人形(ひとがた)とは、人間の姿を模したものを指す。特に、祭祀や祓いの際に用いられる紙や草木で作った簡素な人形を意味し、形代(かたしろ)とも呼ばれる。また、かつては人の容貌や特徴を記した人相書きの意でも用いられた。なお、「にんぎょう」と読む場合もある。
大形とは、実際以上に誇張された振る舞いや表現を指し、わざとらしく大げさな様子を表す。また、規模が大きくて立派なことや、大がかりなことを意味する場合もある。漢字では「大仰」や「大業」と書かれることもある。
歌舞伎において女性の役を演じる男性役者を指す。江戸時代初期に女歌舞伎が禁止されたことを契機に生まれた。また、人形浄瑠璃やあやつり人形において女性を表す人形を意味することもある。「おんながた」とも読まれる。
手形とは、一定の金額を指定された期日・場所において支払うことを約束、または第三者に支払いを委託する有価証券を指し、主に為替手形と約束手形に分けられる。また、手に墨や朱を付けて押印した跡、あるいはそれを証拠とする文書の意味もあり、さらに江戸時代には関所の通行に必要な身分証明書としての役割も果たした。
四つの角を持つ図形を指し、特に四辺が直線で構成され四隅が直角をなすものをいう。正方形や長方形など、四角い形状全般を包括する概念として用いられる。
印形とは、印章そのものを指すとともに、紙面などに押された印章の痕跡をも意味する語である。印章やはんこと同義に用いられる一方で、押印によって生じた文字や図柄の影(印影)を指す場合もある。
同形とは、二つ以上のものが形状や形態において互いに同一であることを指す。幾何学においては、例えば三角形が同じ形をしている場合などに用いられる表現である。
成形とは、材料に加工を施して特定の形状を作り出すこと、またはその過程において形状が定まることを指す。
断面が特定の形状を有する棒状の鋼材の総称であり、その断面形状に応じて山形鋼、I形鋼、溝形鋼、T形鋼などの種類に区分される。
形声とは漢字の六書の一つであり、意味を表す意符と音を表す音符とを組み合わせて新たな漢字を構成する方法を指す。また、この方法によって作られた漢字そのものも形声と呼ぶ。例えば、「銅」は金属の意を表す「金」と、音を表す「同」とから成り立っている。諧声や象声とも称される。
形見とは、亡くなった人や別れた人が遺した品々のうち、それを見るたびにその人の面影を偲ばせるものを指す。また、かつての出来事や時代を思い起こさせる記念の品を意味することもある。
物事の移り変わりにおける、その時点での状態や成り行きを指す。特に、競争や対立などの状況において、どちらが有利か不利かといった局面の状況を表す際に用いられる。
形と影の意から、常に離れずに寄り添うものの喩え。特に、心と行動が一致して正しいことを表す「形影相同」という成句で用いられる。
形骸とは、生命を失って外観だけが残った身体、あるいは実質を失って骨組みだけが残った建造物を指す。また、転じて、本来の内容や精神が失われ、形だけが空しく残っている状態や制度などを表す。
形容とは、物事の姿や形、様子を指すとともに、その状態や性質を言葉で言い表すことを意味する。
地形や景色が優れていることを指し、そのような土地そのものを意味する。また、城を築いたり敵の侵入を防いだりするのに適した地形を備えた土地を表すこともある。
普通とは異なる形状を指し、特に動植物において遺伝子や発育過程の異常によって生じる正常でない形態を表す。
一定の形状を有することを指し、また形状が予め規定されている状態を表す。特に郵便物などにおいて規格化された形態を指して用いられる。
「屋形」は、かつて貴族や豪族の住まいを指し、転じて身分の高い人を表す語である。また、船や車の上に設けられた屋根状の覆いを指す場合もある。前者の意味では「館」と書くこともある。
美しい容貌や整った顔立ちを指す言葉で、主に人の外見の美しさを表す。特に、男女を問わず顔立ちが整っている様子や、そのような人そのものを指して用いられる。
物事の最初の状態や姿を指し、変化や加工が加わる前の本来の形を表す。特に事故や損傷を受けたものについて、元の形状を保っていない場合などに用いられる。
童形とは、かつて元服や結髪といった成人の儀礼を済ませる前の子供の容姿や服装を指す語である。また、そのような姿をしている子供そのものを意味することもある。
僧の姿を指し、特に髪を剃り、袈裟をまとった外見をいう。俗世間を離れた出家者の外観を表す語で、僧体とも呼ばれる。
姿形が細くて上品で、すらりとしているさまを指す。また、男性の気立てや振る舞いが穏やかで優しい性質を表すこともある。
一つのものが二つの異なる形状を備えていることを指す。また、一人の人間が男性と女性の両方の性徴を併せ持つ状態を表す場合にも用いられ、「双成」と書くこともある。
杉の木のように、上部が尖り下部が広がった形状を指す。ピラミッド形に似た、安定感のある三角形の輪郭を特徴とする。
衣服を身にまとった姿や格好を指し、外見上の装いや服装の状態を表す語である。
御形はハハコグサの別称であり、春の七草の一つとして知られる。早春に若芽を摘み、七草粥の材料として用いられる。また、「ゴギョウ」と読む場合もある。
道なりとは、道の形状に沿って進むことを指し、特に途中で曲がったり方向を変えたりせず、そのまま道の続く方向へと進む様を表す。例えば、「このまま道なりに行くと駅前に出る」のように用いられ、道の進行方向に従って真っ直ぐに進むことを意味する。
ますのような四角い形を指す。特に城郭建築においては、敵の直進を防ぐために城門の内外に設けられた方形の区画を意味し、防御上の重要な構造物であった。また、建築用語としては柱頭などに取り付ける四角い木材のこともいう。「升形」と表記することもある。
歪形とは、楕円形や小判形を指す語である。その由来は、かつて飯を入れる容器であった飯櫃(いいびつ)の形状が楕円形であったことにあり、このことから「飯櫃形」と表記されることもある。
矩形とは、四つの角がすべて直角である四辺形のうち、正方形ではないものを指す。長方形とも呼ばれる。
梯形とは、四辺形のうち一組の対辺が互いに平行である図形を指す。かつては台形の呼称として用いられていた。
かぎのように折れ曲がった形状を指す。特に、直線や平面が鋭角に屈折して、かぎの先端に似た形態をなす様子を表す。
鍬形とは、かぶとの前立ての一種で、二本の角状の飾りを指す。金属や革で作られ、その形状から太刀の頭やこじりの装飾にも用いられる。また、クワガタムシ科の甲虫の総称である鍬形虫の略称としても使われ、雄の長く発達した大顎がかぶとの鍬形に似ていることに由来する。夏に活動し、クヌギなどの樹液を好む。
雛形とは、実物を模して小さく作られた模型を指すとともに、文書や書類を作成する際の基本となる様式や書式のことをいう。
門扉の中央に据え付けられ、扉が左右に開くのを防ぐ石を指す。その形状が「巾子」と呼ばれる髪飾りに似ていることからこの名がついた。
四つの辺の長さが等しく、かつ四つの角がすべて直角である四角形を指す。
歌舞伎において一座の最高位に位置する女形の役者を指す。一座の中心として活躍し、主だった女性役を演じる。
飯櫃形とは、楕円形や小判形を指す語で、特に江戸時代の小判形の金貨や銀貨を表す場合もある。漢字では「歪形」と書くこともある。
紗綾形とは、卍(まんじ)の形を崩して連続させた文様のことを指す。名称は、絹織物の紗綾にこの模様が多く用いられていたことに由来する。
相撲で、腹の突き出た体型の力士を指す俗称。魚のアンコウのずんぐりとした体形に似ていることからこのように呼ばれる。
窮形尽相とは、物事の姿や様子をありのままに、細部に至るまで克明に描写することを指す。特に文学や芸術において、対象の本質を余すところなく表現する技法や態度を表す。
鳩形鵠面とは、鳩のように痩せ細った体つきと、鵠(白鳥)のように青白くやつれた顔つきを意味し、極度に衰弱してやつれた様子を表す四字熟語である。
「吠形吠声」とは、一匹の犬が影に吠えると他の犬もその声に合わせて吠えるように、自分自身の判断を持たずに他人の言動を無批判に真似たり追随したりすることを意味する。
土木形骸とは、身体を土木のように自然のままに任せ、外見の飾りやとりつくろいを気にしないことを意味する。『世説新語』「容止」篇に見える表現で、竹林の七賢の一人、劉伶の放埒な生き方を形容したものに由来する。転じて、形式や外観にこだわらず、内面の本質を重んじる姿勢を表す。
姿や形を隠して人目を避けること。また、そのようにして身を潜めること。
得意忘形とは、得意のあまり有頂天になり、本来の自分を見失ってしまう様子を表す四字熟語である。『晋書』「阮籍伝」に由来し、調子に乗って我を忘れ、軽率な振る舞いに及ぶことを意味する。
鳥面鵠形とは、飢えや病によって極度に痩せ衰えた様子を表す四字熟語である。顔は鳥のようにやつれ、体は水鳥の鵠のように骨ばって細く、憔悴しきった姿を喩えた表現で、主に悲惨な状況下にある人々の様態を描写する際に用いられる。