地中から採取される可燃性の液体資源であり、太古の生物遺骸が長い年月をかけて地層中で変化して生成された炭化水素を主成分とする。特有の臭気を有し、精製によりガソリン、灯油、軽油、重油など多様な燃料や化学製品の原料となる。
石油の原油を精製して得られる燃料用の油で、主に石油ストーブや石油ファンヒーターなどの暖房器具、あるいはランプの燃料として用いられる。読みが「ともしあぶら」の場合は灯火用の植物油を指し、別義となる。
タラなどの魚類の肝臓から抽出した油脂を指し、脂肪に加えてビタミンAやビタミンDを豊富に含むため、薬用として用いられる。
油煙とは、油や樹脂などが不完全燃焼した際に発生する黒色の微細な炭素粒子を指す。また、この粒子を膠で固めて作られる墨、すなわち油煙墨の略称としても用いられる。
油絵の具を用いて描画する技法、またはそのようにして制作された絵画作品を指す。主にキャンバスに油性絵具で彩色する西洋絵画の様式を意味し、水彩画などと区別される。
油絵とは、油性の絵具を用いてキャンバスや板などの支持体に描かれる絵画のことで、油彩画とも呼ばれます。水彩画など他の画材と区別される特徴として、豊かな色彩と質感、重ね塗りによる深みのある表現が可能であり、西洋絵画の主要な技法の一つとして発展してきました。
油紙とは、油を染み込ませることで防水性を持たせた薄い紙を指す。主に食品の包装や湿気を防ぐ用途に用いられ、「あぶらがみ」とも読まれる。
動植物から採取される油分の総称で、常温で液体のものと固体のものとがある。食用や石鹼の原料、その他工業用など、広く利用される。
石油を採取するために、地中に掘削された井戸のことで、通常はやぐらなどの掘削設備を備えている。主に油田地帯に設置され、地下の原油を汲み上げる役割を果たす。
アブラナ科の二年草で、中国原産の栽培植物である。春に鮮やかな黄色の花を咲かせ、その花は「菜の花」として親しまれる。種子からは菜種油が採取され、若い葉は食用とされる。
油を含む性質や、油のような特性を指す。特に塗料やインクなどにおいて、水ではなく油を溶剤や媒剤として用いるタイプを形容する際に用いられる。対義語は「水性」である。
油桃はモモの一品種であり、果皮に産毛がなく滑らかな光沢を持つ特徴がある。漢名「油桃」に由来し、椿桃とも表記される。
彫刻や鋳造の原型制作に用いられる材料で、不乾性の油と粘土質の粉末を練り合わせて作られた可塑性に富む人造粘土である。
香油とは、香料を加えた油のことで、主に髪や身体に塗布して用いられる。香りを楽しむとともに、肌や髪を整える効果も期待される。
鉱物から採取される油の総称で、石油やその分留製品などを指す。
鯨油とは、鯨の皮下脂肪や骨などから採取される動物性油脂のことで、かつては石鹸やろうそくの原料、あるいは機械油として広く用いられた。
油然とは、自然と湧き上がるさまを表す。雲がわき起こるように、あるいは意欲や感情が自然に生じてくる様子を指す。
油油とは、水や雲などがゆったりと流れるさまを表し、大河の悠々たる流れに用いられる。また、落ち着きがありゆったりとした様子や、つややかで光沢のある美しい状態、例えば長い黒髪の輝きを形容する際にも使われる。
中国料理で用いる調味料の一種で、ごま油に唐辛子の辛味を加えて作られる。中国語に由来する語である。
大豆や菜種などの油糧種子から油を搾り取った後に残る固形物を指す。主に窒素分を豊富に含むため、肥料として農地に利用される。例えば元肥として畑に施されることがある。
カヤツリグサ科の多年草で、湿地や水辺に自生する。草丈は一メートル以上に達し、葉はススキに似た形状をしている。秋になると、独特の油のようなにおいを放つ茶褐色の穂を形成する。
海面が油を流したように滑らかになり、波一つない穏やかな状態を指す。特に風が止んで水面が鏡のように平らになる現象をいう。
桐油とは、アブラギリの種子から採取される乾性油のことで、きりゆやきりあぶらとも呼ばれる。また、この油を塗布して防水・防湿性を持たせた紙である桐油紙を略して指す場合もある。
酥油とは、乳を原料として作られるバターに似た食用油脂であり、薬用としても用いられる。また、密教の護摩修法において供物として焚くこともある。「蘇油」と表記することもある。
椿油はツバキの種子から採取される植物油であり、主に伊豆諸島や九州地方で生産されている。頭髪の整髪や手入れに用いられることが多いが、食用や灯火用としても利用される。
宮殿などで灯火をともすために用いられる油を指し、転じてその灯火そのものをも意味する古語である。
菜種油や大豆油を精製して得られる、色が淡く透明度の高い上質の食用油を指す。
無色透明で高度に精製された灯油を指し、燃焼効率が良く特有の刺激臭が少ないため、主に家庭用の暖房器具や燃料として用いられる。
省沽油はミツバウツギ科の落葉低木で、山地に自生する。葉は三つ葉に似ており、春にはウツギに似た白い五弁花を多数咲かせる。若葉は食用とされ、別名をコメノキともいう。漢名に由来する名称であり、「三葉空木」とも表記する。
禾黍油油は、稲や粟などの穀物が青々と茂り、生き生きと成長している様子を表す四字熟語である。『史記』宋世家に典拠を持ち、豊かに実る田園の景観や、草木の生気に満ちた美しい光景を描写する際に用いられる。
火上注油とは、燃えている火に油を注ぐように、既に悪い状況や争いをさらに激化させ、事態を一層悪化させることを意味する四字熟語である。
火上加油とは、もともと燃えている火に油を注ぐことで、勢いをさらに強めることを意味する。転じて、すでに悪い状況や紛争などに、さらに悪い要素を加えて、事態をより深刻化させることを指す。
油断大敵とは、些細な気の緩みが重大な失敗を招くことを戒める四字熟語である。灯火の油が尽きることを意味する「油断」が転じて、注意を怠ることを指し、そのような隙が敵となるほど危険であるという認識を示す。