戸板とは、かつて病人や物を運搬する際に用いられた板状の戸のことで、雨戸などの板張りの戸を指す。
船体の上部に設けられた、広く平らな床状の構造物を指す。乗組員や旅客が歩行・作業・休息などに用いる。また、「コウハン」とも読む。
ヒノキやスギなどの木材を薄くはいだ板のことを指し、折敷(おしき)や折り箱などの細工物の製作に用いられる。表記としては「剝板」と書くこともある。
建物の側面に取り付けられる壁板を指す。また、戸袋や戸棚などの側面に張り付けてある板のこともいう。
びんざさらは、短冊状の薄い木片を数十枚綴り合わせた打楽器で、両端の取っ手を持って振ると木片が打ち合って音を出す。主に田楽などで用いられ、「編木」とも表記される。ささら、ささらぎとも呼ばれる。
板木とは、印刷のために文字や絵画、図形などを彫刻した木版を指す。通常「版木」と表記されることもある。また、「バンぎ」と読む場合は、寺院などで合図や警報のために打ち鳴らす板のことを意味する。
板金とは、金属を板状に薄く延ばしたものを指し、またそのような金属板を加工する作業や技術を表す。鈑金とも表記される。
板元とは、書籍や印刷物を出版・発行する事業所を指す語である。版元とも表記され、出版物の製作や流通を担う主体として用いられる。
講釈師の前座が客寄せのため、扇で見台をやたらと打ち鳴らすことを指す。また、その行為を行う前座自身を指す場合もある。転じて、見台そのものを指す別称としても用いられる。
厚い板を指す。また、厚地の織物の総称として用いられ、特に男用の能装束の生地を指すこともある。後者の意味は、かつて中国から輸入された厚手の織物が厚い板を芯にして織られていたことに由来する。
原板とは、写真の焼き付け工程において、画像を印画紙などに転写する際の元となるものを指す。現像を終えたフィルムや乾板の状態であり、明暗が実際の景色と反転した陰画(ネガ)である。なお、「げんぱん」と読まれることもある。
胸板とは、胸の平らな部分を指す語である。また、鎧の胴の前面を覆い、胸部を防護するための鉄板のことも意味する。
写真撮影に用いられる感光材料の一種で、ガラスや樹脂などの透明な支持体に感光性の乳剤を塗布し、暗所で乾燥させて作られる。湿板と対比される乾燥状態の感光板を指す。
野球において、投手がマウンドに立ち、打者に対してボールを投球するために位置につくことを指す。また、その投手が試合に出場して登録された投手としての役割を開始することを意味する。
蹴板とは、開き戸の框(かまち)の下部に取り付けられる金属板のことで、靴で蹴ったり接触したりすることによる損傷や汚れを防ぐ役割を果たします。
鏡板とは、天井や建具にはめ込むために表面を滑らかに仕上げた広い板を指す。また、能舞台の正面背景として設置される板のこともいい、そこには松の絵が描かれるのが通例である。この能舞台の様式は歌舞伎にも取り入れられている。
引板は、田畑に張り渡して鳥などを追い払う仕掛けの一種である。細い竹の管を板に吊るし、紐を引くと鳴るようにしたもので、鳴子とも呼ばれる。語源は「ひきいた」が変化したものとされる。
打板は、主に禅宗寺院の庫裏などに掛けて時刻の合図などに打ち鳴らす楽器を指す。金属製で雲形をしており、雲版とも呼ばれる。表記としては「長板」と書かれることもある。
溝板は、下水道や側溝の上部に蓋として設置される板のことを指す。主に木製やコンクリート製のものが用いられ、泥やごみの流入を防ぎつつ、歩行の安全を確保する役割を果たす。
板で作られたひさしを指す。屋根の軒先や窓の上などに取り付け、雨や日光を防ぐための構造物で、板材を用いて造られている点に特徴がある。
薄く削った木の板で、主に屋根を葺くために用いられるものを指す。「削ぎ板」とも表記する。
栩板とは、社殿や能舞台などの屋根を葺くために用いられる板を指す。
羽子板は、羽根つき遊びに用いる柄の付いた長方形の板を指す。表面には押し絵や絵画などで装飾を施すことが多く、特に役者絵を題材にしたものや、正月の縁起物としても親しまれている。
真魚板は、魚や野菜などの食材を包丁で切る際に下に敷く台板を指す。漢字では「俎」や「俎板」とも表記され、「真魚」すなわち食用の魚を調理する板という意味に由来する。
板山葵とは、板状に成形した蒲鉾を薄切りにし、すりおろした山葵を添えた料理を指す。
胡鬼板は羽子板の別称で、新年の遊びである羽根突きに用いられる板を指す。その由来は、羽根突きに使う羽根を「胡鬼の子」とも呼ぶことに因む。
白板天子とは、『南斉書』「輿服志」に見える四字熟語で、正式な玉璽を持たず、白板(無地の木札)に署名して命令を発した天子を指す。転じて、正当な権威や正統な地位を欠いた君主、あるいは名目だけの支配者を喩える表現として用いられる。
二枚看板とは、芝居の看板に主役の名を二枚並べて掲げたことに由来し、一座や組織において中心となる二人の人物、あるいは人気を支える二つの演目や企画を指す。転じて、集団や活動を代表し、その成功を担う二つの主要な要素や人物を意味する。