口跡とは、言葉の使い方や話し方を指し、特に役者の台詞の言い回しや声色など、話しぶり全般を表す言葉である。
手跡とは、個人が自らの手で書き記した文字や書画のことを指し、その筆づかいや特徴から作者の個性が感じられるものをいう。特に歴史上の人物や文人の直筆の作品に対して用いられ、書簡や詩歌、絵画などに残された筆跡そのものを意味する。
名跡とは、代々受け継がれてきた家の名前や称号のことを指し、特に芸道や家業において先祖から子孫へと連綿と伝えられる由緒ある家名を意味します。この語は「みょうせき」と読み、「めいせき」と読む場合は別の意味となるので注意が必要です。
足跡とは、人が歩いた後に残る地面の痕跡を指す。また、転じて、過去の人物が成し遂げた業績や事績の意味でも用いられる。「あしあと」とも読む。
将棋において、局面ごとに最善とされる一連の指し手の定石を指す。特に序盤から中盤にかけての駒組みや戦法の基本形を体系化したものをいう。
門跡とは、特定の宗派の教えを継承する寺院、あるいはその寺院の住職を指す。特に皇族や公家の出身者が住職を務め、その地位を世襲する格式高い寺院を意味し、転じては本願寺の管長を指す俗称としても用いられる。
軌跡とは、車輪が通った後に残る轍のことを指す。また、先人が残した行いの跡や前例、あるいは個人が歩んできた人生の道筋を意味する。幾何学においては、特定の条件を満たす点の集合が描く図形を表す。
真跡とは、本人が直接書いたことが確実と認められる筆跡、またはその書画作品を指す。真筆とも呼ばれ、後世の模写や偽作と区別するための用語である。
航跡とは、船舶が航行した後に水面に残る白い泡や波の筋を指す。船体の動きによって生じた水の攪乱が、しばらくの間海面に痕跡として見えるものである。
筆跡とは、人が文字を書いた際に残された痕跡を指し、その文字自体を意味する場合と、個人特有の書き方の癖や特徴を指す場合とがある。後者の意味では、鑑定の対象となることも多い。
傷跡とは、傷が癒えた後に残る痕のことを指す。また、災害や損傷などによって受けた影響が目に見える形で残っている状態も意味する。
跡目とは、家督や家名、財産などを前の代から受け継ぐべき地位、またはその継承者のことを指す。また、より広く、ある役職や任務の後継者や後任となる者を意味することもある。
形跡とは、過去に何らかの出来事や行為があったことを示す痕跡や兆候を指す。物事が行われた後に残る目に見える証拠や、かすかに感じ取れる様子を表し、痕跡とほぼ同義で用いられる。
過去に起こった物事や事件の痕跡や記録を指し、特に歴史上の出来事や人物の行動の跡を調査・研究する際に用いられる。
秘跡とは、カトリック教会において、目に見える形で神の見えない恵みを授けるとされる、キリストによって制定された七つの儀式を指す。洗礼や聖体などがこれに含まれ、信徒の信仰生活の核心を成す。
墨で書かれた筆の跡を指し、特に書道や筆記における墨の痕跡を意味する。筆の運びや墨の濃淡によって生じる独特の表現を表し、書作品や手紙などの筆跡を形容する際に用いられる。
不行跡とは、道徳や規範に反する良くない行いを指し、特に品行が悪く身持ちが正しくない様子を表す。不行状と同義で、不行跡を働くなどの表現で用いられる。
跡始末とは、ある物事が終わった後に残された状態を整理し、後片付けを行うことを指す。食事の後や事件・出来事の収束後など、様々な場面で必要な事後処理全般を意味し、「後始末」とも表記される。
蟹行鳥跡とは、蟹が横に歩くような不自然な筆運びや、鳥の足跡のように散らばった文字のことを指し、書道において稚拙で整っていない筆跡を形容する表現である。転じて、文章や計画が支離滅裂でまとまりのない様子を喩える場合にも用いられる。
人跡未踏とは、これまで人の足跡が全く残されていない状態を指す。未開の地や秘境など、人が一度も立ち入ったことのない場所を形容する表現である。
車のわだちと馬の足跡を指す。転じて、君主や為政者が車馬に乗って各地を巡行した跡を意味する。また、広く車や馬が通った痕跡を表すこともある。