手性とは、手先を用いる細かな作業における巧拙を指す。特に筆記や工芸など、手指の器用さが求められる分野での技量の優劣を表す言葉である。
両性とは、男性と女性、あるいは雄と雌という異なる性別を総称する概念であり、両者の平等や関係を論じる文脈で用いられる。また、性質や傾向が異なる二つのものを併せ持つ状態を指すこともある。
延性とは、物体が外力によって引き伸ばされても破壊せずに変形を続ける性質を指す。特に金属材料において、針金状に引き延ばすことができる特性をいい、薄板に広げる性質である展性と対比される。
性根(ショウコン)とは、一つのことを長く続ける粘り強さや根気のことを指す。物事を最後までやり遂げる気力や忍耐力を意味し、例えば「性根が尽き果てる」のように、その精神力が枯渇する様子を表す際に用いられる。なお、「ショウね」と読む場合は別の意味となる。
性分とは、生まれつき備わっている性質や気質を指し、その人の行動や考え方の基盤となる固有の傾向を表します。
性格とは、その人に固有の気質や性質を指し、物事の感じ方や考え方、言動や行動の傾向として表れるものである。また、転じて、物事や集団などに備わった特有の傾向や性質を意味することもある。
生殖にかかわる器官の総称で、特に人間の外性器を指すことが多い。
性癖とは、生まれつき備わっている性質や、性質上の偏りのことを指す。特に、爪を噛むなどの好ましくない習慣や傾向をいう場合が多い。
性急とは、気性が短く、物事を急ぐ傾向があることを指す。また、物事の進行や決断が急ぎすぎている様子を表す際にも用いられる。
性交とは、男女が互いに肉体を結合させて行う生殖行為を指し、人間の生殖活動の基本形態である。
性向とは、人や物事が持つ性質の方向性や傾向を指す。人の場合には性格の特徴や気質のあり方を表し、物事についてはその動向や流れを示す言葉である。
人の生まれつきの性質や気質、またそれに基づく感情や心情のあり方を指す。特に、その人の持つ穏やかさや優しさといった気立てを表す際に用いられる。
機械や装置などが持つ性質と能力の程度を指し、特にその効率や働きの良し悪しを表す際に用いられる。
油を含む性質や、油のような特性を指す。特に塗料やインクなどにおいて、水ではなく油を溶剤や媒体として用いる種類を形容する際に用いられる。対義語は「水性」である。
相性とは、人と人との間で性格や気質がどの程度合うかを表す言葉である。また、陰陽五行説などに基づいて、生年月日から男女の縁の吉凶を判断する場合にも用いられる。「合性」と書くこともある。
耐性とは、病原菌やウイルスなどの生物が、抗生物質や薬剤などの作用に対して抵抗し、その影響を受けずに生存し続ける性質を指す。
金属が外力によって打ち延ばされ、薄い板状に加工される性質を指す。特に金・銀・銅などはこの性質が顕著である。
そのものに固有の、特に際立った性質や性能を指す。他のものとは異なる独自の特徴や、優れた点を表す際に用いられる。
真性とは、生まれつき備わっている性質や天性を指す。また、医学などの分野において、疑いの余地なく本物であることや、真正な状態を表す際にも用いられる。
素性とは、生まれながらの血筋や家柄、あるいは生育の過程で培われた経歴や環境を指す。また、物事の由来や来歴、確かな由緒を意味することもある。表記としては「種姓」と書く場合もある。
皮膚の皮脂分泌が多く、常に脂っぽい状態にある体質を指す。
複数の事物に共通して見られる性質を指し、同種のものに備わっている特徴を表す。
乾性とは、物質が空気中で速やかに乾燥する性質を指し、また一般に水分含有量が少ない状態を表す。特に塗料や化粧品などの分野では、湿り気が少なくさらりとした感触を持つ特性を意味する。対義語は湿性である。
物体が外力によって変形した後、その力が取り除かれると元の形状に回復する性質を指す。
物体が外力を受けない限り、静止または等速直線運動の状態を維持しようとする性質を指す。物理法則の一つとして、運動の変化に対する抵抗を示す概念である。
ある特定の活動や役割に対して、その人の性格や資質が適合している度合いを指す。また、そのような適合性を備えていること自体を意味することもある。
遺伝学において、対立する形質を持つ個体を交配した際に、雑種第一代(F1)に発現する形質を指す。この場合、発現しない形質は劣性と呼ばれる。例えば、メンデルの遺伝法則に基づく優性遺伝子によって支配される特徴がこれに該当する。
土性骨とは、人の性質や気質、特にその根底にある強情さや頑固さを強調して言う語である。しばしば非難や叱責の意を込めて用いられ、そのような性質を改めさせる際に「土性骨を叩き直せ」などの表現で使われる。
互換性とは、機械部品やコンピュータのハードウェア・ソフトウェアなどが、異なる機種やシステム間においても、機能やデータの交換・共有が可能である性質を指します。
向日性とは、植物が光の方向に向かって成長する性質を指す。これは光屈性の一種であり、茎や葉などが光源側に屈曲する現象として観察される。対義語は背日性である。
生まれつきではなく、出生後に何らかの原因によって獲得された性質や状態を指す。先天性に対置される概念で、疾病や障害、技能、知識などが該当する。
背日性とは、植物の根などが光の方向から遠ざかるように成長する性質を指す。これは光を忌避する反応であり、向日性とは逆の現象である。
外界からの刺激や印象に対して感動を呼び起こす能力を指し、特にその鋭敏さや豊かさをいう。
雲心月性とは、清らかな雲のように何ものにもとらわれない心と、澄みきった月のように穢れのない本性を表し、世俗の名誉や利益に執着せず、超然として清らかな境地にあることを意味する。
名詮自性は仏教用語であり、名称がそのものの本質を言い表しているという意味を指します。すなわち、名は体を表すという考え方で、「詮」は備えることや明らかにすることを意味し、「自性」はそのもの自体が持つ本性を指します。『成唯識論』に典拠を持つ四字熟語であり、名詮自称とも表記されます。
伐性之斧とは、人の本性を損なうものの喩えである。特に、過度の欲望や享楽が心身を害し、寿命を縮めることを指す。『呂氏春秋』に由来し、酒色などの誘惑を、木を切り倒す斧に喩えている。
盗人根性とは、他人の物を盗むような卑しい心の持ちようを指す。盗みを働く者に特有の、ずるがしこくて厚かましい性質や、そうした行いを平然と行う性向を表す。
薑桂之性とは、年老いても変わらない激しい気性、あるいは生来の性質が容易に変わらないことを喩えた四字熟語である。薑(生姜)と桂(肉桂)は、いずれも時間が経つほどに辛味が増すことから、年を重ねるごとにますます剛直になる様子を表す。出典は『宋史』晏敦復伝にある。