口伝とは、師匠から弟子へと口頭で伝えられる秘伝や奥義の伝授を指し、またその内容を書き留めた文書をも意味する。
その家に代々受け継がれてきたもの、あるいはその状態を指す。先祖から子孫へと連綿と伝えられてきた由緒ある品や伝統を表し、特に「伝家の宝刀」のように、家宝として大切に守り伝えられる物事に用いられる。
伝奇とは、怪異や幻想の要素を色濃く含んだ物語を指す。また、中国の唐や宋代に成立した、奇談や逸話を題材とする短編小説のジャンルを指すこともある。
人から人へと伝えられる言葉や用件を指し、直接会えない相手に対して第三者を通じて連絡を取る手段として用いられる。また、その内容自体を指すこともあり、口頭や書き付けによって託されることが多い。
伝授とは、師匠が弟子に知識や技芸を教え授けることを指す。特に、その道の奥義や秘伝など、通常は容易に得られない深い内容を継承させる場合に用いられる。
伝えられて習うこと。特に、学問や技芸などを師から教わり、それを身につけることを指す。
昔から受け継がれてきた風習や信仰、知識などを後世に伝えること。また、そのようにして伝えられた事柄そのものを指す。特に、文字として記録されるよりも、人から人へと口承や慣習を通じて受け継がれるものをいうことが多い。
伝助とは、伝助賭博の略称であり、目盛りのついた円盤の中心に水平に支えた棒を回転させ、その棒が止まった位置に賭けた者が勝ちとなる街頭賭博を指す。
伝法とは、仏教において師から弟子へと教えを伝えることを指す。また、芝居小屋などに無料で入り込む行為や、乱暴な言動や振る舞い、あるいはそのような人物を意味する場合もある。さらに、勇み肌でいなせな気性を表すこともある。
伝来とは、外国からある物事が伝わってくることを指し、例えば仏教の伝来のように用いられる。また、先祖から代々受け継がれてきたもの、例えば父祖伝来の土地のように、長い年月を経て受け継がれるものに対しても使われる表現である。
伝送とは、情報や信号などをある場所から別の場所へと送り届けることを指す。特に電気信号や電波、光などを媒体として、データや音声、映像などを遠隔地に送る場合に用いられる。
軍隊などにおいて、上官の命令や下級部隊からの報告を伝達する行為を指す。また、その任務に当たる兵士や役割そのものを意味する場合もある。
伝達とは、情報や意思、命令などを他者に確実に伝え届けることを指す。特に組織内などで、上意を下へと通じさせる連絡や通達の行為を意味する。
伝動とは、動力源から発生した動力を、機械内部の他の部分や別の機械へと伝達することを指す。この作用を担う装置は伝動装置と呼ばれる。
特定の宗教の教えを人々に伝え、その信仰を広める活動を指す。特にキリスト教における宣教、布教の意味で用いられることが多い。
熱や電気などのエネルギーが、物質中を移動して伝わる現象を指す。特に金属のように伝導性の高い物質では、その速度が速いことが特徴である。
銀行や会社、商店などにおいて、金銭の収支や取引の内容を記録し、関係者間で伝達するために用いる書面のこと。出金伝票や入金伝票など、取引の種類に応じて作成される。
伝聞とは、直接の経験ではなく、他者から伝え聞くことを指す。また、そのようにして得られた情報や話そのものを意味する。
列伝とは、歴史書において特定の人物の生涯や事績を記述した伝記を集め、並列させた編纂形式を指す。特に、臣下や武将など多くの人々の事跡を個別に記録し、一つの巻を成すものである。
師匠から弟子へ、その道の奥義や秘伝などを直接口伝や実地の指導によって伝え授けることを指す。
宣伝とは、商品や主義・主張などを広く世間に知らせ、理解や支持を得るために行う活動を指す。また、事実を誇張したり大げさに言い広めたりする行為も含まれる。
代々受け継いで伝えること。特に、特定の技芸や学問、秘伝などを師から弟子へ、あるいは親から子へと連綿と伝えていくことを指す。
家伝とは、特定の家系において先祖から子孫へと代々受け継がれてきた事柄、またはその伝承される物そのものを指す。特に、家族内で秘伝とされる技芸、学問、薬方などがこれに当たる。
秘伝とは、特定の分野において師から弟子へと伝えられる、容易には公開されない奥義や技法を指す。特に武道や芸道などで重んじられ、門外不出とされることが多い。
逓伝とは、宿駅制度において荷物や文書などを順次に送り届けることを指す。また、そのために用いられる車馬や人足のことも意味する。
略伝とは、人物の主要な経歴や事績の概要を簡潔にまとめた伝記を指す。詳細な記述を省き、要点を押さえた簡略な人物紹介の形式である。
駅伝とは、長距離を複数の区間に分け、各チームの走者が順次たすきを継ぎながら走り、その総所要時間を競う競技を指す。また、かつては宿場から宿場へと継ぎ送りに用いられた馬のことも意味した。
生物において、親の形態や性質が遺伝子を介して子孫に受け継がれる現象を指す。
人から人へと伝えられること。また、直接ではなく他人を介して伝わること。
事実とは異なる内容が伝えられること、またそのようにして広まった言い伝えを指す。誤った情報が人から人へと伝播する過程で生じる現象である。
伝馬船とは、主に港内や沿岸で貨物の積み下ろしや運搬に用いられる小型の手漕ぎ舟を指し、本船と岸壁の間を往復するはしけとしての役割を担う。
超伝導とは、特定の金属や化合物などの物質が、ある臨界温度以下に冷却されたときに、電気抵抗が完全に消失し、また外部からの磁場を内部から排除する完全反磁性を示す現象を指す。
『新約聖書』中の四福音書の一つで、第三に位置する書。イエス・キリストの生涯と教えを記す福音書のうち、ルカによるものと伝えられる。
「隠公左伝」は、『春秋左氏伝』のうち魯の隠公に関する記述を指す四字熟語で、『春秋』の注釈書として編纂された歴史書の一部を成す。
学問や技芸の奥義を、代々自分の子のうち一人だけに伝え、他には教えずに秘密裏に受け継いでいくこと。家伝の秘法として伝承されることを指す。
一家相伝とは、特定の技芸や学問、秘伝などを、その家の者だけが代々伝えていくことを指す。
以心伝心とは、言葉や文字によらず、互いの心と心で通じ合うことを指す。もとは禅宗において、師から弟子へと仏法の真髄を言葉を超えて伝えることを意味したが、転じて、深い理解や思いが無言のうちに相手に伝わるような、人と人との密接な心の交流を表すようになった。
免許皆伝とは、武道や芸道などの分野において、師匠が自らの流派の奥義をすべて弟子に伝え、修業の完成を認めることを指す。これにより弟子は独立した資格を得て、その道を極めた者として認められることとなる。
父子相伝とは、父から子へ、さらにその子孫へと、学問や芸能、武術などの奥義や秘伝を代々伝え継いでいくことを指す。
伝観播弄とは、人々の耳目を惑わし、世論を意のままに操ることを意味する四字熟語である。歴史書『日本外史』の「徳川氏前記」に見られる表現で、情報や評判を巧みに広め、人心を操作する術策を指す。
市虎三伝とは、街中に虎が現れたと三人が言えば、実際にはいない虎でも人々が信じてしまうという故事に基づく四字熟語である。多くの人が口にすることは必ずしも真実を意味せず、噂が独り歩きする危うさを戒めた表現である。出典は『戦国策』の「魏策」および「秦策」に見られる。