堅気とは、真面目で浮ついたところがなく、堅実な様子を指す。また、地道で真面目な生業に就いていること、あるいはそのような人柄を表す。
「堅物」と同じく、融通のきかない真面目すぎる人や、堅苦しい人を指す言葉である。
相場が安定して上昇傾向にある状態を指す。特に株式や商品などの市場において、価格が着実に上昇基調にあることを表す。
堅塁とは、守りが堅固なとりでのことを指す。土や石などを積み上げて築かれた防壁を意味する「塁」に「堅い」という形容が加わり、敵の攻撃を容易には寄せ付けない強固な防御構造を表す語である。
堅蔵とは、堅物と同じく、融通のきかない真面目すぎる人や、頑固な性格を指す。特に人名の「蔵」の字を用いて、そうした堅物ぶりを人名になぞらえて表現した造語である。
堅物とは、真面目で律儀な性格の者を指すが、時に融通が利かず頑固な面が目立つ人物をいう。堅実ではあるものの、状況に応じた柔軟な対応に欠けるため、周囲を困らせることもある。
堅魚はサバ科に属する海魚で、鰹とも表記される。春から夏にかけて黒潮に乗って北上し、秋に南下する回遊魚として知られ、日本近海で広く漁獲される。身は赤身が強く、鰹節や刺身、たたきなど、日本の食文化に深く関わる重要な魚種である。
堅塩は、精製されていない固形の塩を指す語で、「かたしお」とも読む。
堅果とは、果皮が堅く、成熟しても裂開せず、内部の種子と容易に分離する果実の総称である。クリやカシ、クルミなどの実がこれに当たり、一般に食用とされる部分は種子そのものである。
物事がしっかりとしていて、容易に壊れたり崩れたりしない様子を指す。建造物や構造物の頑丈さを表すほか、意志や信念が強固で揺るぎないこと、また身体が丈夫で健康な状態にも用いられる。脆弱の対義語としての性質を持つ。
自分の信念や立場を固く守り、困難や反対があってもそれを貫き通すこと。
物事の基礎がしっかりしていて、揺るぎがなく、確実で危なげのない様子を指す。特に、考え方や行動、計画などが着実で、軽はずみなところがなく、信頼できることを表す。
堅陣とは、守りが堅固で容易に攻略できない陣地のことを指す。敵の攻撃を防ぐために強固に構築された防御陣地であり、しばしば戦いにおいて攻め手を苦しめる要因となる。
堅磐とは、固くて丈夫な岩を指す。また、その堅固さから転じて、永久に変わらず安定していることを祝う言葉としても用いられ、国家や組織などの繁栄が末永く続くことを願う表現として「常磐堅磐に栄える」などの形で使われる。
「米利堅」は「メリケン」と読み、主に二つの意味を持つ。一つはアメリカ合衆国またはその国民を指し、例えば「米利堅波止場」や「米利堅粉」などの表現に見られる。もう一つは拳骨で殴る行為、あるいはその拳骨そのものを意味し、「米利堅を食う」のように用いられる。これは「アメリカン」という語が転じたものとされる。
堅魚木は、神社や宮殿などの建築物において、棟木の上に直角に並べて設置される装飾用の木材を指す。その形状が円柱形で、食品の鰹節に似ていることからこの名が付けられた。表記としては「鰹木」と書くこともある。
意志堅固とは、物事を成し遂げようとする強い心が揺るぎなく、いかなる困難や誘惑にも屈しない様子を表す。決意が固く、容易に他者の意見に左右されたり、状況に流されたりせず、自らの信念を貫き通す精神の強さを指す。
「履霜堅氷」は、『易経』に由来する四字熟語である。霜を踏む時節から、やがて堅い氷が張る厳しい冬が来ることを予見するように、物事の兆しを見逃さず、将来の重大な結果に備えるべきであるという戒めを表す。わずかな前兆から発展の趨勢を察知し、早めに対処する重要性を説いた言葉である。
要害堅固とは、地勢が険しく守りが固いため、敵からの攻撃を防ぐのに極めて適した状態を指す。特に城や砦などが自然の地形を生かして堅牢に構築されており、容易に攻略できない様子を表す。
堅固な鎧を身にまとい鋭利な武器を手にすることから、戦闘の準備を整えて臨むことを意味する。転じて、困難な事態に立ち向かう覚悟を固める様子を表す。『戦国策』楚策に由来する四字熟語である。
闘諍堅固とは、仏教において特に末法の世相を表す語で、人々の間で争いや諍いが絶えず、それが非常に激しく固く根付いている状態を指す。『教行信証』などに示されるように、正しい教えが衰え、世の中が混乱に陥っている様をいう。
志節堅固とは、信念や志を固く守り、決して変えない様子を表す四字熟語である。節義を重んじる堅い意志を持ち、いかなる困難や誘惑にも揺るがない人物の姿勢を指す。
堅甲利兵とは、堅固な鎧と鋭利な武器を備えた強力な軍備を指す四字熟語で、転じて強大な軍事力を意味する。『孟子』梁恵王篇に由来し、防具と兵器の両面から戦闘能力の充実を表す表現である。
堅忍不抜とは、意志が強固で、いかなる苦難や困難にも耐え忍び、決して心が揺るがない様子を表す四字熟語である。