犲狼は、ヤマイヌとオオカミを指す語である。これらがともに獰猛な野獣であることから、転じて、貪欲で情け容赦のない人間の喩えとしても用いられる。「豺狼」と表記することもある。
狼煙とは、古代において緊急事態を知らせるために火を焚いて上げた煙を指す。狼の糞を混ぜると煙が真っ直ぐに立ち上るとされたことに由来し、転じて大きな行動や変革の開始を告げる合図としても用いられる。表記は「烽」や「烽火」とも書く。
狼藉とは、物が散らかり乱雑な状態を指す。また、秩序を無視した乱暴な振る舞いや無法な行為を意味し、狼が草を敷いて寝た後の荒れ果てた様子に由来する。
狼瘡は、皮膚に生じる慢性の潰瘍性病変で、結核性のものと膠原病の一種であるエリテマトーデスを指す。特に顔面に現れることが多く、皮膚が狼に噛まれたような外観を呈することからこの名がある。
狼狽とは、突然の出来事や予期せぬ状況に直面して、慌てふためき、冷静さを失う様子を指す。狼と狽という二頭の獣が互いに支え合わなければ歩けないという伝説に由来し、周章狼狽などの成語で用いられるように、取り乱してどうしてよいかわからなくなる状態を表す。
「狼戻」とは、心がねじけて道理に外れた状態を指す。また、物事が乱れて秩序を失い、散らかっている様子をも表す。
豺狼は、もともと山犬と狼を指す語であるが、転じて貪欲で残忍な人物の喩えとして用いられる。表記には「犲狼」の形も見られる。
虎狼痢は、コレラの俗称である。この病名は、コレラに感染すると急速に体力が消耗し、あっけなく死に至る様子を「ころり」という語に託して表現したものに由来する。
狼藉日とは陰陽道において、万事に凶とされる日の一つで、三悪日に数えられる。この日は狼藉(物事が乱れること)を意味し、何事を始めるにも不適当とされる。
餓狼の口とは、狼の口の中にいるような極めて危険な状況や、差し迫った災難に直面していることを喩えた四字熟語である。『晋書』に由来し、身の危険が切迫している様子を表現する際に用いられる。
家内狼藉とは、家の中がひどく散らかって乱雑な状態を指す四字熟語である。「狼藉」は物が乱れ散らばっている様子を表し、家庭内の秩序が失われ、整理整頓がなされていない状況を言い表す。
狼心狗肺は、狼の心臓と犬の肺臓という意味から転じて、極めて冷酷で恩知らずな性質や、情け容赦のない卑劣な心根を喩える四字熟語である。
狼貪虎視は、狼のように貪欲で虎のように鋭い目つきで狙う様子を表す四字熟語です。他人の財産や領土を強欲に奪い取ろうとする野心や、機会を虎視眈々と窺う態度を意味します。
狼子野心とは、狼の子を飼いならそうとしても、生まれつきの獰猛な性質が災いして容易に従わせることができないという故事に由来する。転じて、反逆の心を持つ者や凶暴な人物は、その本性ゆえに教化が難しいことを喩える表現である。出典は『春秋左氏伝』宣公四年にある。
乱暴狼藉とは、荒々しく手荒な振る舞いをしたり、道理をわきまえず無法な行いをすることである。特に秩序を無視して物事をめちゃくちゃにしたり、周囲に甚大な迷惑をかけるような粗暴な行為を指す。
落花狼藉とは、散り乱れた花の様子を表す四字熟語である。転じて、物事が入り乱れてひどく散らかっているさまを指す。また、花を女性に見立て、女性に対して乱暴な振る舞いをすることを意味する場合もある。「狼藉」は、狼が草の上に寝た跡が乱れていることに由来し、秩序なく乱雑な状態を表す語である。
鷹視狼歩は、鷹のような鋭い眼差しと狼のような貪欲な歩き方を持つ人物を指す四字熟語である。戦場では頼もしい勇将であるが、平時にあってはその厳しさゆえに安楽を共にし難い性格を表す。出典は『呉越春秋』や『史記』に遡る。
「羊很狼貪」は、『史記』項羽本紀に見える四字熟語で、羊のように頑なで狼のように貪欲な性質を表す。転じて、強情で欲深く、道理に従わない人物やその態度を指して用いられる。
杯盤狼藉とは、酒宴が終わった後の様子を表す四字熟語で、杯や皿などが乱れ散らかっているさまを指す。狼が草むらで寝た後に草が乱れることに由来する「狼藉」が含まれており、物事が無秩序に散乱している状態を意味する。『史記』などにも見られる表現である。