土足とは、靴や履物を履いたままの足を指し、特に室内に上がる際にそのままの状態でいることをいう。また、泥や汚れが付着したままの足のことも意味し、清潔な場所や畳の上などでは厳禁とされる。
土器とは、粘土を成形して焼き上げた素焼きの器を指す。特に縄文時代や弥生時代など、原始時代に作られた土製の容器や器物を総称する語として用いられる。
ある地域で古くから用いられ、その土地に根ざした言葉を指し、一般に方言と同義に扱われる。
その土地に古くから住みつき、生活や文化が深く根を下ろしている状態を指す。また、その土地に特有の風習や様式が長い年月をかけて形成され、定着していることにも用いられる。
土器(かわらけ)とは、釉薬を施さずに低温で焼き上げた素焼きの陶器を指す。特に素焼きの杯を意味することもあり、祭祀や儀式に用いられることが多い。「どき」とも読む。
土手とは、河川や海岸に沿って土を盛り上げて築いた堤防のことで、洪水や高潮などの水害から土地を守る役割を果たす。また、魚類、特にマグロやブリなどの大型魚において、背側に位置する大きな切り身を指すこともある。
土筆はスギナの胞子茎を指し、早春に茶褐色の筆のような穂をつける。食用とされ、その姿が港の目印である澪標のように突き立って見えることからこの名がある。別称としてつくづくしやすぎなぼうずがあり、「筆頭菜」と表記することもある。
土砂とは、土と砂が混ざり合ったものを指し、特に地すべりや洪水などによって大量に移動する状態を表すことが多い。道路や家屋を埋め尽くすなど、災害の文脈で用いられることが多い語である。
土煙とは、風や何らかの衝撃によって地面の土や砂が舞い上がり、それが空中に立ち込めて煙のように見える現象を指す。
土倉とは、室町時代に高利貸しを営んだ者を指す語である。土蔵造りの倉庫を建て、質草や金品を保管したことに由来する。読みは「どくら」「つちくら」ともされる。
土俵とは、土を詰めた俵のことで、堤防の補強などに用いられる。また、相撲の競技場を指し、俵に土を詰めたものを円形に並べて築いた直径約5メートルの区域をいう。転じて、物事が行われる場や領域の比喩としても用いられる。
土瓶とは、湯を沸かしたり茶を煎じたりするために用いられる陶器製の容器を指す。主に取っ手と注ぎ口が付いた形状をしており、直火にかけて使用されることが多い。
土が固まってできた塊を指す語で、特に耕作地などで見られる土の固まりをいう。
土蔵とは、土や漆喰などを塗り固めて壁とした倉庫のことで、防火や防湿に優れた構造を特徴とする。
土や石、木材、鉄材などの材料を用いて道路や橋梁、建物などの構造物を建設する工事を指し、特に「土木工事」の略称として用いられる。また、これに関連する学問分野を「土木工学」という。
土用とは、陰暦において立春・立夏・立秋・立冬の前の各十八日間を指す語である。特に、立秋前の夏の期間を指して用いられることが多く、暑さの厳しい時期を表す。
土師とは、古代日本において土器や埴輪の製作、あるいは陵墓の築造など、土に関わる諸々の技術を職掌とした氏族、またその人々を指す。
土芋はマメ科に属するつる性の多年草で、地中に塊状の芋を形成する植物を指します。
土産とは、他家を訪問する際に持参する手土産を指す。また、旅先や外出先から持ち帰る、その土地の名産品や記念品を意味する。
長い年月を経て地中に埋もれていた古代の器物や遺物が、発掘調査などによって掘り出されることを指す。特に考古学の分野で、過去の文化や生活様式を解明する手がかりとなる資料が地中から現れる場合に用いられる。
本土とは、生まれ育った国や故郷を指すとともに、属国や離島に対して主要な国土を意味する。特に日本においては、本州を指す場合もある。
辺土とは、都会から遠く離れた地方や、中心地から隔たった地域を指す。また、近郊の地を意味する場合もある。
地味が肥えて作物の育ちがよい土地を指す。豊かな養分を含み、農耕に適した肥沃な土壌を意味し、沃地と同義である。
地表から下にある土を指し、表層土の下に位置する土壌層をいう。初土(はつに)と対比される概念で、「そこつち」とも読まれる。
彫刻や鋳造の原型制作に用いられる材料で、不乾性の油を混ぜて練り上げた人工粘土を指す。適度な柔軟性と粘性を持ち、造形の修正が容易なため、塑像制作の下工程に広く利用される。
客土とは、土壌の性質を改善するために、その土地とは性質の異なる土を外部から持ち込み、混ぜ入れることを指す。また、そのために持ち込まれた土そのものも意味する。「かくど」と読む場合もある。
浄土とは、仏教において仏が住まう清らかで安楽な世界を指し、特に阿弥陀仏の西方極楽浄土を意味する。また、法然を開祖とする浄土宗の略称としても用いられる。
冥土とは、仏教や民間信仰において死者の魂が赴くとされる世界、すなわちあの世を指す語である。黄泉(よみ)や冥界と同義で、この世を去った者が行く死後の境涯を表す。
唐土は、中国を指す古い呼称である。特に、古代から中世にかけての日本において、大陸の文化や文物が伝来した土地として認識されていた。
産土とは、その人が生まれた土地そのものを指す語であり、生誕の地を意味する。また、その土地を守護する神である産土神を略した呼称としても用いられる。
異土とは、故郷を離れた土地、あるいは自国とは異なる外国の地を指す語である。異郷と同義に用いられ、自分が生まれ育った土地ではない、見知らぬ風土や環境を帯びた場所を意味する。
粗土とは、十分に練り込まれていない粗い土のことで、壁の下塗りなどに用いられる。荒土とも表記する。
岩石や鉱物が風化・分解して生じた微細な土壌の一種で、水分を含むと粘性を帯びる性質を持つ。陶磁器や瓦、煉瓦、セメントなどの製造に用いられるほか、粘り気のある土の総称としても扱われる。
粘土(へなつち)は、水底に沈んだ黒く粘り気のある泥土を指す。漢字では「埴」とも表記され、同義語として「へな」や「ねばつち」がある。
郷土とは、人が生まれ育った土地を指し、故郷や郷里と同義で用いられる。また、特定の地方や田舎を意味することもあり、その土地特有の文化や産物を形容する際にも使われる。
陶磁器の原料となる白色の純良な粘土を指し、白土や陶石とも呼ばれる。
戦火などによって焼け焦げ、草木も建物も失われた土地を指す。かつての面影を留めない荒涼とした光景を表す語であり、特に戦争による甚大な破壊の比喩として用いられる。
漢土とは、かつて中国を指して用いられた呼称である。特に、日本など周辺の国々から、大陸の国を他称する文脈で使われることが多く、唐土(もろこし)と同様の意味合いを持つ古い語である。
磁土とは、陶磁器の製造に用いられる原料となる粘土質の土の総称で、陶土とも呼ばれる。焼成によって陶器や磁器となる性質を持ち、主に窯業において重要な基礎素材である。
種をまいた後や植物の根元などに土をかぶせることを指し、またそのために用いる土そのものも意味する。
「尺土」は「尺地」と同じ意味で、ごくわずかな土地を指す。わずか一尺四方ほどの狭い土地を表し、転じて極めて限られた領土や領域を意味する。
昔の日本において中国を指して用いられた呼称である。また、中国から伝来した文物や文化に冠する語としても用いられ、例えば「唐土歌」は漢詩を意味する。読みは「もろこし」のほか、「とうど」とも読まれる。
土で築いた炭焼き窯の一種で、木材を炭化させた後に密閉して消火する仕組みを持つ。土竈で焼かれた炭は火付きが良いとされる。
土匪とは、ある土地に根を下ろし、その地域で略奪や暴行などの乱暴な行為を行う者を指す。土着の賊とも呼ばれ、「匪」の字は非行を働く者を意味する。
土芥とは、土や塵芥といった価値のないものを指す語である。転じて、取るに足らないもの、軽んじていいものの喩えとして用いられる。
此土とは、仏教用語で此岸と同じく、迷いや苦しみに満ちた現世を指す語である。彼岸に対する概念として、生死を繰り返す輪廻の世界、すなわち私たちが今生きているこの世を意味する。
陶磁器の素地となる粘土を指し、成形や焼成に適した性質を持つ土をいう。
埴土とは、粘土分を多く含む粘性の高い土壌を指す。通気性や排水性に乏しく、農作物の栽培には不向きとされる。「はにつち」とも読む。
塵土とは、細かな塵と土埃が混じり合ったものを指し、転じて取るに足らない物事や、俗世の汚れや煩わしさを象徴する表現としても用いられる。
糞土とは、汚物が混じった不潔な土や、腐敗した土壌を指す。転じて、価値のないものや軽蔑すべきものを喩える表現としても用いられ、取るに足らないものや役に立たないものを表す。
穢土とは、仏教において煩悩に汚れたこの世を指し、浄土に対する概念である。人間が生きる現実世界を意味し、しばしば「娑婆」とも呼ばれる。特に「厭離穢土」という表現では、このような苦しみに満ちた世界を離れ、浄土を欣求する心境が示される。
礫土とは、小さな石や砂利が多く混じった土壌のことを指し、通常の耕作には不向きとされる。
つちあけびは、ラン科の多年草で、山地の木陰に生える腐生植物である。全体が黄褐色を呈し、葉はない。初夏に淡黄色の花を総状花序につけ、後にアケビの果実に似た赤い果実を結ぶ。山珊瑚とも表記する。
土のような色合いを指し、特に顔色が青白く生気を失った様子を表す。
地面や床にひざまずき、額を地面につけるように深く頭を下げて礼や謝罪を行う姿勢を指す。かつては身分の高い者の前で敬意を示す行為として用いられたが、現代では主に深い謝罪や懇願の意思を強く表す際に行われる。
土性骨とは、その人の生まれつきの性質や根性を強調し、あるいは罵る際に用いる語である。特に頑固さや強情さといった、容易には変わらない気質を指して言うことが多い。
ユキノシタ科の落葉低木で、漢名「土常山」に由来する。甘茶とも呼ばれ、その名の通り甘味を持つ茶として利用されることがある。
土当帰はセリ科の多年草で、山野に自生する。葉は羽状複葉であり、秋には暗紫色の小さな花を密生させる。根は漢方薬として用いられる。漢名に由来する名称で、「野竹」や「前胡」とも表記される。
風土記とは、奈良時代に朝廷の命により諸国で編纂された地誌を指し、郡郷の名称由来や土地の産物、伝承などを記録したものである。また、広義には特定の地方の風土や文化を記述した書物全般を意味する。
針土竜は、ハリモグラ科に属する哺乳類で、オーストラリアやニューギニアに生息する。全身が鋭い針状の毛で覆われており、細長い口と粘着性のある長い舌を用いて、主にアリやシロアリなどを捕食する。
セメントに砂や砂利、水などを混ぜ合わせて練り固め、硬化させた建築材料のこと。主に土木建築の構造体として用いられ、鉄筋を組み込んだ鉄筋コンクリートは特に広く使われる。
陰陽道において土を司る神であり、季節によって居場所が変遷する。春は竈、夏は門、秋は井戸、冬は庭に鎮座するとされ、それぞれの場所を犯すと祟りがあると伝えられる。土神とも呼ばれる。
土饅頭とは、土を円く盛り上げて造った墓のことで、その形状が饅頭に似ていることからこの名で呼ばれる。土墳ともいう。
土荊芥(ありたそう)はアカザ科の一年草で、メキシコ原産の帰化植物である。茎や葉に強い臭気があり、駆虫剤として用いられる。漢名「土荊芥」からの誤用とされ、「有田草」とも表記する。
瓦解土崩とは、瓦が砕け土が崩れ落ちるように、組織や体制が完全に崩壊する様子を表す四字熟語である。『史記』秦始皇紀に由来し、建物の基礎から瓦解するがごとく、物事が急速に、かつ回復不能なまでに壊れ去ることを意味する。
安楽浄土とは、現世のあらゆる苦悩や煩い、穢れから完全に離れた、心穏やかに楽しく暮らせる清らかな世界を指す。仏教において理想とされる浄土の境地を表す語である。
安土重遷とは、人が故郷や慣れ親しんだ土地を離れることを好まず、そこに安住しようとする心情を表す四字熟語である。「土」は郷土を指し、「遷」は移ることを意味する。『漢書』「元帝紀」に由来し、「土に安んじて遷を重る」と訓読される。
冷土荒堆とは、冷たく荒涼とした土の盛り上がり、すなわち墓を指す四字熟語である。中国の戯曲『長生殿』の「冥追」の場面で用いられ、死者が葬られた寂しい塚の情景を暗示している。
普天率土とは、天が覆い地が続く限りのあらゆる土地、すなわち天下全体を指す四字熟語である。「普」は広く行き渡る意、「率土」は地の果てまで従うべき領土の意で、『詩経』の「普天の下、率土の浜」を略した表現である。
土木形骸とは、『世説新語』「容止」篇に見える語で、身体や容貌は土や木のように粗末であるが、その内面には優れた精神や気概が宿っている様を表します。外見の醜さや無骨さに捉われず、内面の豊かさや気骨を重んじる考え方を示す言葉です。
土崩魚爛とは、土が崩れ魚が腐るように、物事が完全に崩壊し、救いようのない状態に陥ることを意味する。国家や組織が内部から瓦解し、秩序が失われて回復不能となる様子を表す四字熟語である。