大家(おおや)とは、貸家やアパートなどの建物を所有し、借主に貸し出す立場にある人、すなわち家主を指す。また、かつては家人が主に居住する建物、母屋(おもや)を意味することもあった。表記としては「大屋」と書く場合もある。なお、「たいか」と読む場合は別の意味となる。
「大家」は「タイカ」と読み、ある分野で特に優れた技量や業績を持ち、広く名声を博している人物を指す。また「タイケ」と読む場合には、規模の大きな家屋や富裕な家、あるいは由緒ある家柄の家を意味する。なお「おおや」と読むと、家屋の所有者や貸主を示す別の語義となる。
山の中にある家、あるいは山あいの地に建てられた家を指す。また、そのような家が集まる山里そのものを意味することもある。
分家とは、家族の一員が元の家から独立して新たな家を構えることを指し、またそのようにして成立した一家をいう。本家に対して用いられる語である。
他家とは、自分自身の家ではなく、他人の家を指す言葉である。例えば、嫁いだ娘の実家に対して、その嫁ぎ先の家を他家と呼ぶように、自家と対比される概念として用いられる。
出家とは、世俗の生活を離れ、仏門に入って修行者となることを指す。また、そのような修行者自身を指す場合もある。
平家とは、二階建てではなく一階のみで構成された家屋の構造を指す。平屋造りとも呼ばれ、屋根裏や階上を持たない簡素な建物の形式を表す語である。
古くから続いている由緒ある家柄を指す。また、かつて住んでいた家を意味することもある。
一族や一門の起源となる家系を指し、分家に対して用いられる。家柄や流派において、中心となる血筋や正統を継ぐ家のことをいう。
生家とは、その人が生まれ育った家のことを指す。また、親や兄弟姉妹が暮らす実家という意味でも用いられ、婚家や養家と対比される概念である。
その家に代々受け継がれてきた事柄や品物を指す。先祖から子孫へと連綿と伝えられ、家の由緒や伝統を象徴するものに用いられる。
名家とは、古くから由緒ある家柄を指すとともに、特定の分野で優れた技量や名声を持つ人物を表す言葉である。前者は名門としての格式を重んじる家系を意味し、後者は芸術や学問などの分野で傑出した実績を残し、広く認められた達人や権威者を指す。
当家とは、話し手自身の家を指す語である。相手の家を指す場合には敬意を込めて「御当家」と表現する。
自家とは、文字通りには自分の家を指し、転じて自分自身を意味する。例えば自家製の食品は自宅で作られたものを表し、自家中毒は自己の体内で生じた毒物による中毒症状を指す。
文学や芸術作品を創作する人を指し、特に小説や戯曲を書く者をいう。また、陶芸などの工芸品を制作する者にも用いられる。
邦家とは、国家を指す語であり、特に自国を指して用いられる。国の存続に関わる重大な事態を表現する際など、やや格式ばった文脈で使われることが多い。
実家とは、自分が生まれ育った家のことを指す。また、婚姻や養子縁組などによって他家の籍に入った者が、自身の実父母の家を指して用いることもある。
斉家とは、家族や家内の秩序を整え、円滑に治めることを指す。特に儒教の教えにおいて、個人の修養を深めた後に家族をまとめるという、社会秩序の基礎となる実践を意味する。
室家とは、人が住む家屋や住居を指す。また、そこに住む家族や家庭そのものを意味し、特に夫婦の関係を表す場合もある。さらに、他人の妻を敬って呼ぶ際の尊敬語として用いられる。
家運とは、一家の繁栄や衰退を左右する運勢のことを指す。家の存続や家族の幸せに関わる運命として捉えられ、家運が傾くと言えば家が衰える様を、家運隆盛と言えば家が栄える様を表す。
家にこもっていることを指し、籠居ともいう。また、住居そのものを意味する場合もある。
家郷とは、生まれ育った土地や、長く住み慣れた故郷を指す言葉である。そこには、個人の原風景や思い出が深く結びついており、懐かしさや愛着を伴って用いられる。
家業とは、その家の生計を支える職業を指し、特に先祖から代々受け継がれてきた職業を意味する。家の仕事を手伝ったり、後継者として引き継いだりする場合に用いられる。
家路とは、自分の住まいへと帰る道筋を指す言葉である。日々の外出や旅から、安らぎの場である家庭へと向かう帰途のことをいう。
家具とは、住居内で日常生活を営むために備えられる道具類の総称であり、机や椅子、たんす、本棚などがこれに当たる。
芸道における特定の流派を統率し、その正統な技芸や様式を継承する家系を指す。また、その家系の当主を指す場合もあり、免状の発行や門弟の指導など、流派の伝統を守り発展させる役割を担う。
家兄とは、自分の兄を他人に対して謙遜して言う語である。同様の謙譲表現として舎兄や愚兄などがあり、主に書面や改まった場面で用いられる。
家憲とは、特定の家系において代々受け継がれ、家族や子孫が遵守すべき規範や教えを定めたものである。家訓や庭訓と同義に用いられ、その家の精神や行動指針を成文化したものを指す。
家財とは、家庭内に備えられた家具や衣類などの生活用具を指すとともに、一家が所有する財産全体を意味する語である。
家長とは、一家の主として家族を統率する者を指す。また、旧民法においては戸主として戸籍の筆頭者を務める地位を意味した。
家書とは、家族から送られてくる手紙を指す。また、家に所蔵されている書籍を意味する場合もある。
夫婦や親子など、血縁や婚姻によって結びついた人々が、一つの家屋に住み、共同生活を営む集団を指す。また、その生活の場そのものを表すこともある。
家信は家書と同じく、家族や親族から送られてくる手紙を指す言葉である。主に遠方にいる身内からの便りを意味し、家族の安否や近況を知らせる文面が中心となる。
家伝とは、特定の家系において先祖から子孫へと代々受け継がれてきた事柄、またはその伝承そのものを指す。特に、秘伝の技や薬方など、その家に固有の伝統として継承されるものをいう。
家人とは、自分と血縁や婚姻によって結ばれた身内の者を指す。特に、一家の主人に対してその配偶者や子供など、主人以外の家族成員を指して用いられることが多い。
家庭で使用される電気器具の総称。炊飯器や冷蔵庫、洗濯機、テレビなど日常生活に用いられる電化製品を指す。
家政とは、家庭内の諸事を管理し処理することを指し、家事全般の運営方法を含む。また、一家の生計や暮らし向きを意味する場合もある。
家督とは、家を継ぐ者のこと、あるいはその継承される家の地位や財産を指す。特に旧民法においては、戸主としての地位や権利義務を含む概念であり、家の跡目を継承することを意味する。
家相とは、家屋の位置や方角、構造などが居住者の運勢に吉凶をもたらすとされるあり方を指す。風水や方位学に基づく考え方であり、家相が良いと繁栄をもたらし、悪いと不運を招くと信じられている。
家内とは、家庭の内部や家族を指す語である。また、他人に対して自分の妻を謙遜して言う場合にも用いられる。
家風とは、その家に代々受け継がれてきた独特の気風や習慣、家族内で培われた生活態度や価値観のことを指します。
家や蔵などの建物の裏側、特に背面の部分を指す語である。裏手の壁を破って侵入する盗賊を「家尻切り」と呼ぶように、建物の背面にまわる場所を意味する。
家宝とは、その家系に代々受け継がれてきた宝物を指し、家族の歴史や伝統を象徴する大切な品物のことである。
家守は、ヤモリ科に属する爬虫類の総称であり、壁や家屋に張り付いて生活する姿からその名が付けられた。夜行性で、昆虫などを捕食する。
宮家とは、皇族のうち宮号を賜り独立した家を指し、親王や王などの身位を持つ皇族が創設する家系をいう。皇室の分家としての地位を持ち、世襲される場合もある。
家僕とは、家庭内の雑務や用事を担うために雇われた使用人のことで、特に男性の従僕を指す。主人に仕えて日常の雑用に従事する下男を意味し、従僕や下僕と同義である。
家紋とは、各家に代々伝わる紋章のことで、家系や家柄を象徴するしるしとして用いられます。例えば、徳川家の三つ葉葵の紋のように、特定の図案が定められ、衣服や調度品、屋敷などに付されることで、その家のアイデンティティを示す役割を果たします。
主君に仕える者を指し、特に武家社会においては家臣としての立場を表す。また、より広く従者や召使いの意味でも用いられる。古くは「家礼」や「家頼」と表記されることもあった。
酒を販売する店舗を指すとともに、酒を好んで飲む人、すなわち酒客や上戸を意味する。
婚家とは、婚姻によって配偶者の実家に入り、新たに生活の拠点となる家を指す。嫁入り先や婿入り先の家庭を意味し、自身の生家や実家と対比される概念である。
喪家とは、近親者が亡くなり、喪に服している期間にある家を指す。葬儀を終えた後も、一定期間は通常の祝い事などを控える喪中の状態が続く家をいう。
相手の家や家族を敬って言う語で、主に手紙などの文書において使用される。貴家や尊宅と同様の敬意を表す表現である。
家賃を取って他人に貸すための家屋を指す。借家人が居住する側の立場から見た「借家」と対をなす概念であり、場合によっては「かしいえ」とも読まれる。
養子や養女として迎え入れられ、育てられる家のことを指す。実家や生家に対し、養育の場として新たに身を置く家庭を意味する。
公家とは、朝廷に仕える貴族階級を指し、特に武家に対置される概念である。天皇や宮廷に近侍し、儀礼や政務を司った家柄を総称する。転じて、朝廷そのものを意味することもある。
家船とは、船を住居として生活し、漁業や行商などを生業としていた人々を指す。かつては長崎県や瀬戸内海沿岸を中心にそのような生活形態が見られた。
家司とは、平安時代以降に親王や摂関・大臣など三位以上の家に仕えて事務を担当した職員を指す。また、鎌倉・室町幕府においては政所・問注所・侍所などに所属する職員の総称としても用いられた。読みは「ケイシ」であり、「ケシ」が転じた語とされる。
咄家は、落語や人情噺などの話芸を職業とする人を指す言葉である。落語家と同義で、「噺家」とも表記される。
家禽とは、食用や卵を得るため、あるいは愛玩用として人間が飼育する鳥類の総称であり、主にニワトリやアヒルなどを指す。野生の鳥類である野禽に対比される概念である。
家苞とは、外出先から自分の家へ持ち帰る土産のことを指す。元来「苞」は食品を藁などで包んだものを意味し、それが転じて土産全般を表すようになった。
家猪はイノシシ科の哺乳動物で、漢名に由来する。野生の猪(イノシシ)を家畜化したものであり、一般に豚と呼ばれる。
挽家とは、茶入れを保存するための容器を指す。木材を挽いて作られ、なつめ形のふたを持つものをいう。
落語や人情噺などの話芸を演じることを職業とする人を指す。落語家と同義で、「咄家」と表記されることもある。
その人独自の見識に基づく主張や意見を指す。特に、ある分野において確固たる見解を備え、一つの立場を確立した者の言葉を意味する。中国前漢の司馬遷が『史記』の序文で、本文に漏れた事柄を補い独自の見解を示したという故事に由来する。
一軒家とは、周囲に他の家屋がなく単独で建っている家を指し、いわゆる野中の一軒家のような状況を表す。また、集合住宅ではなく独立した一戸建ての家屋を指す場合にも用いられる。
相撲を観戦することを好み、その知識や鑑賞眼を持つ人を指す。相撲を古くは「角力」とも書いたことに由来する語で、単なる愛好家というよりも、ある程度の理解や関心を伴う場合に用いられる。
好事家とは、普通の人とは異なる珍しい物事や風変わりな趣味に強い関心を持つ人を指す。また、風流を解し、趣のある事物を愛好する人という意味も含まれる。
核家族とは、夫婦とその未婚の子供だけで構成される家族形態を指す。親子二世代から成り、祖父母などの他の親族とは同居しない点が特徴である。
御家人とは、鎌倉・室町時代には将軍に直接仕え、所領の安堵を受けた武士を指す。江戸時代には、将軍直属の家臣のうち御目見以下の身分で、旗本に次ぐ地位を占めた。
たばこを吸うことを好み、喫煙を習慣としている人を指す。
多くの女性から好意を寄せられ、もてはやされる男性を指す。特に異性からの人気が高く、恋愛や交際において恵まれた境遇にある人物をいう。
家壁蝨はオオサシダニ科に属するダニの一種で、体長は約〇・七ミリメートルである。主にネズミに寄生するが、人体にも移行して吸血することがあり、夏季に活動が活発となる。
家が貧しいと、子供は親孝行になるという意味の四字熟語。貧困の原因はさておき、苦しい境遇にある家庭では子供が親に尽くす心を育みやすいという考え方を表す。
家内狼藉とは、家の中がひどく散らかって乱雑な状態を指す四字熟語である。「狼藉」は物が乱れ散らばっている様子を表し、家庭内の秩序が失われ、整理整頓がなされていない状況を言い表す。
華冑家世とは、高貴な家柄や由緒ある家系を指す四字熟語である。華やかな血筋と長い歴史を持つ家柄を意味し、特に貴族や名家の系譜を強調する表現として用いられる。
家鶏野鶩は、身近にあるありふれたものや優れたものを軽んじて、遠くにある新奇なものや劣るものをありがたがり好むことを喩えた四字熟語である。故事に由来し、家で飼う鶏を厭い、野生の鴨を愛でる意から。転じて、書道においては、身近な大家の筆跡を疎んじて、他者のものを珍重する風潮を批判する意味でも用いられる。