一つの事柄や物事を指す語。特定の出来事や問題を限定して示す際に用いられ、焦点を絞った表現となる。
人事とは、人の力でなしうる限りのことを指し、また人間社会における様々な出来事や人間関係を意味する。さらに、組織内における個人の地位や能力、異動などに関する事柄を指して用いられる。読みが「ひとごと」の場合は別の意味となる。
自分には直接関わりのない物事を指す。他人の出来事として捉える様子を表し、「ひとごと」と読む場合はこの意味で用いられる。なお、「じんじ」と読むと異なる意味となるため注意を要する。表記としては「他人事」と書くこともある。
重大な事柄や事件を指し、放置すれば深刻な状況に発展する可能性がある事態を意味する。
「大事」とは、重大な事業や計画を指すとともに、容易ならぬ事態や事件を意味する。また、物事を丁寧に扱う様子や、重要な事柄そのものを表す際にも用いられる。
重要でない些細な物事や、取るに足らない事柄を指す。大きな影響や価値を持たない些末な事象を表し、「大事」の対義語として用いられる。
凶事とは、縁起が悪く不吉な出来事を指し、特に人の死や災難など、不幸をもたらす事態を意味する。吉事の対義語として用いられる。
心に抱いている事柄や考え。特に、他人に打ち明けがたい思いや、内に秘めた思惑などを指す。
建物や山林、船舶などが焼失する災害を指す。火災や火難とも呼ばれ、特に空気が乾燥し暖房器具を使用する機会の多い冬季には発生しやすい傾向がある。
父事とは、相手を父のように敬い、その人に仕えることを指す。
自分自身には直接関係のない事柄を指す言葉で、他人事や余所事といった意味合いを持つ。
年上の者を兄のように敬い、仕えること。特に、目上の人に対して尊敬の念を持って接する態度を指す。
民法や商法など、私人間の権利義務関係を規律する私法の適用を受ける事柄を指す。刑事事件に対置される概念であり、民事訴訟や民事裁判など、私人間の紛争解決の手続きに関連して用いられる。
刑事とは、刑法に基づいて処理されるべき犯罪事案を指す。また、犯罪捜査や容疑者の逮捕などを担当する警察官である刑事巡査の略称としても用いられる。
吉事とは、祝い事や慶び事など、めでたい出来事や縁起の良い事柄を指す語である。結婚や出産、長寿の祝いなど、慶賀すべき事象を総称する。対義語は「凶事」であり、「キツジ」や「よごと」とも読まれる。
好事(コウジ)とは、良いことや喜ばしいことを指し、まためでたい出来事を意味する。さらに、善い行いや立派な行為を表すこともある。なお、「コウズ」と読む場合は、風変わりなものを好む趣向を指す。
事が起こるたびごと、あるいは物事を行う際にその都度という意味で、個々の出来事や行為に逐一対応する様子を表す。
色事とは、男女間の恋愛や情事を指す語である。また、歌舞伎や演劇において、男女の艶めかしい情愛を表現する所作や場面を指して用いられることもある。
家屋などの建築や修繕を行う工事全般を指す語で、特に建築工事を意味する。同義語に「普請」があり、「作事場」のように複合語としても用いられる。
判事とは、高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所において裁判事務を担当する裁判官の官職名を指す。なお、「ハンス」と読む場合は、抹茶茶碗の一種を意味する別語となる。
見事とは、技芸や成果が優れており、賞賛に値する様子を指す。また、物事が完全な形で成し遂げられるさまや、逆に完全に失敗するさまをも表し、その際には皮肉のニュアンスを含むことがある。「美事」とも書く。
返事とは、相手からの呼びかけや質問、手紙などに対して、口頭または文章で応答する行為、またその内容そのものを指す。
ある物事が発生したり、何らかの行動が開始されたりする以前の時点を指す。
物事の成り行きや状況を指す語で、特に好ましくない展開や深刻な局面に対して用いられることが多い。
事故とは、予期せず突然発生する好ましくない事態や災難を指す。特に交通機関に関連する不測の事態を指して用いられることが多い。
事変とは、天変地異など人の力では防ぎようのない異常な出来事を指す。また、警察力では鎮圧できないほどの大規模な騒乱や、宣戦布告を伴わない国家間の戦闘行為を意味することもある。
大きな事柄を構成する個々の項目や条項を指す語。特に、注意事項や規則などを箇条書きに列挙する際の一つ一つの事柄を表す。
事務とは、会社や団体、商店などにおいて、書類の作成や管理、連絡、調整など、主として机の上で行われる業務全般を指す。
事由とは、ある物事が生じた理由や根拠を指す言葉である。欠席の事由のように、行為や出来事の背景にある事情を説明する際に用いられる。また法律用語としては、権利や義務の発生・変更・消滅を直接引き起こす原因となる事実を意味する。
法事とは、故人の冥福を祈り供養を行う仏教儀式を指す。主に命日や年忌などに営まれ、僧侶による読経や焼香などを通じて追善の意を表す。
都道府県の行政を統括し、その地域を代表する首長。住民による直接選挙で選出され、任期は四年である。
将来の事柄、特に死後に残される事柄を指す。例えば、遺産の処分や家族の世話など、生前に準備しておくべき将来のことを意味する。
非常に残念に思う事柄や、心にわだかまりを残すような出来事を指す。特に、悔やんでも悔やみきれないような事態や、無念さを感じさせる状況に対して用いられる。
昔から伝えられてきた、歴史上の事柄や説話を指す。特に、教訓や風刺などを含み、後世に語り継がれるような由緒ある出来事や、それに基づく成語・慣用句などをいう。
茶事とは、茶道における正式な茶会を指す。茶の湯の儀式に基づき、亭主が客をもてなす一連の作法を含む。特に「茶事七式」と呼ばれる七種の基本形式があり、季節や時間帯に応じて構成が定められている。また「サジ」と読む場合もある。
ある人を師として仰ぎ、その指導や教えを受けることを指す。
徒事とは、何の役にも立たないことや、効果のないことを指す語である。無益な行為や、実りのない事柄を表す際に用いられる。読み方としては「トジ」であり、「あだごと」や「ただごと」と読む場合は別の意味となる点に留意が必要である。
通事とは、異なる言語の間で意思疎通を仲介する役割を指す。特に江戸時代には、長崎などでオランダ語や中国語などの通訳を務め、貿易事務にも携わった幕府の役人を意味した。転じて、人と人の間に立って取り次ぎを行うこと、またその役割を担う人をも指す語である。
勘事とは、主に江戸時代の武家社会において、家臣や奉公人を咎めて追放することを指す。また、転じて罪人を取り調べる際に拷問を加える意味でも用いられる。
執事とは、寺院や神社、あるいは貴人の邸宅において、事務や家事全般を取り仕切る役職、またその役職に就く者を指す。転じて、貴人に宛てた書状の脇付として用いられることもあり、これは執事役の者を通じて取り次ぎを請うという由来による。
悪事とは、道徳や法律に反する良くない行いを指す。また、不吉な出来事や災難といった意味も含まれる。
理事とは、法人や団体においてその事務を処理し、権利を代表する機関、またはその職務を担う役職を指す。株式会社や有限会社では取締役に相当する。
細事とは、些細な事柄や取るに足らない事柄を指す。また、詳細にわたる事柄や細部まで及ぶ事柄を意味することもある。前者の用法では些事や瑣事と同義であり、後者の用法では詳細と同義である。
検事とは、検察官の官名の一つであり、検察庁において捜査や公訴の執行など検察事務を担当する国家公務員を指す。また、かつては検察官一般を指す呼称としても用いられた。
無事とは、病気や事故などの特別な問題がなく、平穏に物事が進行する状態を指す。また、危険や困難を伴う状況を経ても、損傷や被害を受けずに済む様子も表す。
漫事とは、特に取り上げるほどの価値もなく、つまらない事柄や取るに足りない出来事を指す言葉である。
雑事とは、日常の様々な細々とした用件や仕事を指す。主として、本筋の業務や主要な活動以外に生じる些細な事務や作業を意味し、これらに追われる状態を表す際にも用いられる。
監事とは、法人や団体において業務の執行や会計状況を監督する役職、またはその担当者を指す。また、かつては団体内部の庶務を担当する役職を指すこともあった。
職事とは、官職に就いて公務を執り行うことを指す。また、広く職業としての務め全般を意味する場合もある。読みは「ショクジ」であり、「シキジ」と読む場合は別の意味となる。
会議において討議される事柄や、その内容を指す。また、会議を開いて話し合う行為そのものを意味することもある。
「公事」は「クジ」と読み、表立った事柄、特に朝廷における政務や儀式を指す。また、訴訟や裁判のことを意味する場合もある。租税や課役を指す用法も見られる。一方、「コウジ」と読む場合は、おおやけの仕事や公務を意味する。
吉事(よごと)は、めでたい出来事や慶事を指す言葉であり、吉事(きちじ)と同義である。
徒事とは、無意味で価値のない物事や、取るに足らない些事を指す。また、はかなくも一時の慰めとなるような恋愛関係や情事の意味も含まれる。
徒事(ただごと)とは、特別なことではなく、ごく普通のありふれた事柄を指す。日常茶飯事であり、特に取り立てて言うほどのことではない状態を表す。表記としては「只事」や「唯事」とも書く。なお、「あだごと」や「トジ」と読む場合は、異なる意味となるので注意を要する。
密事とは、他人に知られないように隠しておく事柄を指す。特に男女が内密に交わす恋愛関係を意味する場合もある。
飯事とは、子供が料理や家庭生活の真似事をして遊ぶことを指す。
禍事とは、不吉な出来事や縁起の悪い事柄を指し、災いや不幸を招くような凶事を意味する。善事(よごと)の対義語として用いられる。
「職事」は「シキジ」と読み、蔵人頭と五・六位の蔵人を総称する語である。また、律令制において特定の職務を担当する官、すなわち職事官を略した呼称としても用いられる。なお、「ショクジ」と読む場合は別の意味となる。
些事とは、重要でない些細な事柄や、取るに足らない雑事を指す語である。日常の些事などと用い、些末な事柄に心を煩わされる様を表す際にも使われる。表記としては「瑣事」とも書く。
軼事とは、世間に広く知られていない隠れた事実や、あまり伝わっていない出来事を指す言葉です。逸事とも表記され、歴史や人物にまつわる知られざるエピソードを意味します。
瑣事とは、取るに足らない些細な事柄を指す。日常の些末な出来事や、重要でない雑事を意味し、些事とも表記される。細かいことに過度に拘泥する態度を「瑣事にこだわる」などと表現する。
事実や道理に合わない事柄、あるいは物事の捉え方を誤った結果生じる言動を指す。正しい筋道から外れた内容や、誤った認識に基づく事態を意味し、「僻事を言うな」のように用いられる。
重大で深刻な事態を指し、放置できない緊急性を帯びた出来事を意味する。
好事家とは、普通の人とは異なる珍しい物事や風変わりな趣味に強い関心を持つ人を指す。また、風流を解し、趣のある事柄を愛好する人という意味も含まれる。
当事者とは、ある事柄に直接関わりを持つ人のことを指す。その事態の中心に位置し、関係者や第三者とは異なる立場にある。
日常においてごくありふれた出来事を指し、特に珍しいことでも何でもない様子を表す。食事や茶を飲むような当たり前の行為に喩えられることから、頻繁に起こる事柄や常態化している状況を意味する。
催事場とは、展示会や即売会など、特定の催しが行われるために設けられた場所を指す。百貨店や商業施設などに設けられることが多い。
旧事紀は、神代から推古天皇までの事跡を記した十巻からなる歴史書である。序文には蘇我馬子らの撰と記されているが、実際の成立は平安時代頃と推定されている。先代旧事本紀とも呼ばれる。
疑事無功とは、物事を行う際に疑念やためらいを抱いたままでは、成功を収めることができないという意味の四字熟語である。一度決断したことは迷うことなく断行すべきであり、そうでなければ成果は得られないという戒めの言葉として用いられる。『戦国策』の「趙策」に由来する。
紀事本末とは、歴史書の編纂方法の一つであり、特定の出来事を主題として、その原因から結果までを一貫して記述する形式を指す。
回天事業とは、天を回転させるほどの大規模な事業を指す四字熟語で、世の中の情勢を根本から変革するような壮大な計画や事業を意味します。天下を一変させるほどの規模と影響力を持つ事業を表現する際に用いられます。
生前の評価は不確かであり、その人物の真の価値は生涯を終え棺の蓋が閉められた後に初めて定まるという意味である。人の評価は死をもって確定するという考え方を示す。
往事茫茫とは、過去の出来事が遠く霞んでしまい、その詳細がはっきりと捉えられない様子を表す四字熟語である。白居易の詩にも見られるように、過ぎ去った日々が記憶の中でぼんやりと広がり、確かな輪郭を失っている情感を言い表している。
往事渺茫とは、過ぎ去った昔の出来事が遠くかすんで、記憶の中ではっきりと捉えられない様子を表す四字熟語である。白居易の詩にも見られるように、時間の隔たりによって、かつての事柄が茫漠とした遠いものとなり、その輪郭が霞んで明らかでなくなることをいう。
衣冠盛事とは、名門の家柄に生まれ、その家の栄誉を継承し、さらに立派な功績を成し遂げることを指す。ここで「衣冠」は衣服と冠から転じて、由緒ある家系を意味し、「盛事」は盛大な事業や事柄を表す。
安穏無事とは、世の中に事件や騒動がなく、平穏で穏やかな状態が続いていることを指す。人々の暮らしが安定し、社会に大きな問題や災いが起こらない様子を表す。
悪事千里とは、悪い行いはたとえ隠そうとしても、瞬く間に遠方まで広まり、世間に知れ渡ってしまうことを意味する四字熟語である。「千里」は遠く離れた地を指し、広く世間全体を喩える。この語は「悪事千里を行き、好事門を出でず」という句に由来し、通常は「悪事千里を行く」や「悪事千里を走る」といった形で用いられる。