばず同じ過ちを犯すことを喩える。