先賢とは、過去の時代に生きた優れた知恵や徳を備えた人物を指す。主に学問や道徳において後世に範を示すような先達を意味し、その教えや事績は今日においても尊重される。
聖賢とは、徳が高く知恵に優れた聖人と賢人を指す。また、清酒を聖人、濁酒を賢人にたとえて、清酒と濁酒の総称としても用いられる。
諸賢とは、多くの賢い人々を指す語である。また、読者や聴衆、協力者など、多数の優れた方々に対する敬称として用いられ、「皆様」と同様の意味合いを持つ。主に男性が使用する表現であり、例えば「諸賢の知恵をお借りしたい」などの形で用いられる。類似の表現に「諸彦」がある。
才能がありながら世に認められず、民間に埋もれている人物を指す。特に政治や社会において登用される機会を得られなかった有能な人材をいう。
賢愚とは、知恵や才覚に優れた賢い性質と、知恵が足りず愚かな性質を併せて指す語である。また、転じて、賢い人と愚かな人、すなわち人々の知性や能力の差をも意味する。
賢い才能や優れた知恵を備えていることを指し、またそのような才能や知恵を持つ人物を意味する。
賢察とは、相手の推測や判断を敬って言う語で、主に目上の人や敬意を払うべき相手の理解や配慮を求める際に用いられる。
君主に仕えて優れた知恵と忠誠心を持ち、国政を補佐するすぐれた臣下を指す。特に、才知に優れ徳が高く、主君に対して忠実に仕える人物をいう。
賢人とは、知恵と徳を兼ね備えた人物を指し、聖人に次ぐ高い境地に達した者とされる。また、清酒を聖人と呼ぶのに対し、濁り酒の別称としても用いられる。
賢哲とは、知恵に優れ物事の道理に通じた人、あるいはそのような賢人と哲人を総称する語である。
賢慮とは、深い知恵と優れた見識に基づいた思慮分別を指す。特に、他者の優れた考え方や判断に対して敬意を込めて用いる表現でもある。
賢木はツバキ科の常緑小高木で、関東以西の山林に自生する。葉は長い楕円形で厚く、光沢があるのが特徴である。神事に用いられるため、神社によく植えられており、「榊」や「楊桐」とも表記される。
賢夫人とは、聡明で思慮深く、家庭を円滑に治める能力に優れた妻を指す語である。特に、夫を支え家事や人間関係を巧みに取り仕切る、知恵と品性を備えた女性に対して用いられる。
杯賢杓聖とは、酒を飲むことで賢者や聖人のような境地に至るという意味の四字熟語で、酒の効用を賛美する表現である。
竹林七賢とは、中国の西晋時代に俗世を離れ、竹林に集まって酒を酌み交わし、音楽を楽しみながら清談にふけった七人の賢人を指す。阮籍・嵇康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎の七人からなり、『世説新語』の「任誕」篇などにその逸話が伝えられている。
大賢虎変とは、優れた賢者が時機に応じて大胆に変革を行うことを指す。『易経』の革卦に由来し、真の知恵を持つ者は状況の変化を鋭く見極め、必要とあれば虎が毛皮を生え変えるように、自らを刷新して新たな道を切り開くという意味である。
清聖濁賢は酒の雅称である。故事に基づき、清酒を聖人に、濁り酒を賢人に喩えたもので、『三国志』魏書に記される曹操の禁酒令下、酒を愛する人々がひそかに用いた隠語に由来する。
衆賢茅茹は、『易経』泰卦に由来する四字熟語で、多くの賢人が茅の根のように連なって現れ、互いに引き合いながら集う様子を表す。優れた人材が次々と集まり、互いに影響し合って繁栄する状況を指す。
賢人を見ると、自分もそのようにありたいと願い、その徳に近づこうと努めることを意味する。『論語』里仁篇に由来し、優れた人物を手本として自らを高めようとする心構えを表す。
賢良方正とは、賢く善良で行いが正しいことを意味する四字熟語であり、そのような人物を指す。また、中国の漢代以降に実施された官吏登用試験の一科目名でもある。ここで「賢良」は才知と心の善さを、「方正」は行いの正しさを表している。この語は『漢書』「董仲舒伝」に由来する。