上書とは、主君や上位者に対して意見や建議を記した文書を差し出す行為、またその文書そのものを指す。
大書とは、文字を大きく書くことを指す。また、ある事柄を特に強調して記述したり、誇張した表現で書き表すことにも用いられる。
双書とは、同一の編集方針や形式のもとに刊行される一連の書籍の総称であり、シリーズものの書物を指す。叢書と表記されることもある。
文章にして記されたもの、あるいは書き記したものを指す。書類や記録など、文字によって情報を保存・伝達する媒体全般を意味し、古くは「ふみ」とも読まれる。
代書とは、本人に代わって書類を作成する行為、またはその職業に従事する者を指す。特に役所への提出書類など、正式な文書の作成を代行することを意味し、職業としての代書人を略して呼ぶ場合もある。
官庁が私人に対して行政上の命令を伝達するために発する文書を指す。徴税に関する命令を記した文書などに用いられ、令状と同様の性質を持つ。
白書とは、政府が外交・行政・経済・社会などの分野における実情を公表し、今後の政策方針を明らかにする公式報告書を指す。その名称は、イギリス政府が公式報告書に白い表紙を用いたことに由来する。
血書とは、自らの血を用いて文書や文字を記す行為、またその書かれたものを指す。強い決意や誠意を示す手段として、抗議や誓約などの際に行われる。
行書とは漢字の書体の一つであり、楷書と草書の中間に位置する。楷書の骨格を保ちつつ筆画をやや簡略化し、連綿とした柔らかな線で書かれるため、実用性と芸術性を兼ね備えた流麗な書風が特徴である。
投書とは、意見や苦情、提案などを文章にまとめ、行政機関や企業、報道機関など関係する組織に送付する行為を指す。また、新聞や雑誌などのメディアに意見や記事を投稿すること、あるいはその文章自体を意味することもある。
条書とは、事柄を箇条書きにすること、またそのようにしてまとめられた文書を指す。
没書とは、新聞や雑誌などの出版媒体が読者から寄せられた投稿を掲載に適さないとして採用しないことを指し、またその不採用となった投稿そのものを指すこともある。
芳書は、相手から受け取った手紙を丁寧に指す敬称である。主に書簡文において、相手の手紙を尊重し、その内容や筆跡を賞賛する意を込めて用いられる。類義語として芳信、芳墨、芳翰などがあり、いずれも相手の書状への敬意を表す表現である。
返書とは、受け取った手紙や文書に対して返事として出す手紙のことを指します。返信や返状と同義で、相手からの通信に対する応答として書かれるものです。
後日の証拠とするため、ある約束や事実を確認し、念のために相手に渡す文書を指す。
肩書とは、名刺などにおいて氏名の上や脇に記される役職や地位、称号を指す。また、より広くは、その人が社会において担っている身分や地位そのものを意味することもある。
個人間で意思や情報を伝達するために作成される文書を指し、主に手紙や書簡などの形態をとる。
封書とは、封筒に入れて封をした手紙や書状のことを指す。はがきのようにむき出しでなく、中身を隠して送る形式の通信文をいう。
夏書とは、仏教の夏安居の期間中に経典を書き写す行為を指し、またそのようにして写経された経典そのものを意味する。
家書とは、家族から当人に宛てて送られる手紙を指す。また、転じて、個人の家庭が所有する書籍の蔵書を意味することもある。
書物を読む行為を指し、読書と同義である。特に書見台という言葉で、書物を載せて読むための台を指す場合もある。
書留とは、後日のために書き留めておくことや、その記録を指す。また、郵便制度においては、配達の確実性を担保するため、差出人や受取人などの情報を記録し、特別な取扱いをする郵便物の総称であり、現金書留や簡易書留などの種類がある。
書斎とは、主に家庭内に設けられ、読書や執筆、思索などに専念するための部屋を指す。漢字「斎」には、学問や精神を集中させる清浄な空間という意味合いが込められている。
書物を収納するための棚を指す。本棚と同義で、書籍を整理して収める家具として用いられる。
書物や書籍を指す語で、特に綴じられた本の形態を表す。紙面に文字や図が記され、製本されたものを総称する。「書」と「冊」はいずれも書物を意味する漢字であり、これらを組み合わせた熟語として用いられる。
書家とは、書道に精通し、優れた筆跡を書くことができる人のことを指します。特に書道の専門家としての技量を備え、能書家や書道家とも呼ばれます。
書画とは、書道作品と絵画作品を総称する言葉で、東洋美術における重要な分野を指します。主に筆や墨を用いて紙や絹に表現された芸術作品を包含し、鑑賞や収集の対象として珍重されます。文人の教養や趣向を示すものとしても捉えられ、しばしば骨董品と並んで愛好されることがあります。
書類や文書を作成する際に定められた形式や様式を指し、書面の体裁を整えるための決まりごとを意味します。
書写とは、手本を見ながら筆やペンを用いて文字を書き写す行為を指す。特に経典や文書を正確に複写することを意味し、また初等教育における習字の授業を指す場合もある。
書状とは、手紙や書簡を指す語であり、特に古風な表現として用いられる。文面を整えて記す行為や、そのようにして作成された文書そのものを示す場合がある。
書生とは、主に近代以前において学問を修める者を指す語である。学生を意味する古い呼称として用いられ、そこから生真面目で世間知らずな気質を「書生気質」などと表現する。また、他人の家に寄宿して家事の手伝いなどをしながら勉学に励む者をも指した。
書物が多く集められている場所を指し、特に書店や本屋を意味する。また、書物の豊富な蔵書を有する図書館や書庫を指す場合もある。
書籍とは、紙やその他の素材に文字や図画を記録し、製本したものを指す。書物や図書と同義であり、個数を数える際には「冊」や「部」を用いる。
書類とは、各種の文書や書き付けを指す総称であり、特に事務や業務において作成・使用される文書を意味する。重要書類のように、内容に応じて修飾語を伴って用いられることが多く、通や札(サツ)を助数詞として数える。
新聞や雑誌などの媒体において、主に新しく刊行された書籍の内容を紹介し、それについての評価や批評を加えること。また、そのような批評そのものを指すこともある。
書幅とは、書道作品を掛け軸に仕立てたものを指し、主に文字を書いた掛け軸を意味する。絵画を表す画幅と対比されることが多く、室内に掛けて鑑賞するための書の様式を指す語である。
書面とは、手紙や文書など、文字で記されたものを指す。また、その文書に書かれている内容そのものを意味することもある。
重要な職務に就く者の側近として、機密事項や文書の処理を担当する者を指す。また、転じて、外部に容易には示さない機密文書や、個人が秘蔵する書物の意味でも用いられる。
能書とは、毛筆を用いて巧みに文字を書く技術、あるいはそのような書道に優れた人物を指す。特に筆跡の優美さや技量の高さを称える語として用いられる。
偽書とは、実際には別人が書いたものであるにもかかわらず、特定の著名な人物や歴史上の人物の著作であるかのように偽装して作られた書物や文書のことを指します。
密書とは、内容を他者に知られないように秘密裏に扱われる文書や手紙を指す。通常、重要な情報や機密事項が記され、外部への漏洩が厳しく禁じられる性質のものである。
下書きや習字の練習など、一度書かれたものを、改めて整った字で丁寧に書き直すこと。また、そのようにして仕上げられた文書や書面を指す。
添書とは、使いの者に持たせたり贈り物に同封したりする手紙のことで、添え状とも呼ばれる。また、書類などに気づいたことを書き加える行為や、その書き添えた文面を指すこともある。さらに、人を紹介するための紹介状の意味も含まれる。
奥書とは、書物の末尾に記される発行年月日や筆者名、由来などを記した文を指し、奥付とも呼ばれる。また、官公庁の文書において、記載内容の正確性を証明するために末尾に付される文をも意味する。さらに、芸道などで奥義を伝授する際に授けられる証書のこともいう。
極書とは、骨董品や美術品の真贋や品質を鑑定した結果を記した証明書のことを指す。鑑定者がその物品の価値や由緒を認証する文書であり、極札とも呼ばれる。
策書とは、古代中国において官吏の任命や罷免を行う際に発給された公文書を指す。その名称は、元来「策」が竹簡を意味し、これに辞令を記したことに由来する。
落書とは、本来は匿名で他人の目に触れるように書かれた文書、すなわち落とし文を指す語である。転じて、壁や机などに気ままに描かれたいたずら書き、あるいは正式な文書や絵画に対して気軽に描かれた走り書きのようなものをも意味するようになった。
覚書とは、忘れないように要点を書き留めた記録、すなわちメモを指す。また、外交上の用語としては、条約や協定の補足事項などを簡略な形式で記した文書を意味する。
言葉や文字を一定の体系に従って配列し、その読み方や意味、用法などを解説した書物。辞典と同義であり、漢字の形や音訓を中心に解説するものは特に「字書」とも表記される。
郵便物の一種で、定められた寸法の厚紙に通信文を記し、切手を貼って送るもの。通常は表面に宛先を、裏面に本文を書く。表記は「葉書」とも書く。
書物を読み、その内容を理解する行為を指す。特に本を読むことを意味し、知識の獲得や教養を深めるための活動として広く用いられる。
書画や器物などを収めた箱の表面に、その内容物の名称を記したもの。また、作者や鑑定者がその品の真作であることを証明するために署名や押印を施したものを指す。
蔵書とは、個人や機関が所有する書籍の総称を指す。蔵本とも言い、特に収集された書物の集合体を意味する。
親書とは、自ら筆を執って記す手紙のことを指し、特に国家の元首や首相などが公式にしたためる書簡を意味する。
頭書とは、文章の冒頭に記される事柄を指す。また、書物の本文の上部の余白に注記などを書き加える行為、あるいはその書き加えられた注記そのものを意味する。
懇書とは、心を込めて丁寧に書き記した手紙を指す。また、相手から受け取った手紙を敬って言う場合にも用いられる表現である。
書道において、手本となる書蹟を見ながら、その筆致や構成を忠実に模写して学ぶことを指す。古典の名筆を間近に置き、形と精神を写し取る修練法であり、書の学習の基礎をなす。
ある書物と内容や形式が似通った他の書物を指す。また、事物を項目ごとに分類・整理して編纂された参考書の類いを意味することもある。
恋愛感情を込めて書かれた手紙を指し、主に恋文やラブレターを意味する。
願書とは、入学や入社など特定の事柄の許可を得るために提出する書類を指す。また、神仏に願い事を記して奉る文書、すなわち願文の意味も持つ。
卜書とは、占いの結果を記録した文書を指す。占いの内容や判断を文字に書き留めたもので、「占文」とも表記される。
書物を商う者を指す語で、書籍商を意味する。「賈」は元来、店舗に商品を陳列して売買することを表すことから、書物を扱う商人の意に用いられる。
書翰とは、手紙や文書を指す言葉で、特に改まった内容の書状を意味します。
書物を収納するために作られた背負える箱状の容器を指す。書櫃とも呼ばれ、主に書籍を運搬・保管する用途に用いられた。
書篋とは、書物を収納するための箱を指す。漢字の「篋」は竹で編んだ容器を意味し、本箱や書笥と同様の機能を持つ。
書蠹とは、書物の紙を食い荒らす虫のことであり、紙魚などの虫を指す。また、書物に埋没して読書に耽るばかりで、その内容を生かすことのできない人を喩える表現としても用いられる。
雁書とは手紙の雅称である。その由来は中国漢代の故事にあり、匈奴に捕らえられた蘇武を救うため、漢の使者が「皇帝が雁を射落としたところ、その足に結ばれた手紙に蘇武の居場所が記されていた」と述べたという『漢書』の記述による。雁信・雁札などとも呼ばれる。
官庁や公共団体がその権限に基づいて作成し、公の意思や事実を証明するために発行する正式な文書を指す。私文書と対比される概念であり、その偽造や変造は公文書偽造罪などの対象となる。
図書寮は、律令制において図書の保管や書写、国史の編纂などを担当した役所であり、ふみのつかさとも呼ばれた。また、明治時代には宮内省の部局として、皇統譜や詔勅の保管などの事務に当たった。
追而書とは、手紙の本文を書き終えた後に、さらに付け加える文章を指す。本文の後に続けて書かれるため、追伸や二伸とも呼ばれる。
窮愁著書とは、志を果たせず苦境にある賢人が、その思いを著作に託して表すことを指す。『史記』の「虞卿伝」に由来する四字熟語で、不遇な境遇の中で学問や思想を著書として後世に残す行為をいう。
河図洛書は、中国古代の伝説に由来する図書を指す四字熟語である。黄河から現れた竜馬の背の模様を写した「河図」は易の八卦の基となり、洛水から現れた神亀の背の文字を写した「洛書」は『書経』洪範篇の源とされる。これらは得難い貴重な書物の喩えとして用いられ、一般に「図書」という語の語源ともなっている。
郢書燕説とは、本来の意味とは関係なく、無理にこじつけてそれらしく解釈することを指す故事成語である。中国の『韓非子』に由来し、楚の都・郢の人が燕の大臣に送った手紙に、暗い部屋で「燭をあげよ」と口にした言葉を誤って書き加えたところ、受け取った燕の大臣が「賢人を登用せよ」と解釈して国を治めたという故事に基づく。
書道に精進することを意味する四字熟語。池のほとりで書の練習に励んだという王羲之の故事に由来し、書道を学ぶことに熱心に打ち込む様子を表す。
蠅頭細書とは、非常に小さな文字で細かく書くことを指す四字熟語である。蠅の頭ほどに小さな文字を、細やかに書き記す様子から、緻密で精巧な筆致を形容する表現として用いられる。
傭書自資とは、他人の代わりに文書を書くことで生計を立てることを意味する。『魏書』「劉芳伝」に典拠を持つ四字熟語で、学識を活かして筆写や文書作成の労務に従い、自らの生活費を賄う様子を表す。
鳳凰銜書とは、鳳凰が書状をくわえて飛来する様子を表す四字熟語で、めでたい前兆や慶事の知らせを象徴する。『易林』に典拠を持つ故事に基づき、吉祥の兆しとして用いられる表現である。
不刊之書とは、後世に伝えるべき不変の真理を記した書物を指す。中国前漢の学者・揚雄が自らの著作『太玄』を評した言葉に由来し、内容が完璧で一字一句も削る必要がないという意味から、永遠に価値が失われることのない古典や名著を喩える表現として用いられる。