粗金とは、鉱山から採掘されたままの状態で、まだ精錬や精製といった加工が施されていない金属の原石を指す。特に、鉄鉱石などから得られる未精錬の鉄を意味することが多く、「なまがね」とも呼ばれる。表記としては「鉱」の字を用いてもよい。
粗壁とは、壁の下地となる塗りを施した状態を指し、仕上げの上塗りがまだなされていない壁面を意味する。荒壁とも表記される。
粗皮とは、樹木や果実などの表面にある固い外皮を指す。また、なめし加工を施していない獣皮のこともいう。後者の意味では「荒皮」と表記されることもある。
精製を経ず、結晶の粒が粗いままの塩。主に漬物や料理の下ごしらえに用いられる。
物語や計画などの内容を大まかにまとめた筋道を指す。全体の流れや主要な展開を簡潔に示したもので、詳細を省略した概要を意味する。小説や脚本などのあらましを説明する際に用いられる。表記としては「荒筋」と書くこともある。
粗土とは、粒子が細かくなく、十分に練り込まれていない状態の土を指す。主に壁の下塗りなどに用いられ、仕上げ前の荒い塗り付けに適している。表記としては「荒土」と書くこともある。
物事の大部分や全体のおよその様子を指す語で、細部にこだわらず大まかな数量や状況を表す際に用いられる。
材料や仕上げが丁寧でなく、大雑把に作られていること。また、そのような製品や状態を指す。
粗末とは、物の品質や仕上げが雑で劣っている様子を指し、また、物事を大切に扱わずにぞんざいに扱う態度を表す。
不注意や軽率さから生じる過ちや失態を指す。また、幼児などが大小便をもらすこともいう。
性質や言動が洗練されておらず、礼儀や品性に欠けるさまを指す。物事の扱い方や言葉遣いが荒っぽく、細やかな配慮が感じられない状態を表す。
物事の扱い方や対応が丁寧さを欠き、いい加減であるさまを指す。特に人や物を軽んじてぞんざいに扱う場合に用いられ、注意や配慮が足りない状態を表す。
粗茶とは、品質が高くない、粗末なお茶を指す。また、客人にお茶を差し上げる際に、謙遜して用いる表現としても使われる。
粗漏とは、物事のやり方が大雑把で、細部にまで注意が行き届かず、手落ちや不備のある様子を指す。また、そのような状態そのものを表す。漢字表記としては「疎漏」と書くこともある。
物事の扱いや仕上がりが大雑把で、細部まで注意が行き届かず、丁寧さに欠ける様子を指す。
粗飯とは、質素で手間のかからない食事を指す語で、粗餐と同義である。
粗放とは、物事の扱いが大まかで細部にまで注意が行き届かない様子を指す。特に農業において、土地や労働力を大量に投入するが、単位面積当たりの収量を追求しない手法を「粗放農業」と称する。同様に、物事の処理が雑で丁寧さを欠く状態にも用いられる。「疎放」とも書く。
粗品とは、粗末な品物を指す言葉で、人に物を贈る際に謙遜して用いる表現である。例えば「粗品進呈」のように使われる。また、「ソヒン」と読むこともある。
粗薦(あらこも)は、マコモなどの植物で編んだ、編み目の粗いむしろを指す。粗莚(あらむしろ)とも呼ばれ、表記は「荒薦」と書くこともある。また、「あらごも」と読む場合もある。
粗砥とは、刃物を研磨する際に最初に用いる粗い目の砥石を指す。主に刃の荒削りや整形を行う段階で使用され、後に細かい仕上げに用いる真砥(まと)と対をなす。表記としては「荒砥」とも書かれる。
粗榧はイヌガヤ科に属する常緑低木で、その名称は漢名に由来する。同義語として犬榧(いぬがや)とも呼ばれる。
粗朶とは、切り取られた木の枝全般を指す語である。「朶」は枝が垂れ下がる様子を表し、そこに「粗」を冠して、未加工のままの枝の状態をいう。
粗末な酒の肴を意味し、客に料理を勧める際に謙遜して用いる表現である。
粗糲とは、精白されていない玄米を指す。転じて、手間をかけずに作られた粗末な食事のことも意味する。漢字の「糲」は精白していない米を表すことから、この語が生まれた。
粗忽とは、物事に対する注意が足りず、軽率な振る舞いをすること、またその様子を指す。不注意から生じる過ちや失敗を意味することもあり、例えば謝罪の場面で「粗忽をわびる」のように用いられる。
粗末な食事を指す語。また、人に振る舞う食事を謙遜して言う表現としても用いられる。
粗鬆とは、物事の状態が大雑把で粗いことを指す。特に材質や構造において、きめが粗く密度が低い様子を表し、緻密さや緊密さを欠いていることを意味する。漢字の「粗」と「鬆」はいずれも粗いという意を含み、「ソソウ」と読むこともある。
「粗笨」とは、物事の扱いや考え方が大雑把で、細部にまで注意が行き届いていない様子を指します。計画や方法などが緻密さを欠き、洗練されていない状態を表し、「粗笨な計画」のように用いられます。漢字の「粗」と「笨」はいずれも粗いという意味を持ち、「麤笨」と表記することもあります。
粗目雪とは、春先の日中に解けかかった雪が夜間に凍結することを繰り返すうちに、砂糖の粗目(ざらめ)のように粗い粒状となった積雪を指す。冬の終わりから春にかけて見られる現象である。
「褞袍粗糲」は、質素で粗末な衣服と粗末な食べ物を意味し、生活が非常に貧しく質素な様子を表す四字熟語です。
粗製濫造とは、品質を顧みずに手抜きをし、無計画に大量の製品を製造することを指す。粗悪な仕上がりと乱雑な生産過程が特徴で、「濫造」は「乱造」とも表記される。
粗末な酒と粗末な食事を意味する四字熟語で、主に客をもてなす際に、提供する酒食の質素さをへりくだって表現する謙譲語として用いられる。