手紙や書状を収めるための箱を指し、特に昔は使者が携行した小箱を意味する。文箱(ふばこ)と同義である。
重箱とは、料理を詰めて持ち運びや保存に用いる四角形の容器で、通常は複数の段を積み重ねられる構造をしている。
清箱は、便器やおまるを指す語で、特に大きな壺状の容器を意味する。古くは「尿の箱」とも表記され、排泄物を受けるための器具として用いられた。
箱書とは、書画や器物などを収めた箱の表面に、その内容物の名称や作者、鑑定者による真作であることの証明を記し、署名や押印を施したものを指します。
列車や電車などの車内において、乗客の所持品を窃取することを専門とするすりを指す俗語である。
箱船は長方形の形状をした船を指す語である。また特に、旧約聖書に登場するノアの洪水の際に造られた巨大な船、ノアの箱船を指して用いられることも多い。この場合、「方舟」と表記されることもある。
箱枕とは、箱形の台の上にくくり枕を据え付けた寝具の一種で、主に日本髪を結った際に髪型を崩さずに休むために用いられた。
巾箱とは、書物などを収めるための布張りの小さな箱を指す。また、携帯に便利な小型の書物である巾箱本の略称としても用いられる。
文箱は手紙や文書を収納するための容器を指す。主に保管用の手箱として用いられるほか、細長い形状のものは書状を運搬する際にも使われる。また、書物を入れて背負って運ぶ箱の意味もあり、この場合は「ふみばこ」と読まれることもある。
硯箱とは、書道に用いる筆や硯、墨などの道具を収納し整理するための箱を指す。
江戸時代、徳川吉宗が享保の改革において設置した投書箱で、庶民が訴状や意見を提出するために用いられた。
気象観測のために野外に設置される箱状の装置を指す。白く塗装され、よろい戸が取り付けられているのが特徴で、内部には温度計や湿度計などの観測機器が収められている。
箱梯子とは、階段の下部空間を有効活用し、戸棚や引き出しなどの収納部分を設けた構造の階段を指す。
羅綺千箱とは、絹織物である羅や綺が千箱も蓄えられている様子から、非常に豊かで贅沢な暮らしを意味する。財産や富が豊富であることを喩える表現として用いられる。
「巾箱之寵」とは、小さな箱に大切に収められた宝物のように、非常に大切にされ愛されることを意味する。転じて、君主や権力者から特に寵愛を受けることを指す。