口の両端、すなわち上唇と下唇が合わさる左右の部分を指す。表情においては、笑みや怒りなどの感情が現れやすい箇所としても捉えられる。
大角は、古代の戦場で小角とともに用いられた笛の一種で、獣の角に似た形状をしている。読みは「はらのふえ」であり、「はら」と読む場合もある。
小角は、古代の戦場で用いられた管状の小さな笛を指す。管笛とも呼ばれ、その形状から「管の笛」とも表記される。
互角とは、優劣の差がなく、力や技量などがほぼ同等である状態を指す。囲碁や勝負事などで、互いに譲らない対等の関係にあることを表し、「牛角」とも書く。これは、牛の左右の角の形に差がないことに由来する表現である。
方角とは、東西南北などの方位を示す言葉であり、ある地点における方向を指す。また、物事の進む向きや、目標や見当をつける際の目安としても用いられる。
正方形の活字一字の半分の幅を持つ字形を指し、主に数字やアルファベットなどの組版において用いられる。全角文字に対して横幅が狭く、横書きの文書でスペースを節約する効果がある。
外角とは、多角形において一辺とその隣接する辺の延長線とがなす角を指す。また、野球においては、打者から見てホームベースの最も遠い側の隅を意味し、投手がこの領域にボールを投げ込むことを「外角を突く」などと表現する。これに対し、打者に近い側は内角と呼ばれる。
広角とは、通常よりも広い範囲を捉えることができる角度や視野を指す。特に写真用レンズにおいて、標準レンズより広い画角を持つものを広角レンズと呼び、風景写真など広い範囲を写す際に用いられる。
仰角とは、観測者の目の位置を基準として、水平面より上方にある対象物を見上げる際の角度を指す。水平面と対象物を結ぶ視線との間の角度であり、俯角と対をなす概念である。
死角とは、障害物などによって視界が遮られ、直接見通すことができない範囲を指す。また、銃火器の構造や障害物の影響で、射程内であっても弾丸が届かない区域を意味することもある。
折角は、わざわざ行う努力や労苦が無駄になることを惜しむ気持ちを表す。また、めったにない貴重な機会を大切にすべきだという気持ちを込めて用いられることもある。さらに、相手の健康や幸せを願い、つとめて気をつけるように勧める際にも使われる。
角帯とは、二つ折りにして芯を入れ、堅く仕立てた幅の狭い帯のことで、主に男性が用いる。
断面が正方形または長方形をなす木材を指す。建築や家具製作などにおいて構造材として用いられることが多い。
角質とは、皮膚の表皮の最外層を構成する細胞や、毛髪・爪・鱗などに含まれる硬いタンパク質の一種である。主成分はケラチンであり、外部からの刺激や水分の蒸散を防ぐ保護機能を有している。
互いに競い合い、追いかけ合うようにして優劣や勝敗を争うこと。特に、競争が激しい状況を指す。
角度とは、二つの線や面が交わる際の開き具合を指し、その大きさは度数などで表される。また、物事を捉える際の立場や視点という意味でも用いられ、異なる角度から考察することで新たな側面が見えてくる。
眼球の前面を覆う透明な膜状の組織であり、光を屈折させて眼球内に導く役割を担う。
動物の角を材料として作られた笛のことで、主に漁師や牧童などが合図や通信のために用いる。
角髪(みずら)は、古代日本の男性が結った髪型を指す。頭上で髪を左右に分け、耳の辺りで輪を作り結んで垂らしたもので、「鬟」や「髻」とも表記される。
二つの直線が互いに垂直に交わるときに生じる角度を指し、その角度の大きさは九十度である。また、このような角度を持つ三角形を直角三角形と呼ぶ。
視角とは、目と見ている物体の両端を結ぶ二つの直線が成す角度を指す。また、物事を見る際の立場や観点、考え方の方向性を意味し、視点や視座と同様に用いられる。
総角は古代の少年の髪形を指し、髪を二つに分けて耳の上で角のように丸く輪に結んだものである。この髪形を結う年頃の子供そのものを指す場合もある。角髪とも呼ばれ、「揚巻」と表記することもある。読みは「あげまき」のほか、「そうかく」と読むこともある。
「総角」とは、古代中国で子供の髪を頭の両側で結い上げた角のような髪型を指し、これが転じて幼少期や子供時代を意味するようになった。同じ読みの「あげまき」と同義であり、主に詩文などで用いられる雅語表現である。
錯角とは、一つの直線が二つの直線と交わることで生じる四つの角のうち、交わる直線の内側に位置し、互いに斜め向かい合う二つの角の関係を指す幾何学の用語である。
「一角(ひとかど)」と同じ意味で、ある分野において際立った才能や技量を備え、一つの角のように突出している様子を表す。特に芸術や学問などで他よりも優れた部分や、一人前として認められるほどの力量を指す。
城郭の隅に設けられた櫓を指す。城壁の角部に位置し、二方向の防御と見張りを主な役割とする。表記としては「隅櫓」とも書かれる。
圭角とは、玉の鋭く尖った角を指す。転じて、人の言動や性格に鋭さや角立ちがあり、円滑さや穏やかさに欠ける様子を表す。時間を経るなどして、そのような角が取れ、円満になることを「圭角が取れる」と表現する。
兎角は、様々な事柄や状況を漠然と総称して指す語で、あれこれと多岐にわたる様子を表す。また、物事が起こりやすい傾向や、ともすればそうなりがちな状態を示す際にも用いられる。さらに、細かい事情をいったん措き、大筋を述べる際の前置きとして、いずれにせよ、とにかくという意味でも使われる。
多角形の底面と、その各辺を底辺とする二等辺三角形の側面が一つの頂点で集まって構成される立体図形を指す。底面の形状により三角錐や四角錐などの種類がある。
角觝とは、互いに力を競い合うことを指し、特に相撲と同義で用いられる。
角鷹はタカ科に属する大型の猛禽類で、主に高山地帯に生息する。ウサギや他の鳥類などを捕食し、その力強い姿から「熊鷹」とも表記される。
角盥は、左右に二本ずつ角状の柄が付いた洗面用具で、主に漆塗りのものが用いられる。手や顔を洗う際や、口をすすぐなどの日常の清潔に使われた。
フクロウ科の鳥類のうち、頭部に耳のように突き出た羽毛を持つ種類の総称を指す。
俯角とは、観測者の目の高さから下方の対象物を見下ろす際に、水平面と視線のなす角度を指す。測量や航空分野などで用いられる用語であり、上方を見上げる際の仰角に対応する概念である。
掎角とは、前後から敵を挟み撃ちにする戦術を指す。また、両雄が互いに勢力を張り合って対峙する状況をも意味する。その由来は、鹿を捕らえる際に後ろ足を引っ張ることを「掎」、前方から角を押さえることを「角」と称した故事に基づく。
多面体において、隣り合う二つの面が交わってできるとがった部分を指す。立体の外形を特徴づける線として捉えられる。
蝸角とは、本来は蝸牛の頭部にある一対の触角を指す。その微小で狭い様子から転じて、限られた狭い場所やわずかな境遇を喩える表現としても用いられる。
一角獣は、西洋の伝説に登場する一本の角を持つ想像上の動物、ユニコーンを指す。また、北極圏に生息する哺乳類イッカクの別称としても用いられ、その牙はかつて解毒剤と信じられたことから、偽物が横行した経緯から「偽り」の意味も派生している。
河川が運搬した土砂が河口付近に堆積することによって形成される、概ね三角形を呈する低平な地形。デルタとも呼ばれる。
大角草とはソラマメの別称であり、蚕豆とも呼ばれる植物を指す。その名は豆の形が角のように見えることに由来するとされる。
マメ科の一年生植物で、中央アフリカを原産地とする。夏季に淡紫色の蝶形花を咲かせ、長い莢を実らせる。種子および若い莢は食用とされる。読みは「ささぎ」とも。
相撲を観戦することを好み、その興行や力士に深い関心を持つ人を指す。相撲が「角力」とも表記されることに由来する語で、相撲愛好家や相撲通を意味する。
角屋敷とは、道路の曲がり角に位置し、二つの面がそれぞれ異なる道路に接している屋敷を指す。
三角楓はカエデ科に属する落葉高木の一種である。漢名に由来する名称で、日本では唐楓(トウかえで)とも呼ばれる。
「含牙戴角」は、牙を含み角を戴く生き物、すなわち獣類を指す表現である。古代中国の思想書『淮南子』に見られる語で、牙や角といった武器を持つ獣が、自らの力に頼って争う様を表し、時に人間の知恵や礼節と対比される概念として用いられる。
蝸角之争は、かたつむりの角の上にある二つの国が戦ったという『荘子』の寓話に由来する四字熟語で、極めて些細で取るに足らない争い、あるいは力のない者同士の無意味な争いを意味する。
海角天涯とは、世界の果てや非常に遠く離れた地を指す四字熟語である。海の岬と天の際という二つの遠隔のイメージを組み合わせ、人里離れた辺境や、はるか遠方の地を表現する。中国六朝時代の文人、徐陵の書簡にも用例が見られる。
天涯地角は、天の果てと地の隅を意味する四字熟語で、非常に遠く離れている様子や、辺鄙で遠隔の地を喩える表現である。二つの場所が極めて隔たっている状況や、世間から遠く離れた僻地を指して用いられる。語順を逆にした「地角天涯」も同義である。