戸主とは、一家の長として家を代表し、家族を統率する者のことを指す。また、旧民法においては、家の統率者として法律上の権利と義務を有する地位を意味した。
主典とは、律令制における四等官の最下位の官職であり、主に公文書の作成や読み上げなどの実務を担当した。その漢字表記は、所属する官司によって異なる場合があった。
主観とは、個人の立場や感情、経験などに基づく独自の見方や考え方を指す。また哲学においては、認識や判断を行う主体としての心の働きを意味し、客観に対置される概念である。
主将とは、軍隊においては全軍を統率する総大将を指す。また、スポーツチームなど集団を率いる選手の代表、すなわちキャプテンを意味する。古くは「首将」と表記されることもあった。
主計とは、組織や団体において金銭の収支や財産の管理など、会計に関する事務全般を担当し、これを統括することを指す。また、その職務に当たる者や部署を指して用いられることもある。
主上とは、天皇を敬って呼ぶ尊称である。君主や支配者を指す「主」の字を用いて、最高権威者への敬意を表す。古くから用いられる表現で、みかどやおかみとも同義に扱われる。
主語とは、文の構成要素の一つであり、動作や状態の主体を示す語を指します。例えば「太陽が昇る」という文において、「太陽」が主語に当たり、その動作の主体を表しています。
「主人」は、家や組織を所有し支配する者を指す。また、自分が仕えている雇用主や、夫を指す場合もある。
主税(ちから)と同じく、古代日本の律令制において租税の徴収や管理を担当した役職を指す。
中心となって行事や催し物を計画し、実施することを指す。例えば、講演会や展示会などのイベントを企画運営する場合に用いられる。
官庁や学校などの組織において、事務処理の中心を担う役職、またはその職務を指す。部門内の実務を統括し、重要な事務を処理する責任者としての立場を表す。
自分の考えや意見を他者に対して強く述べること。また、その内容そのものを指すこともある。
中心となって物事を進める方向を決め、他を引っ張っていくこと。また、その立場や役割を指す。
主税は「ちから」と読み、律令制における役所の名称である。民部省に属し、諸国から納められる田租の管理や米倉の出納などを担当した。なお、「しゅぜい」と読む場合もある。
主殿は律令制において主殿寮に属した下級役人を指し、宮内省の管轄下で宮中の灯火管理や掃除などの雑務を担当した。また、同様の雑役に従事した女官を指す場合もある。表記としては「殿守」とも書かれ、「とのも」と読まれることもある。
主賓とは、式典や会合において中心となる重要な賓客を指す。また、主人と賓客の双方を併せて指す場合もある。
結婚して家庭を切り盛りする女性を指す。家庭生活の維持管理を主な役割とし、特に職業を持たず家事や育児に専念する場合は専業主婦と呼ばれる。
主水とは、律令制において宮内省に属し、宮中の飲料水や氷室の管理、粥の調達などを担当した役職である。正式には主水司と呼ばれ、その略称として用いられる。
かつて仕えていた主君や主人を指す。また、前の時代の君主を意味することもある。
民主とは、国家の主権が国民にあり、国民の意思に基づいて政治が行われる原理を指す。
名主とは、江戸時代の村落において民政を担当した村の長を指す。主に「なぬし」と読み、地域によっては庄屋や肝煎などとも呼ばれた。また、「みょうしゅ」と読む場合は、中世の荘園制において村落の中心となった農民の長を意味する。
宗主とは、封建時代において諸侯を統率する盟主として権力を有する者を指す。また、より広義には、人々が根本として仰ぎ尊ぶ首長の意味も持つ。
施主とは、寺院や僧侶に対して金品を施し供養する者のことを指す。また、葬儀や法要など仏事を主宰する者、あるいは建築工事の発注者を意味する場合もある。
神主とは、神社に奉職して祭祀や日常の神事を執り行う神職者のことである。古くは「かむぬし」とも読み、神に仕える者としての役割を担い、神社の運営や神前での儀礼を司る。
家主とは、家屋を所有し他人に貸し出す立場にある者を指す。また、転じて一家を統べる者、すなわちその家の主人という意味でも用いられる。
座主とは、寺院を統括する最高位の僧侶を指す語である。特に、天台宗の総本山である比叡山延暦寺の長を指して用いられることが多く、その場合は「天台座主」と呼称される。
金銭の貸付などによって債権を有する者を指し、債務者に対して返済を請求する権利を持つ。
領主とは、一定の土地や人民を支配する権限を持つ者を指す。日本では平安時代以降、荘園を所有・支配した者を意味し、特に中世ヨーロッパにおける封建制度下の土地支配者との比較で用いられることもある。江戸時代においては、城を持たずに領地を治めた小大名や旗本を指す場合もある。
「あるじ」は、家や店など特定の場所や組織を所有し、その中心となって統率する者を指す。また、客人をもてなす立場にある人や、物品の所有者という意味でも用いられる。
主筋とは、主君や主人の血統を継ぐ者を指し、またそのような血縁関係に近い立場にある者を意味する。
主馬とは、律令制における主馬署の略称であり、またその役人のことを指す。東宮、すなわち皇太子の乗馬や馬具の管理を職務とした役所である。
古代日本の朝廷が諸国に設置した直轄領である県を管理・統治する地方官職を指す。朝廷から派遣され、租税の徴収や行政事務を担当した。
禅宗において、塔頭(たっちゅう)と呼ばれる寺院の付属施設を管理し、監督する役職を指す。また、その職務に就いている僧侶のこともいう。
庵主とは、庵室に住まう主人を指す語で、特に仏道に励む僧侶、とりわけ尼僧を指して用いられることが多い。
盗賊をかくまったり盗品を隠したりする行為、またその者やそのような行為を行う宿を指す。また、隠語として盗品を買い取る商人を意味することもある。
律令制において主計寮の長官を指し、民部省に属して国家の歳入や支出など財政全般を統轄する職務を担った。
主人公とは、物語や事件の中心となる人物を指し、ヒーローやヒロインとして描かれることが多い。また、転じて、一家の中心となる人、すなわち主人を敬って言う場合にも用いられる。
主基田とは、大嘗祭において主基殿に供える神饌の穀物を栽培するために設けられた田のことである。
海坊主は、インド洋や太平洋に生息するアオウミガメの別称として用いられる語である。また、海に現れるという伝承上の妖怪を指すこともあり、その姿は大きな体に坊主頭をしているとされる。
茶坊主とは、かつて武家に仕え、剃髪した姿で茶の湯の接待や雑務を担当した下級の職名、またその者を指す。転じて、権力者に取り入り媚びへつらう者を嘲り罵る語としても用いられる。
主鷹司は、律令制において兵部省に属し、鷹狩りに用いる鷹や犬の調教・管理を担当した役所を指す。
葱坊主とは、ネギの花のことを指す。春に小さな花が球状に集まって咲く様子を、坊主頭に見立ててこのように呼ばれる。
盗品であることを知りながらそれを買い取る行為、またはそのような行為を行う者を指す。故買(こばい)とも呼ばれ、「系図買」と表記されることもある。
三日坊主とは、物事を始めてもすぐに飽きてしまい、長く続けることができない様子を表す四字熟語である。わずか三日で出家をやめてしまう僧侶に喩えて、持続性のない性格や行動を指す。
随処作主とは、どのような立場や状況にあっても、自らが主体となって事に当たり、真摯に取り組むことで道が開け、確かな成果を得られるという教えを表す四字熟語である。
随処為主とは、どのような状況や環境に置かれても、自らの主体性を失わずに行動することを指す四字熟語である。人は周囲の条件に流されがちであるが、真の生き方とは、いかなる場所においても自己の判断と意志を保ち続けることだという教えを表している。
君主の怒りを買うことを意味する。『韓非子』説難篇に由来し、竜の顎の下にある逆さに生えた鱗に触れると激怒するという故事から、臣下が主君を諫める際の危険を喩えた表現である。
主人と客の立場が逆転するように、本来あるべき立場や順序、軽重の関係が逆さまになることを意味する。物事の本末が転倒し、重要なものとそうでないものの区別が失われた状態を指して用いられる。