不平とは、物事が期待通りに進まず、心に納得がいかない状態を指す。特に、不満や不快感を抱き、それが表情や言葉に表れるような心情をいう。
公平とは、特定の立場や関係に偏ることなく、すべてを等しく扱うことを指す。人や物事に対して差別や優劣をつけず、均等な対応をすることである。
水平とは、静止した水面のように平らな状態を指す。また、地球の重力の方向に対して直角に交わる方向や、その方向を示す線を意味する。例えば、両腕を水平に伸ばす、水平線を引くなどのように用いられる。
平易とは、表現や内容が難しくなく、誰にでも容易に理解できる様子を指す。文章や言葉遣いが複雑さを排し、明快で分かりやすいことを意味する。
平穏とは、物事が穏やかで特に変化や動揺のない状態を指す。世の中や生活が静かで安定しており、平らかで安らかな様子を表す。
表面が平らで滑らかな状態を指し、特に板や内臓・血管の壁を構成する平滑筋など、凹凸やでこぼこがなく均一な質感を持つものに用いられる。
平気とは、心の状態が落ち着いて穏やかであることを指す。また、困難や悪い状況に直面しても動じず、気にかけない様子を表す。さらに、物事が差し支えなく大丈夫であるという意味でも用いられる。
平曲とは、琵琶の伴奏に合わせて軍記物語『平家物語』を語り聞かせる音楽芸能のことで、中世に成立した語り物の一種である。平家琵琶とも呼ばれる。
相撲における番付の階級の一つで、横綱と三役(大関・関脇・小結)に次ぐ幕内力士を指す。前頭とも呼ばれ、この地位にある力士は平幕力士として称される。
平行とは、同一平面上の二直線、あるいは平面とその外にある直線や平面が、いかなる延長においても交わらない関係を指す。また、複数の物事が同時に進行する状態を表す際にも用いられ、この場合は「並行」と表記されることもある。
平家とは、二階建てではなく一階のみで構成された家屋のことを指し、平屋造りとも呼ばれる建築様式である。
平衡とは、複数の要素や力が互いに釣り合い、安定した状態を保っていることを指す。例えば、経済活動における供給と需要の均衡や、身体の姿勢を保つ際の安定など、様々な状況において均整がとれている状態を表す。
平時とは、特別な出来事や異常事態が起こっていない通常の状態を指す。戦争や災害などがなく、平穏な日常が続いている時期を意味し、戦時や非常時に対比される概念である。
平日とは、通常の日々や普段の日を指す。また、土曜日・日曜日・祝祭日など特別な休日を除いた、通常の業務や活動が行われる日を意味する。
物事に変化や起伏が少なく、あっさりとしている様子。また、感情や関係性においても深みや濃厚さがなく、さっぱりとしていることを指す。
平明とは、文章や説明などが分かりやすく明瞭な様子を指す。また、夜が明け始める頃、つまり夜明けの時間帯を表すこともある。
平準とは、水準器を用いて水平に調整することを指す。また、物価や料金などにばらつきがある場合に、それらを均一化することを意味する。例えば、複数の企業間で運賃の格差を解消するために平準化を図るといった使われ方をする。
平面とは、平らな表面を指す。また、幾何学においては、その面上の任意の二点を結ぶ直線が常にその面内に含まれるような、曲がりのない広がりを意味する。
平叙とは、事実や状況を飾り立てずにありのままに述べる表現方法を指します。また、文法上では、疑問や感嘆、命令といった特定の話し手の態度を示さない、ごく普通の叙述形式の文章、すなわち平叙文を意味します。
武力によって反乱や騒乱を鎮め、従わせること。また、乱れた世の中が治まり、安定した状態になることを指す。
平癒とは、病気や怪我が完全に治り、健康な状態に戻ることを指す。主に重い病気や長い療養を要する症状が回復した場合に用いられ、全快や平復と同義である。
平礼とは、薄く漆を塗った烏帽子の一種で、主に雑色と呼ばれる下級役人が用いた。頂の部分を折り曲げてかぶる粗末な作りであり、平礼烏帽子とも呼ばれる。読みは「ヘイライ」のほか、「ヘイレイ」や「ひれ」ともされる。
平信とは、特別な用件や形式を伴わない普通の手紙を指す。また、手紙の脇付において、相手の安否を気遣う挨拶として「平安」の意で用いられることもある。
凹凸のない平らな板を指す。転じて、変化や起伏に乏しく、単調で面白みの感じられない様子を表す。
戦争や紛争がなく世の中が穏やかに治まっている状態を指す。また、心身や生活が穏やかで安らかなさまを表す。
平静とは、心や態度が落ち着いており、揺るぎない状態を指す。周囲の状況や感情の動揺に左右されず、穏やかで安定した様子を表し、特に人の精神状態や雰囲気について用いられる。
平伏とは、両手を地面につけ、額を地に付けて礼をすることを指す。神仏や目上の人に対して、畏敬や恭順の意を示す際に行われる動作であり、平身拝伏とも呼ばれる。
平方とは、同じ数や式を二つ掛けること、またその結果得られる数や式を指し、二乗とも呼ばれる。また、正方形を表す語として用いられ、例えば「五メートル平方」は一辺の長さが五メートルの正方形を意味する。さらに、面積の単位を示す際にも使われ、床面積などで「六〇平方メートル」のように表現される。
平民とは、官職や爵位を持たない一般の人々を指す。また、明治憲法下の旧民法における戸籍上の身分区分の一つであり、華族や士族に属さない者を意味した。この身分区分は、1947年の日本国憲法施行に伴い廃止されている。
きびらとは、カラムシの繊維を用いて平織りにした粗めの麻布を指す。この布はさらしや染色を施され、主に男子の羽織や甚兵衛の生地として、夏の衣料に用いられた。
「段平」とは、刀身の幅が広い刀剣を指す語で、「段平物」の略称である。特に幅広の太刀を特徴とし、その形状からこう呼ばれる。
数学において、ある数の平方根を求める操作、またはその計算方法を指す。
平仄とは、漢詩の韻律において漢字の声調を平声と仄声の二種に分類したもので、平声は平坦な調子を指し、仄声は上声・去声・入声の三声を含む起伏のある調子を指す。詩を作る際には、この両者の配列に一定の規則が設けられている。転じて、話の筋道や前後のつじつまが合っているかどうかを指すこともある。
平文とは、奈良時代に中国から伝来した漆工芸の技法の一つである。金や銀の薄板を文様の形に切り取り、漆塗りの面に貼り付けた後、さらに漆を塗り重ねて表面を研ぎ出し、文様を平らに仕上げるものである。「ひらもん」とも読む。
タイ科に属する海水魚で、本州中部以南の沿岸に生息する。体は側扁して丸みを帯び、背面は青灰色、腹面は白みがかる。食用として美味である。
平絎とは、裁縫において縫い目が表面に出ないように平らに縫い合わせる技法を指す。また、帯芯を用いず平らに縫い上げた細い帯、すなわち平絎帯の略称としても用いられる。
太平楽とは、平穏な世の中を前提に、のんきに構えて気ままな発言をする様子を指す。また、天下泰平を祝う雅楽の曲名としても用いられる。
平江帯はキク科の多年草で、西日本の山地草原にまれに自生する。葉は羽状に深く裂け、アザミに似た形状を呈する。秋には濃い青色の頭状花を球状にまとまってつけ、その姿は可憐である。別表記として「漏蘆」とも書かれる。
田平子はキク科の二年草で、水田の畦などに自生する。春にタンポポに似た黄色い頭状花を咲かせ、若葉は食用とされる。春の七草の一つ「ホトケノザ」はこの植物を指す。
大地や海面が空と接する境界に見える線を指す。遠方において地面や水面が空と溶け合うように見える輪郭を表す語である。
有平糖は、砂糖と水飴を煮詰めて成形した砂糖菓子で、棒状や花鳥などの様々な形に作り、色を付けたものである。室町時代の末期に南蛮(ポルトガル)から伝来し、その名称はポルトガル語で砂糖菓子を指す言葉に漢字を当てたものとされる。
金平糖は、芥子粒を芯として用い、表面に角状の突起が多数形成された砂糖菓子である。その名称は、ポルトガル語で砂糖菓子を意味する言葉に由来する。
足の裏の土踏まずがほとんどなく、全体が平らな状態を指す。
怨親平等とは、敵対する者と親しい者を区別せず、等しく扱うことを意味する四字熟語である。仏教に由来する言葉で、恩讐を超えて全ての人を平等に救済するという思想を表している。
「依流平進」とは、特別な功績や才能を発揮することなく、年功序列に従って順調に官位が昇進していくことを意味する。『南史』「王騫伝」に由来する四字熟語で、組織内での安定した出世のあり方を表す。
旅に出る人に対して、道中の無事と安全を願ってかける言葉。主に別れの挨拶として用いられる。
平沙落雁とは、広々とした砂原に雁の群れが舞い降りる情景を表す四字熟語で、秋の風物詩としての美しさや、のどかで穏やかな自然の風景を描写する際に用いられる。また、古くから琴曲の題名としても知られ、音楽を通じてこの静謐な光景を表現している。
平沙万里とは、果てしなく広がる砂原や砂漠の情景を表す四字熟語である。「平沙」は砂原や砂漠を指し、「万里」ははるかな距離や広大な広がりを意味する。この語は、広大で際限のない砂の世界を描写する際に用いられ、時に「平砂」と表記されることもある。中国唐代の詩人、岑参の「磧中作」にも見られる表現である。
平伏膝行とは、地面にひれ伏し膝で進むことで、深い畏敬や服従の意を示す動作を指す。主に臣下が君主に対して、あるいは深く謝罪する際に行われる礼法の一つである。
平身低頭とは、地面にひれ伏して額を地につける姿勢を指し、深くへりくだり恐縮する様子を表す。また、同義の表現として「低頭平身」も用いられる。
平衡感覚とは、物事を偏りなく捉え、釣り合いのとれた考え方や感じ方を指す。天秤が水平を保つ状態に由来し、判断や感覚において過不足なく整っている様を表す。