人に気に入られようとして、こびへつらうような表情や顔つきを指す。巧言令色という成句で用いられ、口先が巧みで表面だけを取り繕う態度を表す。
他人の息子を敬って言う語で、主に書簡や改まった場面で用いられる。
上位者から下位者に対して、あるいは官庁などが特定の事項について指示や命令を伝達すること。また、その内容そのものを指すこともある。
令兄は、他人の兄を敬って言う語である。主に手紙文など改まった文書において用いられ、「令弟」と対をなす表現として知られる。
他人の妹を敬って言う語。主に書簡や改まった場面で用いられ、相手の妹を丁寧に指し示す表現である。
令名とは、立派な評判や名声を指す言葉である。人や組織が優れた行いや業績によって得る、世間からの高い評価を意味し、広く知れ渡り称えられるような名誉を表す。
令室とは、他人の妻を敬って言う語である。令夫人や令閨と同様に、相手の配偶者に対して敬意を込めた丁寧な呼称として用いられる。
令書とは、官庁が私人に対して行政上の命令を記して交付する文書を指す。例えば徴税に関する命令を記した徴税令書などがこれに当たり、一般に令状と同義で用いられる。
他人の娘を敬って言う語。また、良家の娘を指して用いられることもある。
布令とは、官庁が法令や命令を広く一般に周知させることを指し、またその法令や命令そのものを指すこともあります。
仮令(たとい)は、仮定や譲歩の条件を表す語で、「かりに」や「もし」の意を表す。後に続く事柄が、その条件にかかわらず成立することを示す際に用いられ、例えば「仮令この身が滅んでも君を守る」のように使われる。表記は「縦令」とも書く。また、「たとえ」と読む場合もある。
軍隊などにおいて、上官の命令や下級部隊からの報告を伝達する行為を指す。また、その任務に当たる兵士や役職を意味する場合もある。
制令とは、国家や組織が定める制度と法令の総称であり、人々が従うべき規範や規則を指す。法度やおきてと同義で、社会秩序を維持するための決まり事を意味する。
命令とは、上位の者が下位の者に対して何らかの行動を指示することを指し、その内容自体も命令と呼ばれる。また、行政機関が制定する法形式の一つとして、政令や省令なども命令と称される。
勅令とは、天皇が発する命令や法令を指す。特に旧憲法下においては、帝国議会の協賛を経ずに天皇の大権に基づいて制定される命令を意味した。
威厳をもって発せられる命令。権威や強制力を伴い、広く行き渡るもの。
政令とは、内閣が制定する命令の一種であり、憲法や法律の規定を実施するために発せられるものである。行政機関が行うべき手続きや細則などを定め、法律を補完する役割を果たす。
県令とは、かつて県の行政を統括する長官を指す語である。また、旧制度の下で県知事が発した命令を意味することもある。元来は中国で用いられていた語で、日本でも明治初期に採用されたが、後にその職名は「県知事」へと改められた。
上位の機関や者が下位の者に対して、職務上の指示や命令を正式に発すること。また、その内容そのものを指す。
縦令(たとい)は、仮定の条件を表す語で、たとえそうであっても、あるいはもしそうなったとしても、という意味を表す。後続する事柄がその条件に影響されないことを強調する表現であり、「たとえ」とも読む。漢字表記としては「仮令」を用いることもある。
令法はリョウブ科の落葉小高木で、山地に自生し庭木としても植えられる。樹皮は剥がれやすく幹は滑らかで、長楕円形の葉が輪生する。夏に枝先に白い小花を穂状に多数つけ、若葉は食用となる。美しい幹は床柱に用いられ、春の季語としても知られる。漢名に由来する名称である。
仮令は、例えを挙げる際に用いられ、例えば、といった意味を表す。また、おおよそ、大体、という概数を示す用法もある。さらに、たまたま、偶然に、という意味で用いられ、この場合には「…ばこそ」を伴うことが多い。加えて、かりそめ、いいかげん、という意味も持ち、その様子を指すこともある。これは「たとい」の音読みに由来する語である。
令尹とは、中国周代の楚において最高位の官職を指し、宰相に相当する職務を担った。また、後世においては地方行政の長官を意味する場合もあり、県の長官を「令」、府の長官を「尹」と称したことに由来する。
戦争や内乱などの非常事態において、軍隊に治安維持のため、立法・行政・司法の権限の全部または一部を行使させることを布告する命令。
令外官とは、古代日本の律令制において、基本法典である令に規定されていない官職や官庁を指す。律令の規定外で必要に応じて設置されたもので、内大臣や参議、中納言、征夷大将軍などがこれに当たる。
特定の事柄についての発言を禁止する命令を指す。報道や組織内などで情報の流出を防ぐために用いられ、「箝口令が敷かれる」などの形で使われる。「鉗口令」と表記することもある。
嘉辰令月は、めでたい月日や縁起のよい時節を指す四字熟語である。「嘉」と「令」はいずれも「よい」という意味を持ち、「辰」は日を表す。したがって、「嘉辰」はよい日、「令月」はよい月を意味し、これらを合わせて慶びに満ちた佳き時を表現する。
朝に出した命令が夕方には改められるという意味から転じて、法令や方針が頻繁に変更され、一貫性を欠く状態を指す。政策の安定性がなく、人々が従いにくい様子を表す。出典は『漢書』食貨志にある。
三令五申は、何度も繰り返して命令し、言い聞かせることを意味する四字熟語である。三度命じ、五度重ねて説き明かすという原義から、重要な事柄をたびたび強調して命じ、徹底させる様子を表す。