名刺とは、氏名や所属先、連絡先などの個人情報を記した小型の厚紙を指す。社交やビジネスの場で自己紹介や連絡手段として用いられ、相互に交換されることが多い。
手足の皮膚が強い摩擦や圧迫を受けた際に生じる、豆粒ほどの大きさの水疱を指す。
刺虫とは、イラガの幼虫を指す語である。体に毒を持つ棘があり、触れると激しい痛みを引き起こす。主に秋に見られることから、その季節を連想させる呼称としても用いられる。
海中に垣のように張り、魚が網目に刺さったり絡まったりすることで捕獲する漁具を指す。浮き刺網や底刺網などの種類がある。
刺子とは、綿布を重ね合わせて細かい針目で縫い固める技法、またそのようにして作られた布地を指す。縫い目が密であるため保温性と耐久性に優れ、消防活動用の半纏や柔道着など、強度を要する衣類に用いられる。
刺身とは、新鮮な魚介類などの食材を薄く切り、醤油やわさびなどの薬味を添えて生食する日本料理を指す。
刺股は、江戸時代に用いられた捕り物道具の一つである。長い木製の柄の先端に、U字形をした鋭い鉄製の金具を取り付けた構造をしており、この金具で相手の首や腕などを挟み、壁や地面に押し付けて動きを封じるために使われた。表記としては「指叉」と書くこともある。
刃物などで突き刺して殺すことを指す。また、野球においては、守備側の選手が打球や送球を直接捕球し、打者や走者をアウトにする行為を意味する。
イラクサ科の多年草で、山野に自生する。茎や葉には蟻酸を含む微細な刺毛があり、触れると痛みを感じる。若い芽は食用とされ、茎からは繊維を採取することができる。別名をイタイタグサともいい、「蕁麻」と表記することもある。
虎刺はアカネ科に属する常緑の小低木である。漢名に由来する名称であり、別名として蟻通(ありどおし)とも呼ばれる。
社会や人物の欠点や愚かさを、遠回しに皮肉を込めて批判する表現方法を指す。特に文学や芸術の分野において、ユーモアや比喩を交えながら鋭い批評性を示す場合に用いられる。「諷刺」と書くこともある。
イラガ科に属する蛾の一種。成虫は黄色の体に二本の黒い線が特徴である。幼虫はいらむしと呼ばれる毛虫で、毒針を持ち、触れると激しい痛みを生じさせる。その繭は「すずめのしょうべんたご」と俗称される。夏季に見られる。
刺楸はウコギ科の落葉高木で、山地に自生する。枝は太く鋭いとげがあり、葉は掌状に七から九裂して桐の葉に似る。夏に淡緑色の小花を球状に咲かせ、材は下駄や器具に、樹皮は薬用に用いられる。漢名に由来し、「針桐」とも書く。
医療行為において、中空の針を血管や臓器などに刺し入れて、骨髄液や腹水などの体液を採取したり、薬剤を注入したりする処置を指す。
鰺刺はカモメ科アジサシ亜科に属する鳥類の総称で、細長い翼と燕に似た尾を持つ。世界各地に分布し、群れで生活しながら水中に飛び込んで魚を捕食する。また、特にシベリア北東部や千島列島で繁殖し、日本では春と秋の渡りの時期に観察される種を指すこともある。
「引錐刺股」は、戦国時代の縦横家・蘇秦が学問に励んだ故事に由来する四字熟語である。眠気に襲われると錐で自分の腿を刺して目を覚まさせ、徹夜で書物を読むほどに学問に没頭したという逸話から、苦労を厭わずに学問や志事に精進する姿勢を表す。
「刺草之臣」は、古代中国の礼儀書『儀礼』の「士相見礼」に由来する四字熟語で、自らを謙遜して言う語である。草を分け、茨をかき分けて仕える身分の低い臣下という意味から、君主に対して自身をへりくだって称する際に用いられた。
刺字漫滅とは、長らく人を訪ねずにいることを意味する四字熟語である。名刺を懐にしまったまま長く使用しないため、文字が擦れて判読できなくなる様子に由来する。「刺字」は名刺の文字を指し、「漫滅」は文字が摩滅してぼやけることを表す。『後漢書』に典拠を持つ。