「大兄」は、主に男性同士の間で用いられる敬称であり、同輩または年上の相手に対して敬意を込めて呼びかける語である。特に手紙文において使用されることが多い。また、自分の実兄を敬って言う場合にも用いられる。読みは「タイケイ」であり、「おおえ」と読む場合は別の語義となる。
父兄とは、本来は父親と年長の兄弟を指す語であるが、転じて学校に通う児童・生徒の保護者を指す旧称としても用いられる。
年長者や目上の人を兄のように敬い、仕えるように接することを指す。特に、先輩や年上の者に対して尊敬の念を持って従う態度を表す。
兄部とは、中世において寺社や宮中、武家などにおいて、雑役や力仕事を担当する下級の職人・労働者たちを統率する長のことを指す。
令兄は、他人の兄を敬って指す語である。主に手紙文など改まった文書において用いられ、「令弟」と対をなす表現として知られる。例えば、「―にお伝えください」のように使用する。
兄矢とは、二本の矢を続けて射る際に最初に放つ矢のことを指す。甲矢または早矢とも表記される。
弟や妹が自分の兄を親しみを込めて呼ぶ語。また、親しい間柄で年長の男性を敬愛の念を込めて呼ぶ場合にも用いられ、そのような人物が示す威厳や風格を指して「兄貴分」「兄貴風を吹かす」などの表現も生じている。
兄の妻を指す語で、婚姻関係によって兄と結ばれた女性を表す。
同じ親から生まれた男性同士の関係を指す。また、婚姻などによって結ばれた義理の兄弟関係や、血縁を超えて親密な間柄にある男性同しを呼ぶ場合にも用いられる。姉妹や兄妹など、異性間のきょうだい関係を含めて言うこともある。
仲兄とは、兄弟の中で二番目の兄を指す語である。次兄とも呼ばれ、漢字では「中兄」と表記されることもある。
学問上の友人に対する敬称であり、主に書簡などで男性同僚や友人に対して用いられる表現である。
「舎兄」は、他人に対して自分の実の兄を指す謙譲語である。主に書簡や改まった場面で用いられ、「家兄」とも言う。対になる語として「舎弟」がある。
家兄は、自分の兄を他人に対して謙遜して言う語で、舎兄や愚兄と同様の謙譲表現です。
貴兄は、男性が同輩や親しい先輩に対して、主に手紙などの文面で用いる敬称である。相手を「あなた」と直接呼ぶ代わりに、敬意を込めて「兄」という語を添えることで、親しみを保ちつつ丁寧に表現する語である。貴殿と同様の用法を持つ。
諸兄とは、複数の男性に対して敬意を込めて呼びかける語である。主に書簡や改まった場面で、同輩や目下の男性をまとめて指す敬称として用いられる。例えば「同窓の諸兄」のように、親しみを保ちつつ丁寧に呼びかける表現である。
「大兄」は「おおえ」と読み、最も年上の兄を指す語である。また、古代においては皇子、特に皇太子を指す尊称としても用いられた。なお、「たいけい」と読む場合は別の意味となる。
兄方とは、陰陽道においてその年の干支に基づいて定められる縁起の良い方角を指す。新年の恵方参りなどで用いられ、「恵方」や「吉方」とも表記される。
禅宗において、同じ師匠に学ぶ先輩の修行者を指す語である。唐音で「ス」「ヒン」と読むことに由来し、兄弟子を意味する。
兄鷂はタカ科の鳥で、ハイタカの雄を指す名称である。
兄鷹は雄の鷹を指す語である。鷹は一般に雄が雌よりも体が小さいことから、「小」の字音である「しょう」に由来するとされる。対義語として雌の鷹を指す「弟鷹(だい)」がある。
吾兄は、男性が友人を親しみを込めて呼ぶ語で、特に手紙文において「あなた」を指して用いられる。貴兄と同義の表現である。
同じ乳母の乳で育てられた者同士を指し、血縁関係はないが兄弟のように親しい間柄を表す。
義兄弟とは、血縁関係にはないものの、兄弟としての契りを結んだ間柄を指す。また、配偶者の兄弟や、自身の姉妹の夫を指す場合もある。
世界中の人々は皆兄弟のように親しく交わるべきであるという考えを表す四字熟語。「四海」は四方の海を指し、転じて天下や世界全体を意味する。『論語』顔淵篇の「四海の内は皆兄弟なり」という句に由来する。読みは「しかいきょうだい」とも。