平安時代末期から戦国時代にかけて広大な所領を支配した武士の総称であり、守護大名や戦国大名などがこれに当たる。江戸時代には、将軍と直接の主従関係にあり、一万石以上の所領を有する諸侯を特に指す。これに対して、所領の小さな武士は小名と呼ばれた。
令名とは、優れた評判や名声を指す言葉である。特に、人や組織がその徳や業績によって広く知られ、称賛されるような高い名誉を意味する。
手柄を立てて名声を得ることを指し、特に戦場や競争の場において目覚ましい成果を挙げて世に名を馳せることを意味する。功績と栄誉が一体となった概念であり、時に過剰な出世欲や名誉欲を伴う文脈でも用いられる。
仮名とは、漢字を基に成立した日本の表音文字であり、真名(まな)に対して一字で一音節を表すものを指す。通常は片仮名と平仮名の総称として用いられる。語源は「かりな」が転じて「かんな」となり、さらに「ん」が無表記となって生じたとされる。また、「カメイ」と読む場合は本名を隠した仮の名の意となり、「ケミョウ」と読むと別の意味を表す。
名残とは、過ぎ去った物事の余韻や痕跡を指し、かつてあったものが消え去った後にも感じられる気配や雰囲気をいう。また、別れの際に心に残る未練や惜別の情を表すこともある。連歌や俳諧においては、句を書き連ねる最後の紙を意味し、これも一連の営みの終わりに位置するものとして、語義の根幹をなす「後に残るもの」という概念に通じる。
世間に広くその名が知れ渡っていること。名声が高いことを指す。ただし、「ミョウダイ」と読む場合は別の意味となる。
名題とは、歌舞伎や浄瑠璃などの演目を指す表題のことで、外題とも呼ばれる。また、歌舞伎劇場で上演される狂言の題名を記した看板、すなわち名題看板を略した意味でも用いられる。さらに、その看板に名を掲げる資格を持つ役者、名題役者を指す略称としても使われる。
名主とは、江戸時代の村落において民政を担当した村の長を指す。読みは「なぬし」であり、地域によっては西日本で「庄屋」、東北・北陸で「肝煎」とも呼ばれた。また、「みょうしゅ」と読む場合は、中世の荘園制において村落の中心となった農民の長を意味する。
名乗とは、自らの名を告げる行為を指す。特に中世の戦場において、武士が敵味方の前で家名や武功を大声で宣言した慣習を意味する。また、公家や武家の男子が元服後に正式に使用する実名(諱)を指す用法もある。
仏や菩薩の名を指す語で、特に阿弥陀仏の名を指す場合に用いられる。浄土教においては、この名号を称えることが重要な行とされる。
名字とは、家系を表す名称であり、姓や氏とも呼ばれる。かつて江戸時代には、名字を帯刀することは武士階級の特権の一つであった。表記としては「苗字」と書くこともある。
名跡とは、代々受け継がれてきた家の名前や称号を指し、特に芸道や家業において先祖から子孫へと伝えられる由緒ある名称を意味する。読み方は「みょうせき」であり、「めいせき」と読む場合は別の意味となることに注意が必要である。
名越は「名越の祓」の略称であり、陰暦六月の末日に行われる大祓の神事を指す。神社において参詣者は茅で作られた輪をくぐり、身を清めるなどの儀式を行う。夏の季節に行われることから「夏越」と表記されることもある。
世間における評判や名声を指す語で、人や物事が広く知られ、評価されている状態を表します。
名工とは、卓越した技術と優れた作品で広く知られる工芸家を指し、その分野において高い評価を受ける匠のことをいう。
名状とは、物事の様子や状態を言葉で表現することを指す。特に、複雑な感情や微妙な状況など、言葉で言い表すことが困難なものに対して用いられる。
名数とは、同類の事物をまとめて数字を冠した呼称を指し、例えば「四天王」や「三景」などがこれに当たる。また、数学においては単位や助数詞を伴った数を意味し、「五グラム」や「八本」のような表現が該当する。これに対し、単位を伴わない数は無名数と呼ばれる。
ある分野や社会において、広くその名を知られ、一定の評価や尊敬を集めている人物を指す。
氏名や所属先、連絡先などの個人情報を記した小型の厚紙を指す。社交やビジネスの場で自己紹介や連絡先の交換に用いられる。
名家とは、古くから由緒ある家柄を指すとともに、特定の分野で優れた技量や名声を持つ人物を表す。前者は名門としての格式を重んじる家系を意味し、後者は芸術や学問などで傑出した実績を認められた名士を指す。
名実とは、名称や評判と実際の内容や実質とを対比させて言う語である。外聞や名声と、それに伴う真の価値や実体とが一致しているかどうかを問題とする場合に用いられる。
名義とは、表面上の名称や形式上の呼称を指す。また、名分に応じて守るべき道理や義理のことも意味する。
すぐれた内容や価値が広く認められ、後世にまで名を残すような優れた書物を指す。
名手とは、特定の分野において卓越した技量を持つ人物を指す。例えば琴の演奏など芸道に秀でた名人・達人をいう。また囲碁や将棋においては、特に優れた巧みな一手を指して用いられる。
名君とは、優れた統治能力と徳を備え、民を慈しみ国を治める立派な君主を指す。その治世は後世に語り継がれ、名声高いものとして称えられる。
その土地特有の産物や、その土地や社会において広く知られた人や事物を指す。また、茶道具など由緒正しい品々をいう場合もある。
名月とは、陰暦八月十五日(中秋の名月、芋名月とも)および陰暦九月十三日(後の月、栗名月、豆名月とも)の夜に見られる月を指す。特に秋の澄んだ夜空に輝く美しい月を称える言葉として用いられる。
名匠とは、学問や芸術の分野において卓越した技量を持ち、優れた作品や業績を残した人物を指す。特に、その道の第一人者として広く認められ、後世に名を残すような大家をいう。
名言とは、人生の真理や物事の本質を鋭く言い当てた簡潔な言葉であり、広く知られ、引用に値するものを指す。古今東西の優れた人物や著作に由来するものが多く、深い洞察や教訓を含んでいる。
名称とは、人や物事を他と区別して呼ぶために付けられた呼び名のことを指します。特に、正式な場面で用いられる固有の呼称を意味し、会社や組織の正式な呼び名、あるいは漢字の部首などに付けられた固有の名前を指して使われます。
名簿とは、氏名や住所などの個人情報を一定の順序に従って整理し、一覧表にしたものを指す。会員名簿や五十音順の名簿などがその例である。読み方は「メイボ」であり、「ミョウブ」と読む場合は別の意味となる。
改名とは、個人や事物の名称を変更する行為、またその変更後の名称を指す。特に姓名や芸名、団体名などを新たに定める際に用いられる表現である。
芳名とは、優れた評判や名声を指すとともに、他人の名前を敬っていう語でもある。後者の用法では芳名帳や芳名録といった形で用いられ、署名を求める場面などで丁寧な表現として使われる。
姓と名の両方を合わせた呼称であり、個人を特定するための名称を指す。書類の記入など公式の場で用いられ、氏名と同義で扱われることも多い。
武人としての名声や評判を指し、武勇や戦功によって得られる誉れを意味する。特に戦場での活躍によって広く知られるようになった評判を表す。
法名とは、仏門に入る際に授けられる名、あるいは死者に対して付けられる名を指す。前者は戒名とも呼ばれ、後者は俗名に対する呼称として用いられる。
優れた評判や名声を指し、広く世間に知れ渡っている名誉や栄誉を意味する。
俗名とは、正式な名称に対して世間一般で用いられる通称や俗称を指す。また、仏門に入った者が得度以前に用いていた姓名や、故人の生前の名を指す場合もある。
勇名とは、勇気ある振る舞いによって得られる名声や評判を指す。特に武勇に優れた者として広く知られることを意味し、戦場や困難な状況における勇敢さが世間に認められた状態を表す。
特定の人物の名前を挙げて、その人を指し示すこと。特に、役職や任務などを割り当てるために、個人を選び出して名を告げる場合に用いられる。
本名を明かさずに、別の名前を用いること。また、そのようにして身元を秘めた状態を指す。
浮名とは、主に男女間の情事に関する噂や、根拠のない悪評を指す語である。特に浮いた噂や不本意な評判を意味し、時に「憂き名」とも表記される。
称名とは、仏や菩薩の名号を声に出して唱えることを指す。特に「南無阿弥陀仏」のように、浄土教において阿弥陀仏の名を称える念仏行を意味し、仏への帰依と救済を願う実践として行われる。表記は「唱名」とも書く。
連名とは、複数の人物の氏名を並べて記すことを指す。祝い事や弔意を表す際などに、共同で名を連ねて意思を示す場合に用いられる。連署とほぼ同義であり、「レンミョウ」と読まれることもある。
組織や団体の名簿からその者の名前を削除し、構成員としての資格を喪失させることを指す。
高名とは、特に戦場において立てた手柄や功績を指す言葉である。また、同じ読みで「高名(コウメイ)」と表記される場合もあり、その意味は同様である。漢字では「功名」と書くこともある。
唱名とは、仏の名号を口に出して唱えることを指し、特に「南無阿弥陀仏」などの念仏を称える行為を意味する。表記としては「称名」と書くこともある。
異名とは、本名とは異なる呼び名を指す。ある事物や人物に対し、正式な名称以外で用いられる別の名称のことで、別名や異称とも言う。例えば「弥生」は三月の異名であり、また人物が「昆虫博士」などと通称される場合にも用いられる。あだ名としての意味も含み、場合によっては「イメイ」と読まれることもある。
実体を伴わない名声や評判を指し、実際の能力や実績に見合わない世間の評判を意味する。また、偽りの名や本名ではない仮の名を指す場合もある。
尊名とは、相手の名前や名声を敬って言い表す語である。特に手紙や改まった場面において、相手の氏名を丁重に指す際に用いられる表現で、「ご尊名」の形で使われることが多い。
雷名とは、世間に広く知れ渡っている名声や評判を指す。また、上に「ご」を付けて、他人の名声に対する敬称として用いられることもある。
襲名とは、家業や芸道において、先代の名跡や芸名を後継者が引き継ぐことを指す。特に歌舞伎や伝統芸能の世界で、師匠や親の名を継承し、その地位や芸風を受け継ぐ際に用いられる。
名簿(ミョウブ)は、古代から中世にかけて主従関係を結ぶ際に、下位の者が上位の者に対して提出した証明文書を指す。官位・姓名・年月日などを記した名札の形式をとり、なぶみとも呼ばれる。なお、「メイボ」と読む場合は別の意味となる。
相撲の力士が土俵で用いる呼称を指し、双葉山や大鵬などがその例である。通常は「四股名」と表記される。なお、「しゅうめい」と読む場合は、悪い評判や汚名を意味する。
本名とは別に、親しみや軽いからかいの気持ちを込めて、その人の容姿や性格、行動などの特徴を捉えて付ける呼び名。ニックネームに相当し、「綽名」「諢名」とも書く。
名声が広く知れ渡ること。特に優れた技量や業績によって世間に名が轟き、高い評価を得る状態を指す。
本名とは別に、その人の特徴や性質に基づいて周囲が親しみやからかいの気持ちを込めて付ける呼び名を指す。渾名や諢名とも表記される。
芸者など、色気のある女性についての艶やかな評判や噂を指す。特に、そのような女性の魅力や人気が広く知れ渡っている様子を表す。
諢名とは、本名とは別に親しみや特徴に基づいて付けられる呼び名のことで、渾名とも表記します。
武勇に優れているという評判や名声を指し、特に戦場での勇猛さや武術の卓越した技量によって広く知られる名誉を意味する。
天名精はキク科の二年草で、藪煙草(やぶたばこ)とも呼ばれる。その名称は漢名に由来する。
片仮名は、漢字の一部を省略して作られた音節文字であり、主に外来語や動植物の名称、学術用語などの表記に用いられる。その起源は、漢文訓読の際に音や訓を示す傍記として発達したことに求められる。
四股名とは相撲の力士が用いる競技上の呼称であり、双葉山や大鵬などがその例として知られる。本来は「醜名」と表記されるが、「四股」は当て字として用いられている。
珠算の読み上げ算などで、回答が正解であることを示す際に用いる賞賛の言葉。
世間を欺いて名声を盗み取ることを意味する。陰で不正を行いながら、あたかも立派な人物であるかのように振る舞い、名誉を得ようとする行為を指す。『荀子』不苟篇に由来する四字熟語である。
赫赫之名は、名声が非常に高く広く知れ渡っている様子を表す四字熟語である。『漢書』「何武伝」に由来し、顕著な功績や優れた業績によって世に轟くほどの栄誉や評判を得ている状態を指す。
汚名返上とは、過去の失敗や不祥事などによって受けた不名誉な評判を、自らの努力や成果によって払拭し、名誉を回復することを意味する。
「烈士徇名」とは、志の高い者が名声のために自らの命を捨てることを指す。『史記』「伯夷列伝」や賈誼の「鵬鳥賦」に由来し、名誉や節義を重んじるあまり、生死を顧みない行為をいう。
名論卓説とは、優れた見識に基づく立派な議論や意見を指す四字熟語である。その内容は深く確かであり、人々を納得させるような卓抜した考えを示す表現として用いられる。