大黒とは、元来は仏教の守護神である大黒天の略称であり、特に中国や日本では食物を司る神として寺院の台所に祀られた。後に民間信仰において福徳の神として七福神の一柱に数えられ、頭巾を被り袋と小槌を持つ姿で広く親しまれるようになった。また、隠語として僧侶の妻を指す俗称としても用いられる。
黒く染まった髪の毛を指し、特に艶やかな深い黒色を帯びた美しい髪を表す。
黒木とは、樹皮を剥がずにそのままの状態で用いる木材を指す。また、黒檀の別称としても用いられ、あるいは生木を蒸し焼きにして作る燃料のこともいう。
黒星とは、黒く塗りつぶした丸や星形の印を指す。特に相撲の星取表において、負けを表すために記される黒丸のことをいい、これが転じて、広く失敗や敗北の喩えとして用いられる。例えば、初戦で敗北することを「初日に黒星がつく」などと表現する。対義語は「白星」である。
黒山とは、多くの人が密集して集まっている様子を、山のように黒く見えることに喩えた表現である。特に群衆が一箇所に固まっている光景を指す。
黒鍵とは、ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器において、白鍵の間に配置された黒色の鍵盤を指す。これらは半音の音程を出すために用いられ、全音階における変化音を奏でる役割を担っている。
黒参はゴマノハグサ科に属する多年草で、玄参(ごまのはぐさ)とも呼ばれる植物である。
皮膚に生じる黒褐色の小さな斑点を指す。特に顔などに現れる色素性の母斑の一種で、一般に「ほくろ」と呼ばれるものに相当する。
漆を塗ったように深く濃い黒色で、光沢のある様子を指す。闇夜など、一切の光を吸い込むような真っ暗な状態を形容する際にも用いられる。
末黒とは、春に行われる野焼きの後に、草木が焦げて黒くなっている様子を指す。また、そのような状態の草木そのものを表すこともある。語源は、焼かれて残った草木の先端(末)が黒く見えることに由来する。
黒酒は、新嘗祭や大嘗祭において神前に供えられる、黒く着色された酒を指す。白酒(しろき)と対をなすもので、黒御酒(くろみき)とも呼ばれる。
タイ科に属する海産魚で、日本各地の沿岸に生息する。体色は背中が青黒く光沢があり、食用として美味で、釣りの対象としても人気が高い。別名をチヌともいう。
黒橡とは、クヌギの古名である「橡」の樹皮などを煮出した汁で染められる、黒みを帯びた濃い灰色を指す。喪服に用いられる色として知られる。
黒檜はヒノキ科の常緑高木で、日本に固有の樹種である。主に本州中部の山地に自生し、その葉は鱗状に密生する。材質は緻密で堅く、建築材や各種器具の材料として用いられる。別名をクロベスギともいう。
黒枠とは、黒色で描かれた枠線を指す。特に、死亡の通知や広告など、訃報に関わる印刷物において、その内容を囲む黒い縁取りとして用いられることが多い。
カキノキ科の常緑高木で、東南アジアを原産地とする。初夏には白色でカキに似た花を咲かせる。その木材は黒色を呈し、緻密で堅く光沢があることから、高級家具や工芸品、装飾材として珍重される。別表記として「烏木」とも書く。
黴黒とは、黴が生えたように暗く濁った黒色を指す。特に、赤みを帯びた汚れや黴によって変色し、くすんだ黒色となった状態を表す。
黒竜江(コクリュウコウ)のロシア語名であり、モンゴル高原を源流とし、中国東北部とロシア連邦シベリアとの国境を流れて間宮海峡に注ぐ大河を指す。
黒南風は、梅雨の始まりの頃に吹く南風を指す。この風は湿気を多く含み、空がどんよりと曇るような天候をもたらすことが特徴で、夏の訪れを告げる風とされる。
褐藻類コンブ科に属する海藻で、本州南部から九州にかけての沿岸に自生する。葉は羽状に分かれ、表面にしわがあり、乾燥すると黒色を帯びる。食用やヨードの製造に用いられ、春に採取される。
黒文字はクスノキ科の落葉低木で、樹皮に黒い斑紋があることが名称の由来とされる。その材は芳香を放ち、主につまようじの材料として用いられることから、転じてつまようじそのものを指すこともある。別表記として「烏樟」や「鉤樟」とも書く。
黒曜石は火山活動によって生成される天然ガラス質の岩石で、黒や灰色を基調とし、半透明で鋭い光沢を持つ特徴があります。その硬さと割れ口の鋭利さから、先史時代には石器として斧や矢尻などに加工され、現代では装飾品や印章の材料としても用いられています。
黒死病はペスト菌の感染によって引き起こされる感染症で、ネズミに寄生するノミを媒介として伝播する。高熱を伴い、皮下出血により全身に黒い斑点が生じることからこの名がある。致死率が非常に高い特徴を持つ。
八幡黒とは、石清水八幡宮の神官が作ったとされる真っ黒に染められた柔らかな革のことで、主に下駄の鼻緒などに用いられました。
黒猩猩はチンパンジーの別称であり、特に体毛が黒色を呈する大型の類人猿を指す。
円頂黒衣とは、剃髪して丸く整えた頭に墨染めの衣をまとった姿を指し、僧侶の外観を表す四字熟語である。円頂は頭を丸めることを、黒衣は墨で染めた僧衣を意味する。
暗黒沈静とは、周囲が深い闇に包まれ、一切の物音もなく静まり返っている様子を表す四字熟語である。暗黒は文字通り暗闇を指し、沈静は音もなく静かな状態を意味する。
弾丸黒子とは、非常に狭い土地や場所を喩える四字熟語である。弾丸は中国でかつて使用された小さなはじき玉を指し、黒子は皮膚にできる小さなほくろを意味する。これら二つの極めて小さなものを並べることで、猫の額ほどの狭さを強調した表現となっている。
「昏天黒地」は、日が暮れて空と地面が暗闇に包まれる様子を表す。転じて、頭がぼんやりとして意識がはっきりしない状態や、生活が乱れ規律を欠いた状況、さらには社会の秩序が混乱している様を喩える際にも用いられる。
黒風白雨とは、激しい風雨が荒れ狂う様子を表す四字熟語である。黒風は砂塵を巻き上げるような強い風を指し、白雨は俄かに降り出す激しい雨を意味する。これらが組み合わさり、暴風雨の激しい状況を描写する語となっている。