亡君とは、かつて仕えていた主君が死去した状態を指す。また、その主君の前任者である先代の主君を指す場合もある。主従関係において、臣下が主君の死を悼み、その遺志を継ぐ文脈で用いられる語である。
他人の夫を敬っていう語。主に書簡などで用いられる表現である。
父君は、他人の父親を敬って呼ぶ語である。古風な表現であり、主に書簡や改まった場面で用いられる。「ちちぎみ」とも読む。
君主の近く、またはその身近に仕える臣下を指す。君主の側近として仕える立場や、そのような人々を表す語である。
君主を指す語で、特に一国を治める最高権力者を意味する。「クンオウ」が転じた形とされる。
君主として国を治めることを指す。また、特定の分野において他を圧倒する優位な立場に立ち、強い影響力を振るうことにも用いられる。
君公とは、自分が仕える主君を敬って呼ぶ言葉である。君主や主君に対して用いられる尊称であり、その人物の権威や地位を認め、直接「きみ」と呼びかける際の改まった表現として用いられる。
君侯とは、臣下が自分が仕える諸侯を敬って呼ぶ尊称であり、主君や殿様を指す語である。
使君とは、古代中国において天子の使者を指す語であり、また刺史や太守などの地方長官に対する敬称としても用いられた。
「妻君」は、自分の妻を謙遜して言う語であり、また同輩や目下の者の妻を指して用いる語である。表記としては「細君」と書くこともある。
郎君とは、若い男性を敬って呼ぶ語であり、また妻が夫に対して用いる親愛を込めた呼称でもある。
細君とは、親しい間柄において自分の妻を謙遜して言う語であり、また同輩や目下の者の妻を指して用いることもある。女房と同義で、「妻君」と表記される場合もある。
貴君は、主に男性に対して敬意を込めて用いる二人称の代名詞であり、貴下と同義である。書簡や改まった場面で相手を指し示す語として用いられる。
嗣君とは、家督や地位を継承する者を敬っていう語である。特に、君主や貴族の家系において、後継ぎとなる子息や子弟を指して用いられる。
暴君とは、権力を振りかざして乱暴な振る舞いをし、人民を苦しめる君主を指す。また、転じて、職場や家庭などにおいて自分勝手に振る舞い、周囲を圧迫する横暴な人物のこともいう。
諸君は、同輩や目下の者たちを軽く敬い、あるいは親しみを込めて呼びかける語である。主に男性が用い、複数の相手に対して「みなさん」「きみたち」といった意味合いで使われる。例えば、仲間や同志に向けて発する呼びかけに用いられる。
此君は竹の異称である。中国晋代の王徽之が竹を愛で、「何ぞ一日も此君無からんや」と語った故事に由来する。『晋書』に典拠があり、「このきみ」と読むこともある。
儲君とは、君主の後継者として定められた者を指す語であり、特に皇太子を意味する。また、広く貴族の家督を継ぐべき世継ぎのこともいう。
四君子とは、中国画や日本画における画題の一つで、蘭・菊・梅・竹の四種の植物を指す。これらは気高く清らかな風情をもち、君子の徳にたとえられることから、この名で呼ばれる。
君遷子はカキノキ科の落葉高木で、信越地方から東北地方にかけて栽培される。果実は小さくブドウの房状に実り、未熟な果実からは柿渋を採る。食用にもされ、マメガキやブドウガキ、センナリガキなどの別名がある。漢名に由来する名称で、「信濃柿」と表記されることもある。
一飯君恩とは、わずかな恩恵を受けたことに対しても、それを深く感謝し、恩義を忘れないという心構えを表す四字熟語である。特に主君や目上の人から受けた些細な施しや情けに対し、厚く報いようとする忠義の精神を示す。
盗人を指す四字熟語。後漢の陳寔が、梁の上に隠れていた盗人を見逃し、子弟に向かって「人は本来善だが、悪い習慣が身につけば悪人となる。梁の上の君子がそうだ」と諭した故事に由来する。
万乗之君とは、古代中国において一万台もの戦車を所有する強大な兵力を有する君主を指し、特に天子や有力な諸侯を意味する。『孟子』に典拠を持つ四字熟語で、絶大な権力と軍事力を背景に国を治める支配者を表す表現である。
君主に対して忠義を尽くし、自国を愛し大切にすることを意味する四字熟語。主君への忠誠と祖国への愛情を一体のものとして捉えた概念で、特に前近代の社会において重要な徳目とされた。
泰山府君は中国の泰山の神であり、道教において人の寿命や福禄を司るとされる。仏教と習合して十王の一人に数えられ、閻魔王の太子あるいは書記とも伝えられる。日本では素戔鳴尊と同一視され、陰陽道で祭祀の対象となった。「泰」は「太」とも書き、「府」を「ぶ」と読む場合もある。
「国君含垢」とは、君主が自らの尊厾を顧みず、屈辱や非難を耐え忍ぶことを指す四字熟語である。『春秋左氏伝』宣公十五年に由来し、国を治める者が時として恥辱を引き受け、大局のために忍耐を示す姿勢を表す。
君主から受ける恩恵が、海のように深く谷のように広大であることを表す四字熟語。主君の寵愛や信頼が非常に厚く、その恩義が計り知れないほど大きい様子を、自然の雄大な景観に喩えて表現したものである。
君主の側近に仕えながら、私利私欲を図り国政を乱す奸臣を指す。特に権力に近い立場を悪用して悪事を働く臣下を意味し、『春秋公羊伝』に典拠を持つ故事成語である。