回向とは、仏教において自らが積んだ善行や功徳を他者に向け、その利益を分かち合うことを指す。特に、故人の冥福を祈り、供養のために経を読んだり布施を行ったりする行為を意味し、寺院での法要や墓参りの際に行われる。また、「廻向」と表記されることもある。
回忌とは、故人の命日が巡ってくる年次を指す仏教用語で、一周忌・三回忌・七回忌などの法要を行う年を表す。数え方は亡くなった年を含めて計算し、一周忌は満一年目、三回忌は満二年目にあたる。
回議とは、担当者が作成した議案を関係者に順次回覧し、意見を聴取するとともに承認を得る手続きを指す。稟議と同様の意味を持つ。
質問や要求に対して言葉や文章で返すこと。また、その内容を指す。アンケートに回答する、質問状に対して回答を出す、などのように用いる。なお、「解答」と書く場合は、主に疑問や問題を解いて答えを導き出すことを意味する。
回教とは、七世紀初頭にマホメット(ムハンマド)がアラビアで創始した一神教であり、唯一神アラーを信仰し、コーランを聖典とする。かつて回鶻(ウイグル)を経て中国に伝わった際に回回教と呼ばれたことに由来する名称で、イスラム教を指す。
回避とは、好ましくない事態や危険な状況から身をかわして逃れること、あるいは直面すべき対象や課題と直接対峙することを避けることを指す。戦争や紛争を避ける努力や、困難な問題から目を背ける行為などに用いられる。
回復とは、失われた状態や悪化した状態が元通りになることを指す。例えば、天候の回復を待って行動する場合などに用いられる。また、特に病気が治って健康を取り戻す意味でも使われ、この場合は「快復」と書くこともある。「恢復」の書き換え字としても用いられる。
過去の出来事や経験を振り返って思い起こすことを指す。特に、個人や組織の歴史を顧みて記録に留める際に用いられる。
回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じ文章や文句を指し、「たけやぶやけた」などがその例である。また、順に回して読む文書、すなわち回章や回状を意味する場合もある。「廻文」と表記することもあり、「カイモン」と読むこともある。
回航とは、船が様々な場所を巡りながら航海することを指す。また、船を特定の港や場所へ向かわせることを意味し、同様の意味で「廻航」と表記されることもある。
回送とは、受け取った手紙や荷物をさらに別の場所へと送り届けることを指す。また、自動車や列車などが乗客や荷物を乗せずに、他の場所へ移動させる場合にも用いられる。後者の意味では「廻送」と書かれることもある。
回収とは、一度手放したものや使用済みの物品を再び集め戻すことを指します。例えば、配布したアンケート用紙や欠陥が発覚した商品を取りまとめる場合などに用いられます。また、広く方々を巡って金品などを集めるという意味も持ちます。
回想とは、過去の出来事や経験を心に思い浮かべることを指す。記憶をたどりながら、かつての情景や感情を追想する行為であり、回顧とほぼ同義で用いられる。
回覧とは、文書や連絡事項を記したものを順番に人々に回して読ませることを指す。また、あちこちを見て回る意味もあり、この場合は「廻覧」と表記することもある。
回春とは、冬が過ぎて再び春が訪れることを指す。そこから転じて、衰えていたものが再び活気や生命力を取り戻すことを意味し、特に老人が若々しさを回復することや、病気が快方に向かう状態を表す。
回礼とは、他者から受けた好意や贈り物に対して、お返しとして礼を述べたり贈り物をしたりする行為を指す。また、特に新年に年始の挨拶を交わすために各家を訪問する慣習を意味することもある。
回章とは、同じ文を前から読んでも後ろから読んでも同じ意味になる文、すなわち回文を指す。また、返信の手紙を意味することもあり、この場合は「廻章」と表記されることもある。
カイチュウ科に属する線形動物の寄生虫。主に生の野菜などに付着した虫卵を経口摂取することで人や家畜の消化管内に寄生し、小腸で細長いひも状の成虫となる。漢字表記「蛔虫」の書きかえとして用いられる。
回状とは、同じ文章を前から読んでも後ろから読んでも同じ意味になる言葉遊びの一種であり、回文と同義である。
回路とは、電流や磁気が流れる経路を指す。また、生体内における物質やエネルギーの循環経路、すなわちサイクルを意味することもある。
回転とは、物体が軸を中心として円を描くように動くことを指す。また、頭脳の働きが機敏であることや、資金を繰り返し運用する経済活動を意味する場合もある。スキー競技の一種である回転競技の略称としても用いられ、同義の漢字表記として「廻転」がある。
回廊とは、建物を取り囲むように設けられた長く折れ曲がった廊下、あるいは複数の建物を結ぶ屋根付きの通路を指す。特に寺院などの建築において、本堂や塔などを巡るように配置された廊下を意味する場合が多い。「廻廊」と書くこともある。
回心とは、かつての過ちを悔い改め、信仰の道へ立ち戻ることを指す。また、以前の考え方や心境に戻るという意味も持つ。仏教においては「えしん」と読み、誤った心を正して仏道に帰依することを表す。
巡回とは、一定の範囲内を順に回りながら見て歩くことを指す。例えば警備員が構内を巡回するように、警戒や監督のために移動する場合に用いられる。また、順番に各地を回るという意味もあり、巡回映画や巡回裁判のように、場所を移しながら活動を行う形態を表すこともある。
低回とは、思い悩みながら同じ場所を行きつ戻りつする様子を表す。特に深く物思いに沈み、あてもなく歩き回ることを指し、「彽徊」の書き換えとして用いられる。
周回とは、ある地点を起点として円を描くように回り、再び元の位置に戻る運動を指す。また、物体の周囲を取り囲む空間や範囲を意味することもある。例えば、都市を周回する道路や、人工衛星の地球周回軌道などの表現で用いられる。
旋回とは、円を描くように回転運動を行うことを指す。例えば、鷲が空高く輪を描いて飛ぶ様子などに用いられる。また、航空機が方向を転換する際の機動を指すこともあり、左右への進路変更を表す際にも使われる。
奪われていたものを取り戻すこと。特に、一度失った地位や権力、領土などを再び自分のものとすることを指す。
回漕とは、船舶を用いて貨物を輸送することを指す。特に、河川や海上を経由して物資を運ぶ海運業務を意味し、「廻漕」とも表記する。例えば、産物を回漕するといったように用いられる。
浦回とは、海岸線が内陸へと湾曲して入り込んだ地形を指し、入り江や湾に似た形状をなす。
隈回とは、道や川などが曲がりくねっている場所、特にその曲がり角の部分を指す語である。地形や経路の折れ曲がりによって生じる陰や隠れた部分を含意し、「くまわ」とも読まれる。
回回教は、回教すなわちイスラム教を指す語で、主に中国において用いられる呼称である。
ミカン科の常緑小高木で、暖地で栽培される。初夏に芳香のある白い花を咲かせ、球形の果実は正月の飾りとして用いられる。冬に黄色く熟した実をそのままにしておくと、春に再び緑色に戻る性質があり、これが漢名「回青橙」の由来となっている。また、年を越しても実が残ることから「代々」に通じ、繁栄を願う縁起物としても扱われる。表記は「橙」や「臭橙」とも書く。
顔回箪瓢とは、孔子の弟子である顔回が貧しい生活を送りながらも学問に励んだ故事に基づく四字熟語で、清貧に甘んじて道を楽しむ境地を表す。
回天事業とは、天を回転させるほどの壮大な事業を意味する四字熟語で、天下の形勢を一変させるような、非常に大規模で重要な事業を指す。
山を引き回し海を転覆させるほどの猛烈な勢いを表す。物事の気勢や力が極めて盛んで、抗しがたい様子を形容する。
回向発願は、仏教において自らの善行の功徳を他者に振り向け、その成仏を願う行いを指す。特に浄土教では、『観無量寿経』に説かれるように、往生を願う衆生が行う重要な実践として位置づけられる。
永遠回帰とは、時間が循環し、あらゆる事象が無限に繰り返されるという思想を表す四字熟語である。主に哲学や文学の文脈で用いられ、特にニーチェの思想における中心概念として知られる。