下座とは、身分や地位の低い者が座る席、すなわち末席を指す。また、能楽や歌舞伎などの舞台において、観客席から見て左側(上手から見て下手)の区域を意味する場合もある。対義語は「上座」であり、「げざ」と読まれることもある。
上座とは、身分や地位が高い人が座る席を指し、上席とも呼ばれる。また、劇場などにおいて観客席から舞台を見て右側の区域を指すこともある。対義語は下座である。
口座とは、会計帳簿において資産や負債、損益などの項目を分類して記録するための区分を指す。また、銀行取引において預金や振替の取引を管理するための個人や団体ごとの勘定を意味し、預金口座や振替口座の略称としても用いられる。
円座は、藁などを編んで作ったひもを渦巻き状に丸めて縫い固めた敷物のことを指す。主に床に敷いて座布団として用いられる。表記としては「藁蓋」と書くこともあり、また「エンザ」と読む場合もある。
天皇や国王など、君主が儀式や政務の際に座る特別な椅子、またその席を指す。権威と地位の象徴として、王座や御座とも呼ばれる。
その場に連なり並んで座ること。また、その座席に加わることを指す。特に儀式や会合などにおいて、定められた席に着いて参加する様を表す。
高貴な人の傍らに控え、その側に座ることを指す。特に、主君や目上の人に近侍して座る様を表す。
岩座とは、神霊が降臨し鎮座する場所を指し、特に山野に聳える巨岩や奇岩を神聖視したものである。古神道における自然崇拝の対象として、磐座とも表記される。
前座とは、落語や演芸などの興行において、本演者の前に出演して場を温める役割を担うこと、またその出演者を指す。特に落語の世界では、修業の初期段階にある者を表す階級の名称としても用いられ、真打ちへの過程における最初の格式とされる。
死者を座った姿勢で納めるために作られた棺を指す。寝棺に対する語であり、特定の葬送習俗に用いられる特殊な形態の棺である。
座業とは、主に座った姿勢で行う仕事や職業を指す。特に室内で机に向かい、手作業や事務作業など、移動を必要とせずに遂行できる職種をいう。
座高とは、椅子に腰かけて背筋を伸ばした姿勢において、座面から頭頂部までの垂直距離を指す身体計測の用語である。
座長とは、劇団や一座を統率する責任者のことを指す。また、座談会や会議などにおいて、進行役を務め、議論をまとめる役割を担う者を意味する。
座標とは、直線や平面、空間における点の位置を、基準となる点や軸からの距離や角度などの数値によって一意に定めるための表現である。
座敷とは、畳を敷き詰めた部屋を指し、特に客をもてなすための客間を意味する。かつて家屋が板張りであった時代に、人が座る場所に円座や畳を敷いたことに由来する語である。
座右とは、元来は座席の右側を指すが、転じて身近な場所や傍らを意味する。また、手紙において相手を直接名指しすることを避け、敬意を表す脇付として用いられることもある。
船が暗礁に乗り上げて動けなくなることを指す。嵐や航海上の判断ミスなどにより、船底が岩礁に接触・固定され、自力での航行が不可能になった状態を表す。
座州とは、船舶が浅瀬に乗り上げて動けなくなることを指す。本来は「坐洲」と書かれる語の書き換え字として用いられる。
座禅とは、主に禅宗において行われる修行の一形態で、静かに座り精神を集中させ、心を統一して悟りを目指す実践を指す。
座像とは、坐った姿勢で表された像を指す。立像に対する語であり、特に仏像などにおいて坐禅を組む姿で造形されるものをいう。
座談とは、複数の人々が同じ場所に集まり、特定の形式に拘らず自由に意見を交わし合うことを指す。例えば「座談会」のように用いられ、対談や鼎談と類似した意味合いを持つ。
高座とは、寄席において芸人が演じるために設けられた一段高い席を指す。また、広く説教や講演などを行う者が座る、聴衆よりも高い位置に設けられた席のこともいう。
常座とは、常に特定の人物が座ることを定められた席を指す。また、能舞台においては、シテ(主役)が座り、演技の動きの基点となる位置を表す。
その場にいるすべての人々を指す語。会場や座席など、特定の場所に集まった全員を総称して表す表現である。
端座とは、姿勢を正してきちんと座ることを指す。特に、行儀よく腰を据え、背筋を伸ばして座る様子を表し、正座と同義である。
遷座とは、神社の神体や寺院の仏像、また天皇の御座を、本来の場所から他の場所へ移すことを指す。移転そのものや、その儀式を表す語である。
禅宗寺院において、僧侶の食事の調達や調理、配膳などを司る役職の僧を指す。読みは唐音によるもので、「テンザ」と読む場合もある。
禅宗寺院において修行僧の筆頭に位置する者を指す。読みの「ソ」は唐音による。
危座とは、姿勢を正してかしこまり、きちんと座ることを指す。特に正座や端座のように、礼儀を重んじた正式な座り方を意味する。
向かい合って座ること。また、その座席や位置関係を指す。
「またぐら」とは、両足の付け根の間、すなわち股の部分を指す語である。主に身体のその部位を座る面として捉えた表現であり、「股座」の表記も用いられる。
猊座とは、元来は仏が座る場所を指す言葉である。獅子を意味する「猊」の字を含むことから、獅子座とも呼ばれ、特に高僧の座席を尊んで用いられる表現である。
跪座とは、ひざまずいて座る姿勢を指す。特に畳の上などでかしこまって座る様子を表し、丁寧な態度や敬意を示す際の座り方として用いられる。
静かに座り、呼吸を整えて心身を落ち着かせる行為を指す。特に精神統一や瞑想を行う際の姿勢として用いられる。
磐座とは、神道において神霊が鎮座する岩石や岩盤を指す語である。特に自然石のうち、神聖視され祭祀の対象となるものをいう。古くは神が降臨する依り代として信仰され、しばしば神社の起源ともなった。表記は「岩座」とも。
露座とは、屋根や覆いのない野外にそのまま座っている状態を指す。特に、雨風にさらされるような場所に安置された仏像などの像に対して用いられる表現である。
地面や床にひざまずき、額を地面につけるように深く頭を下げて礼や謝罪を行うこと。かつては身分の高い者の前で敬意を示す行為として用いられたが、現代では主に深い謝罪や懇願の意を表す際に行われる。
高御座は、天皇の即位礼などの重要な儀式において用いられる特別な玉座を指す。転じて、天皇の地位そのものを喩える表現としても用いられる。
揚座敷とは、江戸時代に江戸の小伝馬町や京都の六角などにあった牢屋敷のうち、上級の旗本や僧正・神主といった身分の高い未決囚を収容するために設けられた特別な独房を指す。
荷葉座とは、仏像を安置する台座の一種で、蓮の葉をかたどった形状をしている。
帰家穏座とは、長い間故郷を離れて放浪していた者が、ようやく我が家に帰り、心身ともに安らぎ落ち着くことを意味する四字熟語である。仏教においては、人間が本来具えている仏性に立ち返り、そこに安住する境地を喩える。出典は『碧巌録』にある。
座右の銘とは、常に身近に置き、自らの行動や心構えの指針として戒めとする言葉や文章を指す。中国の古典『文選』に収められた「座右銘」に由来する四字熟語であり、個人の信条や人生訓として座右に掲げて用いられる。