千古とは、はるか遠い昔の時代を指すとともに、永遠に変わらない時間の流れをも意味する。この語は、悠久の歴史を想起させると同時に、未来永劫続く不変の性質を表す際にも用いられる。
「千万」は「センバン」と読み、程度が非常に甚だしいことを表す。また、様々な種類や多様な状態を指す場合にも用いられる。なお「センマン」または「ちよろず」と読む場合は、極めて数量が多いことを意味する。
千振はリンドウ科の二年草で、山野に自生する。茎は紫色を帯び、秋に紫色の線がある白い花を咲かせる。茎や根には強い苦味があり、胃腸薬として用いられることから、別名で「医者倒し」とも呼ばれる。また、センブリ科の昆虫の総称としても用いられ、体は黒色で半透明の暗色のはねを持ち、初夏に水辺を飛ぶ姿が見られる。植物名の由来は、湯の中で千回振り出しても苦味が残ることにちなむ。表記としては「当薬」と書くこともある。
千慮とは、一つの事柄について様々な角度から繰り返し考えを巡らせること、あるいは多くの思案を重ねることを指す。
千草とは、多くの種類の草が集まっている様子を指し、庭などに生い茂る多種多様な草の総称として用いられる。また、転じて、緑みを帯びた薄い青色を表す千草色の略称としても使われる。
「千千」は、数が極めて多く、多種多様であるさまを表す。心が千々に乱れるというように、複雑に入り組んだ状態や、無数に分かれる様子を指して用いられる。
千代とは千年という長い年月を指し、転じて非常に長い時間や永遠を意味する。千歳と同義で、悠久の時を象徴する表現として用いられる。
千入とは、布などを染料に浸しては引き上げることを繰り返し、何度も染めることを指す。
千歳とは千年という長い年月を指し、また数え切れないほど悠久な時間のたとえとしても用いられる。
「千万(ちよろず)」は、数の非常に多いことを表す語である。特に「八百万(やおよろず)」と同様に、神々の数など限りない多さを指して用いられる。読み方としては「せんまん」とも発音されるが、「せんばん」と読む場合は別の意味となる。
千尋とは、山岳の高さや海・谷の深さが極めて甚だしい様子を表す語である。長さの単位である「尋」に「千」を冠することで、計り知れないほどの膨大な尺度を強調する表現となっている。
千代紙とは、多様な文様を色鮮やかに刷り込んだ装飾紙のことで、折り紙遊びや人形の製作、小箱への貼り付けなど、様々な工芸に用いられる。
千屈菜はミソハギ科の多年草で、禊萩とも呼ばれる。漢名に由来する名であり、水辺や湿地に自生し、夏から秋にかけて紅紫色の小花を穂状に咲かせる。
千社札とは、千社参りの参詣者が巡拝の証として各社殿に貼り付ける紙製の札を指す。氏名や出身地、屋号などを意匠を凝らして刷り込み、奉納する習わしがある。
千秋楽とは、演劇や相撲などの興行が行われる期間の最終日のことを指す。雅楽の曲名に由来し、法会の最後に演奏された慣習から、物事の終わりや締めくくりを意味するようになった。また、「千龝楽」と表記されることもある。
千六本とは、大根などの野菜を細長く刻む調理法、またはそのように刻んだものを指す。表記は「繊六本」ともされる。語源は中国語の「繊蘿蔔(センロフ)」にあり、「蘿蔔」は大根を意味する。その中国字音「センロウポ」が転じて「センロッポン」となったものである。
非常に価値が高く貴重なことを意味する。中国宋代の詩人蘇軾の「春宵一刻直千金」という詩句に由来し、わずかな時間であっても非常に貴重であるという意味から転じて、物事の価値が極めて高いことを表す。「価千金」「直千金」とも表記する。
千歳飴は、七五三の祝いにおいて子どもの健やかな成長と長寿を願う縁起物の飴である。紅白に染められた細長い棒状の飴で、松竹梅や鶴亀など吉祥の意匠をあしらった専用の袋に収められる。
百千鳥は、数多くの小鳥が群れをなしている様子を指し、あるいは多種多様な鳥類全般を表す語である。また、特にチドリという鳥の別称としても用いられる。
奇怪千万とは、非常に不思議で理解しがたく、常識では測れないほど奇妙な様子を表す四字熟語である。物事や現象が極めて異常であり、人々の驚きや当惑を強く引き起こすような場合に用いられる。
鶴寿千歳は、鶴が千年の寿命を持つという伝承に基づく四字熟語で、長寿や長生きを祝う意味を表します。「鶴寿」は鶴の長い寿命を指し、転じて長寿そのものを意味し、「千歳」は千年という長い年月を表します。この言葉は、『淮南子』「説林訓」に由来し、長寿への願いや祝福を込めて用いられます。
長い年月にわたり様々な経験を積み、一筋縄ではいかないほどに抜け目なくしたたかな様子、またそのような人物を指す。中国の伝承で、海と山にそれぞれ千年ずつ棲んだ蛇が竜になるという故事に由来し、「海に千年、山に千年」を略した表現である。同義の表現に「海千河千」がある。
一飯千金は、わずかな恩恵に対しても厚く報いることを意味する四字熟語である。かつて貧しかった韓信が川で洗濯をしていた老婆から食事の施しを受け、後に楚王として出世した際にその老婆に千金を贈って恩に報いたという『史記』の故事に由来する。わずか一膳の飯にも千金に値する恩義があると捉え、受けた恩を忘れずに重んじて返す姿勢を表す。
一髪千鈞とは、極めて危険な状態や、危機一髪の状況を表す四字熟語である。一本の細い髪の毛で千鈞(非常に重い単位)の重さを支えるという意味から、わずかな違いで重大な結果を招くような、きわどい危険が迫っている様子を喩えた表現である。
一度に多額の金銭を投げ出すことを意味する。元来は賽子を投げて勝負を決める博打の場面に由来し、大きな事業や運命を賭けた勝負事に全てを懸ける様子を表す。
非常に優れた酒の喩え。わずかに飲んで酔っただけで、心地よく千日も眠り続けるかのような酒の意から。故事によれば、劉玄石という者が「千日酒」という強い酒を飲んで酔い、千日後に目を覚ましたという『博物志』の伝承に基づく。
美しい女性の微笑みは千金にも値するほど貴重であるという意味で、またそのような絶世の美女を指すこともある。わずかに笑みを浮かべるだけで、その美しさが際立つ様子を表す。出典は『芸文類聚』所引の崔駰の文とされる。
一瀉千里とは、物事の進行が極めて速やかな様子を表す。また、弁舌や文章が淀みなく流れるように滑らかに進むことを指す。語源は、一旦流れ出した川の水が瞬く間に千里もの遠方まで達するというイメージに由来する。
一壺千金とは、普段はさして価値のないものでも、いざという時には非常に貴重なものとなることを意味する。『カツ冠子』に由来し、小さなひょうたんも溺れかけた時には千金に値するという故事に基づく。