半球形またはそれに近い形状をした天井構造を指す建築用語で、特に教会や公共建築物の屋根部分に見られるドーム状の構造をいう。
天蓋とは、仏像や位牌、あるいは棺などの上に覆いかざす布製の覆いを指す。また、虚無僧が用いる深編み笠のことも、その形状からこのように呼ぶ。
火縄銃の火皿を覆う真鍮製のふたを指す。転じて、戦いや競技などが開始されることを「火蓋を切る」と表現する。
広蓋とは、衣服を収める箱の蓋を指す。かつて貴人が衣服を賜る際に、この上に載せて渡したことに由来する。後に、その形状を模して縁付きの大きな盆も同様に広蓋と呼ぶようになった。
眼球を覆う皮膚のひだで、開閉によって眼球の保護や潤いの保持を行う器官。上下に一対あり、それぞれ上眼瞼と下眼瞼と呼ばれる。漢字では「瞼」とも書く。語源は「目の蓋」の意。
世の中を覆いつくすほどに気力が盛んで、並外れて優れているさまを表す。特に、抜山蓋世のように、山を引き抜くほどの力と合わせて、世に並ぶものがないほどの豪壮な気概を形容する際に用いられる。
脊椎動物の頭部を形成する骨格の総称を指し、脳や感覚器官を保護する役割を担う。頭骨とも呼ばれ、「頭蓋骨」などの複合語で用いられる。なお、「ずがい」とも読む。
掩蓋とは、物の上を覆うものを指す。また、軍事用語としては、塹壕の上部を覆い敵の攻撃を防ぐための構造物を意味する。
菅蓋は、竹を骨組みとして菅(すげ)で編んだ傘の一種である。主に朝廷の儀式や祭祀の際に用いられ、特に大嘗祭において天皇が悠紀殿や主基殿へ渡御する時に頭上にさしかけられる。読みは「かんがい」の他に「すげがさ」ともする。
瘡蓋は、皮膚の傷が治癒過程で表面に形成される乾いた固まりを指す。血液や滲出液が凝固し、自然にはがれ落ちるまでの間、傷口を保護する役割を果たす。俗に「かさぶた」とも呼ばれ、漢字では「痂」と書くこともある。
藁蓋とは、藁や菅などの植物を縄状に綯い、渦巻き状に円形に編んだ敷物のことを指します。円座とも表記され、主に畳や床の上に敷いて使用されます。
喉頭蓋は、喉頭の上部に位置する弁状の構造物であり、嚥下時に気管への食物の流入を防ぐ役割を担う。
頭蓋骨とは、頭部を形成する骨格の総称であり、脳を保護する役割を担っています。複数の骨が組み合わさって構成され、外部からの衝撃から脳を守る構造となっています。頭骨とも呼ばれ、読み方としては「ズガイコツ」のほか、「トウガイコツ」と読むこともあります。
膝の関節前面に位置する皿状の骨を指し、膝頭の丸みを形成する部分である。大腿骨と脛骨の間にあって膝の屈伸運動を支え、俗に「膝の皿」とも呼ばれる。
蓋天蓋地とは、天を覆い地を覆うほどに広がり満ちている様子を表す。物事が極めて広範囲に及び、あらゆる場所を埋め尽くすような勢いや状態を指して用いられる表現である。
蓋世不抜とは、世に並ぶ者のないほど優れており、その才能や力量が他を圧倒している様子を表す四字熟語である。特に、その卓越性が容易には揺るがされない強固さを備えていることを意味する。
蓋世之才とは、世の中を覆い尽くすほどの卓越した才能や気力を備えていることを指す。その才知は一世を圧倒するほどに優れており、蘇軾の「留侯論」にも見られるように、並外れた能力を持つ人物を形容する四字熟語である。
棺の蓋が閉じられて初めてその人物の真の評価が定まることを意味する。生前の評価は変動しやすく、人の生涯は終焉を迎えるまでその全容を計り知ることができないという考えに基づく。
蓋瓦級甎とは、唐代の文人韓愈の文章を評した四字熟語で、屋根瓦や階段の煉瓦のように堅実で整然とした構成を意味する。その文体は一貫性があり隙がなく、堅牢な建築物のようにしっかりと組み立てられていることを表す。
帷蓋不棄は、『礼記』檀弓下篇に由来する四字熟語で、馬車の帷(とばり)や蓋(きぬがさ)のような粗末なものでも、役に立つ限り捨ててはならないという意味です。転じて、物を大切にし、無駄遣いを戒める教えを表します。
抜山蓋世は、山を引き抜き世を覆いつくすほどの強大な力と気概を表す四字熟語である。楚の項羽が詠んだ「力は山を抜き、気は世を蓋ふ」という詩句に由来し、並外れた勇気と豪壮な気性を形容する。
「程孔傾蓋」は、『孔子家語』「致思」篇に由来する四字熟語で、道中で偶然出会った孔子と程子が、車の蓋を傾けて親しく語り合ったという故事に基づく。ここから、初めて会った者同士が意気投合し、まるで旧知の仲のように打ち解けて語り合うことを意味する。
青蓋黄旗とは、古代中国において皇帝の乗る車に用いられた青色の蓋と、儀仗に用いられた黄色の旗を指す四字熟語で、天子の威厳や行列を象徴する表現である。『文選』所収の陸倕「石闕銘」に出典があり、帝王の権威や盛んな出行の様子を表す。