川尻とは、川の下流部や河口を指す語である。川の流れが海や湖へと注ぎ込む終点にあたる地点を意味し、文字通り「川の末」という原義に基づく。また、川の下流方向全体を漠然と指す用法もある。
尻当とは、着物の裾の部分の裏側に補強のために当てる布のことを指す。表記としては「居敷当」と書くこともある。
尻籠は、ツヅラフジの蔓や竹などを編んで作られた矢を収める容器を指す。矢壺や矢籠とも表記される。
尻腰とは、物事をやり遂げるための気力や根気、また困難に立ち向かう度胸を指す。この言葉は、主にそれらの欠如を非難する文脈で用いられ、意気地のなさや忍耐力の不足を表す。
尻馬とは、他人の乗っている馬の後ろに便乗することを指す。転じて、他人の意見や行動に深く考えもなく従うことの喩えとしても用いられる。
尻重とは、物事を始める際に腰が重く、なかなか着手しようとしない様子を指す。行動を起こすのに時間がかかり、決断や実行が遅いことを表す。
尻目とは、顔を向けたまま目だけを動かして横や後ろを覗き見る様を指し、横目ともいう。転じて、周囲の雑音や妨げとなるものを意に介さず、自分の進む道をひたすらに進んでいく態度を表す際にも用いられる。「後目」と書くこともある。
尻餅とは、後ろに倒れた際に尻を地面や床に強く打ち付けることを指す。転倒の一形態であり、主に尻から落ちる様子を表す。
目尻とは、顔の外側、耳に近い方の目の端の部分を指す。目頭の反対側に位置し、感情が高ぶって笑顔になった際に下がる様子から、「目尻を下げる」という表現で嬉しそうな表情を表す際にも用いられる。
家や蔵などの建物の裏側、後方を指す語。特に「家尻切り」という表現では、盗賊が裏手の壁を破って侵入する行為を指す際に用いられる。
塩尻とは、塩田において円錐形に盛り上げた砂の山を指す。ここに海水をかけて塩分を砂粒に付着させ、天日乾燥させることを繰り返し、後にこの砂を洗い流して塩を採取するためのものである。
軽尻(からじり)とは、江戸時代に用いられた馬の一種で、客一人と五貫目までの荷物を載せて運ぶものである。荷物のみを運ぶ場合には、その積載量は二十貫目までとされた。これは、四十貫目まで積載可能な本馬に対して、半分の重量しか載せないことに由来する呼称であり、「空尻」と表記されることもある。また、荷物を積んでいない状態の馬を指す場合もある。
尻臀とは、臀部のうち左右に張り出した肉付きの良い部分を指す語で、尻田村や尻田ぶとも呼ばれる。
螺尻(ばいじり)は、竹の皮で作られた笠の一種で、巻貝の殻を逆さにしたような形状をしている。上部がすぼまり、釣りなどの際に用いられる。表記は「貝尻」とも書く。